食事の時間よりも、オシャレや睡眠の時間を大切にしたい……。毎日 “時間” に追われた生活を送っていると、ついつい食事が後回しになって、早食いになってしまいがちですよね。
「でも、食事の量や質に気を付けていれば、問題ないでしょ?」
いえいえ、そんなことはありません。食べるのが早いと、体に様々なデメリットが生じてしまいます。そこで今回は、20~30代独身女性が実感した「早食いのリスク」についてご紹介します。
「営業職だから、毎日空き時間を見つけてサッと食事を済ませないといけなくて……。そんな生活を5年も続けていたら、入社当時から10キロも太ってしまった。ここ最近は痩せにくくなってきて、プチダイエットもまったく効果なし。スーツも靴も、ジャケットも、さらにサイズが大きくなりそうな予感がしてハラハラしている」(28歳/保険)
食べるのが早い女性は、よく噛まないで飲み込んでしまいがち。満腹中枢が「お腹いっぱい」の信号を出す前に食べ終わってしまうので、「まだ満腹じゃない」「もっと食べられる」と余計なものまで口にしてしまう傾向があります。
つまり、食べ過ぎて肥満街道まっしぐら……! 仕事に追われて時間がないのは分かりますが、女性らしい体型をキープするためには、食事の時間はしっかり確保することが大切ですよ。
「1日3食とも食事の時間は後回しの生活を送っていたら、いつのまにか歯がボロボロに……。よく噛んで食べないから、唾液が少なくなって虫歯や歯周病が進行しやすくなると歯医者に指摘されてしまった。早食いが歯にもよくないなんて知らなかった」(29歳/IT)
歯磨きをしたはずなのに、しばらくすると口臭が気になって会話に集中できない。その原因、もしかすると虫歯や歯周病が進行しているサインかもしれません。
食べるのが早いと、噛む回数が減って唾液の量も少なくなってしまいがち。すると、口の中が乾燥して口臭が強くなったり、虫歯や歯周病のリスクがグッと高まってしまうといいます。早食いの傾向がある女性は、いつもよりよく噛むことを心がけましょう。
「仕事柄たくさんの人と会うから、できるだけ早く名前と顔を覚えないといけないのに、なかなか頭に入ってこなくなってきた。年齢のせいかな……なんて思っていたけれど、早食いのせいで脳年齢が高齢化することを知ってゾッとした。このまま老いていくなんて絶対に嫌だから、よく噛んで食事をするよう気を付けている」(30歳/販売)
内臓や歯だけではなく、脳にまで影響を与えてしまう早食い。噛まずに飲み込んでしまう食事の仕方だと、顎が衰えてしまうだけでなく、脳への刺激も少なくなって脳が老化してしまうといいます。
「最近、記憶力が低下した気がする」なんて女性は要注意! ゆっくり食事をして噛む回数を増やすのはもちろん、日常的にガムを噛んで脳への刺激を増やしてみてはいかがですか?
意外と知らない早食いのデメリット。食べるのが早いと感じたら、利き手ではない方の手で食事をしたり、一口入れたら箸を置いてみましょう。必然的に食事のペースが遅くなって、早食いの習慣が改善するはずですよ。
(取材協力)
・20~30代独身女性
Written by mook