上野東照宮
上野恩賜公園に鎮座する「上野東照宮(うえのとうしょうぐう)」は、江戸幕府初代将軍・徳川家康公を祀る格式高い神社です。
1. 歴史と奇跡の建築
■創建
寛永4年(1627年)、徳川家康の遺言を受けた天海僧正と津藩主・藤堂高虎によって建立されました。
■金色殿の造営
慶安4年(1651年)、3代将軍・徳川家光公の命により、現在残る日光東照宮に劣らない豪壮華麗な社殿へと建て替えられました。
■強運の社殿
幕末の上野戦争(戊辰戦争)、関東大震災、東京大空襲といった幾多の戦災・火災・天災をことごとく免れ、江戸初期の姿をそのまま今に残しています。そのため、建物そのものが国の重要文化財に指定されています。
2. 主な見どころ
■唐門(からもん)と昇り龍・降り龍
拝殿の手前にある金箔で飾られた門です。
門の両柱には伝説の名工・左甚五郎作とされる「昇り龍」「降り龍」の精巧な彫刻が施されています。「夜な夜な不忍池に水を飲みに行った」という伝説が伝わっています。
なお、「頭を垂れている姿こそ真の偉大さである」という教えから、頭が下を向いている方が「昇り龍」と呼ばれています。
■社殿(金色殿)
金箔や極彩色の彫刻、漆塗りで彩られた豪華絢爛な権現造の建築です。
社殿を囲む「透塀(すきべい)」には、上段に野山の動植物、下段に海や川の生き物が200点以上生き生きと彫られています。
■銅燈籠・石燈籠
参道には全国の諸大名から奉納された200基を超える石燈籠と、約50基の巨大な銅燈籠(国の重要文化財)が整然と立ち並んでいます。
■栄誉権現社(お狸様)
境内の一角にある「他(た)を抜く=他抜(たぬき)」という語呂合わせから、勝負運、受験合格、出世・就職のご利益で親しまれている人気のパワースポットです。
3. 主なご利益
戦災や震災を生き延びた歴史や家康公の生涯から、主に以下のご利益があるとされています。
強運・災難除け
勝運・勝利(受験や勝負事)
出世・事業繁栄
健康長寿
都心にありながら江戸初期の豪華な木造建築を間近で体感できる、上野公園内でも屈指の歴史スポットです。