小学生のころから、遅刻常習犯でした。
社会人になったら気持ちも切り替わって直ると思っていましたが、逆に仕事の疲れからか寝起きがさらに悪くなっていつも毎朝ぎりぎりに起きてしまいます。
だらしない自分が嫌になりますが、どうしても直りません。
自分でも病気としか思えません。
遅刻癖はどうしたら直るのでしょうか。
(24歳/女性/アパレル販売員)
ご質問誠に有難うございます。
ラブホテルは24時間営業で御座いますので、当然ですが「遅番」と呼ばれる夜勤勤務をしている方がいらっしゃいます。
私のホテルの場合、遅番の勤務時間は23時から翌朝の7時。深夜3時頃に”お昼休み”を取る昼夜逆転シフトで御座います。
人間は基本的に朝起きて夜寝る生き物で御座いますので、このシフトは自然の摂理に逆行したものであると言えるでしょう。そのため体調を崩して離職される方は決して少なくありません。
しかし、中には全く体調を崩さないばかりか「昼間勤務」になると体調を崩すスタッフがいるのです。「夜勤は嫌だ」と言って退職したはずのスタッフが、半年くらい経った後に「昼の仕事は眠くて辛い」と言って帰ってくることがあるのです。半年もやっていれば体内時計も戻りそうなものですが、彼らはいつまで経っても昼の仕事に適応することが出来ない。
このような経験もあり、私は「夜型人間」の存在を信じておりますが、これは科学的にも証明されつつある話のようで御座います。
通常の方は午前中に集中力のピークを迎え、お昼に少し集中力が低下し、夕方頃集中するというサイクルになっているのに対して、夜型人間の集中力のピークは22時頃。午後はまだしも朝は集中力が全く発揮されません。
諸説ございますが約4人に1人がこのような夜型の体内時計を持っているようです。これは生まれ持ったものであり、根性でどうこうすることは出来ません。昼型人間の方が夜勤で働けば体調を崩すように、夜型人間が普通の勤務体系で働けば自ずと体調を崩すものでしょう。
ご質問者様の体感の話で構いませんが、1日の中で最も集中力が発揮されるのは何時頃でしょうか?
もしもこれが20時から24時頃である場合、ご質問者様は夜型人間かも知れません。今回のご質問文では「遅刻」と言って紹介されている例が朝方に集中しております。
もしもご質問者様が「15時のアポイントメント」も遅刻をしてしまう方なのであれば単純な遅刻魔でしょうが、朝方に遅刻が集中しているのであれば、それは遅刻というより「朝に弱い」という問題でしょう。
これがもし単純な寝坊の話であれば「適切な食事」「適度な運動」「快適な睡眠」の3つで改善することが可能で御座います。
特に適度な運動は快適な睡眠にも影響を与えますので、ぜひお試し下さいませ。
しかし社会人になってからはともかく、小学生の頃から朝に弱いのであれば、体質の問題の可能性が高いでしょう。夜に集中力がピークを迎える夜型人間はそもそも一般的な勤務体系に向いていないのです。
ご質問者様にとって幸運なことに、最近ではフレックス制を採用している企業も増えておりますし、昼過ぎから勤務が始まる業界も御座います。
残念では御座いますが、夜型人間は体内時計からして普通の会社に向いておりません。それは業務内容ではなく業務時間が体質的に向いていないのです。
業務内容ではなく業務時間で就職先を選ぶのも1つの手段かも知れません。
Written by ラブホスタッフ 上野