しっかりと睡眠時間を確保したはずなのに、「ずっと寝ていたい……」とか「布団から出られない……」と感じた経験がある人は少なくないでしょう。睡眠時間をきちんとれていれば、すっきりと起床できそうな気がしますが、実はそうではないのです!
今回は、「ずっと寝ていたい……」、「布団から出られない……」といった悩みを抱えている方にこそ知っていただきたいすっきりと起床するためのポイントをご紹介します。
寝起きが辛いと感じている人は、ぜひ目を通してみてください!
自分自身の睡眠リズムを知ることは、すっきりと起床するために大切なポイントになります。「ずっと寝ていたい……」とか「布団から出られない……」と感じている人は、まず睡眠リズムを知ることから始めてみませんか?
睡眠リズムをきちんと把握していれば、睡眠時間が短かったとしてもすっきりと起床できますよ。睡眠リズムを知るためには、深い眠りであるノンレム睡眠と浅い睡眠であるレム睡眠について知っておく必要があります。
ノンレム睡眠とレム睡眠は、一晩で4回~5回ほど繰り返されていて、レム睡眠で起きると目覚めがすっきりすると言われているのです。ノンレム睡眠とレム睡眠はどちらも1回の感覚が1時間半~2時間となっているので、寝る時間が90分の倍数になるように計算して目覚ましをかけてみましょう。
スマホの目覚ましアプリの中には、睡眠リズムを計算して目覚ましをかけてくれるものもあるので、どうしても目覚めが良くないという人はアプリの活用がおすすめです!
寝起きが悪いとどうしても布団から出たくなくなってしまいますが、目を覚ますためには起床後に日光を浴びるようにしましょう。起床してから太陽の光をしっかりと浴びると、脳が刺激を受けるため目覚めやすくなります。
そのため、すっきりと起きられるようになりますよ。朝起きたら、まずは寝室のカーテンを開けて日光を浴びる習慣をつけるのがおすすめです!
カーテンをすぐに開けられないのであれば、テーブルライトでも代用できますよ。タイマー機能がついている照明器具が寝室にある場合は、起きる予定の時間より少し早いタイミングで明かりがつくようにするといった工夫をしてみてください。
また、布団から出てもしばらく眠気が続く場合は、コーヒーや緑茶などカフェインが含まれている飲み物を飲んだり、シャワーを浴びたりしてみましょう。そうすることで「ずっと寝ていたい…」とか「布団から出られない…」と感じている人でも、短い時間で目覚めやすくなります。
「ずっと寝ていたい……」、「布団から出られない……」と感じる日が増えているのであれば、思い切って寝室環境を見直してみましょう。温度や湿度は適切か、足りていないものはないかなど自分自身の体質や現状と照らし合わせながら確認してみてください。
具体的には、ベッドカバーやタオルケットを新調してみたり、締め付けが少ないパジャマに変えてみたりといった方法で見直しをはかれます。また、ハウスダストの除去ができる布団クリーナーを使ってみるのもおすすめですよ!
すぐに全てを変えることは難しいと思いますが、楽しみながら1つずつ変えていくのであればできるという人も多いでしょう。睡眠は、1日を快適に過ごすためにも重要な要素になるので、なかなかすっきりと起床ができないという人は、ぜひ睡眠環境の見直しもしてみてくださいね。
寝る前にスマホを見るのも、気持ちよく起床するためにやってはいけない行動の1つです。「ずっと寝ていたい……」、「布団から出られない……」と悩んでいる人の中には、寝る直前までスマホで動画を見たり、調べ物をしたりしている人もいるのでは?
寝つきが悪いとついスマホを見たくなってしまうものですが、それでは睡眠の質が低下してしまうのでできるだけやめるようにしましょう。では、どうしてスマホを見てから寝ると睡眠の質が低下してしまうのでしょうか?
スマホの画面はとても明るいため、その光を浴び続けていると脳が昼間だと錯覚してしまいます。脳が活発に動き出してしまうと、睡眠リズムも乱れてしまいます。
なぜかというと、睡眠リズムにはメラトニンというホルモンが関係しているからです。メラトニンは、強い光を浴びると量が減ってしまい、暗い所にいると量が増えます。
メラトニンの分泌量が減ってしまうと、脳が覚醒して睡眠障害の原因につながります。そのため、寝る前のスマホは避けた方が良いと言われているのです。
近くに置いてあるとふと目が覚めた時や寝付けない時に触ってしまうもの……。睡眠の質を向上させるためには、スマホは手の届かない場所に置いておくのがおすすめです。
睡眠不足が続いてしまうと、疲れが蓄積してしまうので疲れが取れない状態が続いてしまいます。
それでは健康を害してしまう可能性もあるので、寝る前にスマホを触らないようにしてみましょう。そうすることで、睡眠の質は少しずつ改善されていきますよ。
質の良い睡眠と体温は密接な関係があります。気持ちよく起床するためには、体が冷えないように気を付けなければいけないのです。
深部体温という体の中の体温は、昼間は高めで夜は低くなります。つまり、深部体温が高くなり始めると目覚めが良くなり、低くなると熟睡できるというわけです。
すっきりと起床したいのであれば、睡眠中の深部体温をしっかりと下げることが重要なポイント! しかし、深部体温を調整するにはどうしたら良いのかわからないという人も多いでしょう。
ここでは、どのような方法で睡眠リズムを整えられるのかご紹介します。
寝る前にお風呂に入ることで体が温まります。しっかりと体温を上げておけば、寝る頃には下がってくるので深部体温も寝付きやすい体温になる可能性が高いです。
お風呂は、41度くらいのちょっと熱めだなと感じるくらいのお湯で15分~20分程度半身浴をするのが良いですよ。
寝る時に、腹巻をして内臓を温めるようにしたり、毛布を体の下に敷いたりすると体が冷え切らずにすみます。冷えたまま朝を迎えてしまうとすっきりと起床ができない可能性が高いので、ぜひこのような冷え対策も試してみてくださいね。
深部体温は、体が冷えてしまうと下がりにくくなってしまいます。また、体の表面が冷えてしまうと筋肉が収縮してしまうため、深部体温を下げることが難しくなってしまうのです。
それでは質の良い睡眠にはならないので、冷え対策をして寝てみてください。
睡眠時間はしっかりと確保できていても、寝起きがすっきりしないという経験は誰でもあるでしょう。また普段から、「ずっと寝ていたい……」、「布団から出られない……」と感じている人もいるかもしれません。
そのような悩みを持っている人は、睡眠リズムを把握できていなかったり、脳が起きてくれない習慣を続けたりしている可能性があります。
起床後に日光を浴びていなかったり、寝る前にスマホばかり見たりしている人は要注意ですよ!
日光を浴びているけどすっきりと起床できないのであれば、睡眠環境を見直したり、寝ている時に体を冷やさないための工夫をしたりしてみましょう。
そうすることで、寝つきが良くなったり、目覚めが良くなったりする可能性が高くなります。最終的には自分の睡眠リズムを理解できるのが一番理想的ですね!
Written by 早紀