よく言われる「夫婦が離婚する」原因4つと夫婦円満でいるためには

夫婦の離婚理由にはさまざまなものがありますが、突き詰めると四つのパターンに分かれます。それぞれの詳細を紹介します。

結婚した途端、お互いの金銭感覚の違いが浮き彫りになって離婚に至るというのは、珍しい話ではありません。

特に結婚前に同棲経験がない場合、家計を一緒にすることで価値観の違いに気付くことが多く、大きな問題に発展しがちです。

金銭感覚は育ってきた環境や経済的なゆとりによるところが大きいため、歩み寄る努力をしたとしても報われるとは限りません。

お互いに満足できるまで価値観をすり合わせる時間や手間を考えると、離婚を一つの選択肢としてとらえるのも自然なことといえそうです。

夫婦の離婚理由の中でも、特に分かりやすいものの一つがこの「異性関係」です。

結婚は、お互いを唯一の相手と誓う一種の契約です。その契約が破られた以上、二人の信頼関係は崩壊します。離婚に至るのも無理はありません。

なお、夫婦のどちらかに異性問題が発覚した場合、選択権は基本的に夫婦のもう片方に委ねられます。

夫婦関係の継続を選ぶにせよ、離婚を選ぶにせよ、問題を起こした側は配偶者の決断を待ち、従うしか道はありません。

離婚理由の中で、意外に多いのがこの「親族関係」です。

具体的には、お互いの親きょうだいとの関係がうまくいかず、最終的に夫婦の関係まで破綻して離婚に至るケースが多いでしょう。

なかでも多数を占めるのが、昔ながらの嫁姑問題です。

女性の社会進出が進んだ近年では、親世代が持つ『男性は仕事・女性は家事育児』の価値観とのギャップが大きく、より問題が複雑化する傾向にあります。

「相手の親のために自分はこんなに嫌な思いをしているのに、相手はどうして自分を守ってくれないのだろう」

「相手のことは大切だけれど、かといって親を切り捨てることはできない」

そんなお互いの思いに折り合いをつけられない場合、やはり離婚を選択することになるのです。

精神的・肉体的暴力、いわゆるDV（=ドメスティックバイオレンス）は、議論の余地なく重大な離婚理由となります。

暴力は犯罪であり、相手が他人であろうと配偶者であろうと違いはありません。

とはいえ、DVを行う人の大半は、「配偶者なら許してくれるはず」「身内なんだから少しくらい傷つけてもいいだろう」といった独りよがりな思考をする傾向にあります。被害者側の強い意志がない限り、なかなか状況を打開できません。

被害者側が離婚を決断し、実行するのが難しいだけに、早期の決断が必要な離婚理由といえます。

「せっかく大切な人と結婚をするのなら、離婚はせずにずっと仲良しでいたい」そう思ったら、一体どのような点に気をつければよいのでしょうか。

いつまでも夫婦円満でいるために意識したいポイントを紹介します。

いつまでも仲の良い夫婦でいるために、まず意識したいのが、一緒に過ごす時間を確保することです。

夫婦生活も長くなると、お互いの存在が当たり前のものになりがちです。二人の時間の優先度が自然と下がり、お互いが何をしているかへの関心も薄れ、自然と心が離れていくというのは、仲良しだった夫婦が離婚に至る典型的なケースといえるでしょう。

そんな事態を防ぐために必要なのが、夫婦二人だけの時間を意識して持つことです。

お互いに一人の人間として、特別な異性として向き合い続けることで、二人の関係を長く新鮮に保つことができるでしょう。

必要以上に干渉し合わないことも、円満な夫婦関係を保つために意識したい重要なポイントです。

家族として生活をするうえで、お互いについてある程度知っておくことは大切です。お互いにまったく干渉しなくなってしまえば、それは無関心となり、別の意味で離婚理由となってしまうでしょう。

だからといって過干渉になると、相手は息苦しさを感じずにいられません。夫婦とはいえ別の人間である以上、ある程度の線引きは必要不可欠です。

相手を信じ、尊重する姿勢を明確にするためにも、干渉しすぎないよう意識する必要があるのです。

老後と呼ばれる世代になっても仲睦まじい夫婦は、総じてお互いへの感謝の心を持っています。

お互いの存在を当たり前のものとせず、日々「一緒にいてくれてありがとう」という気持ちを向け合っているため、お互いに多少の欠点は気になりません。当然ながら、相手が悲しむようなことをする気にもならず、愛情と思いやりを持ち続けることができるのです。

たった一人のパートナーとして自分を選んでくれた相手のことを、たった一人のパートナーとして愛し、感謝することができる夫婦にとって、離婚は無縁のものといえるでしょう。

どんなに仲良しの夫婦でも、将来的に100%離婚しないと言い切ることはできません。誰が見ても円満夫婦だったにもかかわらず、思いがけない理由から、短期間で離婚を決断するケースも珍しくないからです。

とはいえ、せっかく縁あって大切な人と夫婦になれたのであれば、やはり最後まで添い遂げたいもの。

今回ご紹介した秘訣を参考に、「離婚なんて考えられない」と思い合える幸せな夫婦を目指してみてくださいね。

Written by やまだうめ

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