あなたが何気なく発した一言が、男性をドン引きさせているかも!? 相手を深く傷つけてしまうヒス構文。日常会話やSNSで、いつも友人やパートナーの男性が落ち込んでいるようなら、知らない間にヒス構文で話しかけているのかもしれません。
ここでは、ヒス構文についての基礎知識を解説します。あなたの文章がヒス構文になっていないかどうかもチェックしてみてくださいね。
ヒス構文とは、「ヒステリック構文」の略です。勝手にヒステリックになって相手にものを言い、相手を傷つけてしまう構文のことを指します。それだけでなく、相手に罪悪感を抱かせるように責めることも特徴です。
ヒス構文は、母親が子供に対してねちっこく小言を言うときに使われる言葉がもとになっており、「お母さんヒス構文」と言われることもあります。
ヒス構文では、話の途中で出てきたワードから飛躍して、そこでまた爆発を起こすというように、論理がすり替わることが特徴です。例えば、はじめは相手がデートに遅刻したことで怒っていたのに、途中で「時計」というワードが出てきたことで、「そういえばあんた、私が欲しいと言っていた時計、あのときケチって買ってくれへんかったな!」というように、今度は時計に関することで当時の怒りが蘇って、論点がすり替わってしまうというようなものです。
また、相手が自分を攻撃しているという思い込みから自虐になってしまうのも、ヒス構文の特徴です。例えば、ただ「羨ましいなあ」と呟いただけなのに、「何? 私じゃ物足りないっていうの?」というような被害妄想から怒ってしまうパターンです。
男「久しぶりに美味しいもの食べたいなぁ」
女「昨日、うちで私の手料理食べたよね。それって私のご飯が美味しくないってこと?」
男「T男がさぁ、彼女がすごいかわいいって自慢してくるんだよ笑」
女「私が自慢できるような彼女じゃなくてごめんね」
男「そういうことじゃないよ」
女「そんなこと言うなら、見た目が最高に可愛い彼女を作ればいいんじゃない?」
SNSへの投稿にて
「これって、私に破滅しろってことかな。それなら私どっかに飛んだほうがいいってことよね、わかったよ」
ネガティブな考え方を持っている人は、ヒス構文予備軍かもしれません。せっかく「かわいいね」と褒めても「もっとかわいい人は他にいるでしょ?」、「お世辞なんてやめてください」など、素直に気持ちを受け取らないどころか、勝手に自虐的になる女性は、メッセージ内容もヒス構文になりやすいかもしれません。
性格がナイーブな人は、知らずにヒス構文になっている可能性があります。些細なことで傷ついてしまう、細かなことが気になって眠れなくなるなど、人の言ったことに過敏に反応してしまっていませんか。繊細な性格の人は、いちいち他人の顔色をうかがいがち。「私が悪かったよね、ごめんね」など、必要のないところで謝っている人は、気をつけた方がいいかもしれません。かまってちゃんな印象にもなり、面倒な存在だと思われることもあります。
性格がせっかちな人は、すぐに答えを出したがります。普通のやり取りでもじれったいと感じ、何度も送られてくるもったりしたメッセージにしびれを切らして、相手にせっつくような内容の攻撃的なメッセージを作りがちです。
短気な人は、人より地雷をたくさん持っています。その分爆発する回数が多く、普通の会話中であってもいつ爆発するかわかりません。つい数分前まで機嫌よくおしゃべりしていたと思ったら、いきなりヒステリックになっていることはよくあることで、「〇〇ってことは、▲▲ってことなんでしょ!」と一人で怒りをエスカレートさせていることも多いです。
例えば「連れてって!」と送りたいとき、「連れて行ってくれたら嬉しいな」と言った方が柔らかな印象ですよね。口調が強いとヒス構文になりやすいので、一度作ったメッセージは読み返してみたほうがいいですよ。
「なんかごめんね」という書き出しで始まっていませんか。特に相手に何も言われていないのにいきなり謝罪から始まると、相手に罪悪感を感じさせてしまいます。「ごめんね」を謙遜の意味で使っているなら、今すぐやめること。日常の人付き合いの中で謝ることなんて、そんなにないはずです。謝ることが癖になっているなら気をつけてくださいね。
ヒス構文では、長文になりやすいです。どんどん話が飛躍して論点がすり替わっていくことで、いつの間にか長いメッセージになってしまうのです。メッセージのやり取りをしているとき、1つのメッセージの中に、2個も3個も違う話題が入っているなら、相手を疲れさせてしまうかもしれません。簡潔に内容を把握できるように話題は多くても2つまでにして、できるだけ短文にするといいですよ。
SNSでは、文面の印象が大切。だからこそ、投稿や送信メッセージがヒス構文になっていると、「あの人ってホントはこんな人なの?」と、悪い印象を持たれてしまうことがあるので注意しましょう。オンもオフもSNSでのコミュニケーションが重要な現代だからこそ、ヒス構文になっていないかチェックしてみてくださいね。
Written by さあや