恋の駆け引きは百害あって一利なし【ひとみしょうの男ってじつは……】

「専門家」が、恋の駆け引きについて助言しているのを、以前聞いたことがあります。

いわく「好きな彼のことを3秒見つめて笑顔を作りなさい。そしたら彼が落ちるから」。

はたまた「彼に15センチの距離まで接近しなさい」「ボディタッチをして囁きなさい」などなど。

はぁ? って思いましたね。男って、そんなことをされても落ちないんですよ。気持ちが揺らぐ or 下半身がソワソワすることはあります。

でも完全には落ちないんです。

それはなぜなのか、ではどうすれば恋の駆け引きなしに彼氏を落とすことができるのか、について、今回は一緒に見ていこうと思います。

押したら引くと、彼は「ずっと引き続ける」

押したら引くと、彼は「ずっと引き続ける」

恋の駆け引きの基本を「押せば引く」としている専門家もいるそうです。彼のことを「押したら」ちょっと引いて様子を見る、これが恋の駆け引きの基本テクニックだと。

でも男って、女子に引かれたら「俺、彼女に嫌われたかな」と思って、ずっと引いちゃうんですよね。

おそらく女子が押して引くと、その引いている期間に彼のテンションが上がって彼の方から押してくるであろう、という推測のもとで「押せば引くが基本」とされているのだろうと思うけど、でも男は、女子が引いたら「嫌われたかな」と思って、しゅんとしちゃうだけなんですね。

なぜなら男は、恋愛を0か100かで考えているからです。女子は恋心に敏感だから、たとえば「今日は少しだけ彼にやきもちを焼かせよう」なんて思ったりするでしょ?

で、実際に彼にやきもちを焼かせて、「じゃあまた来週会おうね」なんて言って別れて彼を悶々とさせたまま一週間放置するとか。

そんなことをされたら、男は気持ちが落ち着かないんですね。「俺のことを安心させてくれる女子」とか「俺に心の平安を与えてくれる女子」というのが、男にとって「彼女」だし、あるいは「彼女候補」だからです。

男は常に自分の生き様に自信がないから、「生き様に自信のない無様な俺を受け入れてくれるのなら100%受け入れてほしい。そうじゃないのなら他の女子と付き合うしかない」と思っているのです。

恋の駆け引きって、たとえば40%彼に気を持たせて、あとの60%はまだ友達のまま、みたいな微妙な関係を意図的につくるということでしょ?

この40%とか60%というのが、彼にとったらしんどいんですよ。俺のことを受け入れてくれるなら100%ね、そうじゃないのなら、思わせぶりな態度なんかしないでちょうだい、他の女子を当たるから。これが男のホンネです。

恋の駆け引きを楽しめる男は、よく遊んでいる男

恋の駆け引きを楽しめる男は、よく遊んでいる男

反対に、恋の駆け引きを楽しめる男もいます。ごく少数だけどいます。

そういう人は、そもそも、自分の生き様に自信を持っています。だから、女子が「ゲームのように」挑んでくる恋の駆け引きに、「ゲームのように」楽しく応対できます。

逆説的に言えば、自分の生き様に自信があるとか、自分の心の余裕があるとか、そういう状態の男じゃないと楽しめないのが、恋の駆け引きなんですね。

生き様に自信を持っている男なんて、男全人口の3%とか5%くらいなものです。大勢の男は「別の人間」になりたいと思いつつ生きているんです。もっと稼げる男に生まれ変わりたいとか、学歴コンプレックスを持たない人間になりたいとか。

だから、大勢の女子にとって、恋の駆け引きとは、百害あって一利なしなのです。

一緒になって楽しく遊ぶということ

一緒になって楽しく遊ぶということ

恋の駆け引きが百害あって一利なのであれば、じゃあなにをすれば好きな男子を落とせるのか?

一緒になって楽しく遊ぶと、彼は簡単に落ちます。

つまり、駆け引きって「VS構造(対立構造)」でしょ? そうではなくて、二人で同じ方向を向いて遊ぶといいんです。

そしたら、彼は一発であなたのことが好きになります。一緒になって遊んでくれる女子なんて、彼は小学生以来持っていないから。

というのは、ちょっと極端な言い方かもしれないけど、でも男って一緒になって遊んでくれる女子を絶えず求めているんですね。

で、彼と一緒に楽しく遊ぶなかで、あなたが彼のことを好きになりすぎたら、人気(ひとけ)のない場所にいって、彼の手をあなたのおっぱいに導いてあげるのです。

ここまでしないと、つまり「段階を経た<許可>」がないと、男子は女子と付き合えないのです。

つまり、恋の駆け引きという対立構造ではなく、同じ方向を向いて彼を恋へと導いてあげる――これが大切なんです。

Written by ひとみしょう

急に連絡が来ない…音信不通になる男の心理と対処法3選 ▶

ひとみしょうの他の記事を読む