10代~20代前半ぐらいまでは、年齢を気にすることがなかったという人は多いことでしょう。しかし、30歳の足音が聞こえてきたり、40歳を過ぎたりすると年齢に対してネガティブになりがちです。特に女性は、結婚や出産で不利になると焦る場合も少なくありません。
年齢を重ねれば重ねるほど年齢との向き合い方が必要になりますが、どうしたら年齢を前向きに捉えることができるのでしょうか? この記事では、上手な年齢との向き合い方についてお伝えします。
残念ながら、誰でも年は取ってしまうものです。それはどうしようもないことですが、自分の年齢をどう捉えて行くかで気持ちは変わります。まずは、あなたが年齢と向き合うことができているかをチェックしてみましょう。
現在は年齢を重ねても、若く見える人がたくさんいます。特に女優さんやモデルさんなどは、実年齢が分からない場合もめずらしくありません。また、テレビやSNSなどのメディアは、他人との比較をあおるような部分を持っています。
このような状況下で生活をしていると、「自分は老けているのでは……」「年を取るっていけないことなのだ」と他人の視線を気にしてしまいがちです。
職場や学校、趣味のコミュニティーなどでのメンバーと親しくなると、「何歳?」「何年生まれかな~?」「私は25歳だけど、私より上かな? 下かな?」と尋ねられることがあるかもしれません。年齢を言いたくないのなら、「企業秘密です」とでも返しておけば、大抵の人は深入りしてくることはないでしょう。
しかし、「あの人は年齢を聞くなんて非常識」「年齢の話題が出るだけでムカムカする」という気持ちが長引く可能性もあります。それは、年齢と上手く付き合うことができていないサインかもしれません。
自分はダメな存在だと感じたり、いつも自信がなかったりする人も年齢と向き合えていない場合が多いでしょう。こういうタイプの人は年齢に対しても、ネガティブな考えを持っているケースがあります。
例えば、「自分はキレイでもないのに、年を取ったら余計に醜くなるのかも」と思い込み、年を取る=悪いことだと捉えてしまうのです。
年齢との向き合い方ができていないと、年をひとつ取るたびに憂うつな気持ちになるでしょう。しかし、このような思いをずっと抱えていればいるほどマイナスなイメージは付きまといます。そうならないためにも、前向きな年齢の捉え方を覚えておくといいですね。
例え1人暮らしをしていても、生活するには仕事をしたり買い物をしたりする必要があります。そのため、多かれ少なかれ人と出会ったり触れ合ったりする機会は避けることができません。しかし、ちょっと目に入った他人に対しても自分と比べるクセが付いていると、それだけで辛くなります。
世の中には若い人も年配の人もいますし、人の数だけ外見も中身も違います。そのため、事あるごとに年齢ばかり気にしているのは負担でしかありません。自分で自分を苦しめてしまうよりも、自分と他人は違うという意識を持ち、自分軸で物事を考えるように努めましょう。
年齢は、生まれたときから何年生きているかを数える指標に過ぎません。本来はそういう意味であるにも関わらず、途中で色々な価値観や観念が付着して、年齢を重ねる=ネガティブなことだと思われるようになったのでしょう。
しかし、米歌手のマライア・キャリーさんは「年齢なんてただのナンバー」だと言うセリフを残しています。そのせいか、彼女は昔から雰囲気があまり変わらないイメージがありますよね。
年を取ることがマイナスだと感じている人は、少なくありません。体力が低下したり、肌の調子が悪くなったりする確率が高まるため毛嫌うことが多いのかもしれませんが、年を重ねなければ磨かれない要素も存在します。それが「経験」です。
失敗から得る成功方法や他人とのより良い付き合い方などは、年齢を重ねたからこそ上手に対応できるようになる場合がめずらしくありません。このように経験を活かすことのできる物事は、数え上げればキリがないのです。つまり、経験値が増える=すばらしいと言うこともできます。
年齢を重ねることは良くないこと、悲しいこと、マイナス面が増えると感じる場ことはあるでしょう。しかし、突き詰めるとそのイメージは自分自身が思い込んでしまったり、イメージを作り上げたりしている場合が多いのです。年齢と上手く向き合うことができていないと感じたら、まずは自分と向き合うことを大切にしてくださいね。
Written by 久木田(くきた)みすづ