“運命の赤い糸”は強く、どんなに絡まってもいつかほどけて辿り着けるといわれています。
「そのような事が本当にあるのか?」と思っている女性の皆様に素敵な恋バナをご紹介しましょう。
年末年始を迎え、実家に帰省し友人と飲みに行った時、「新年早々恋が始まるかもしれない!」と、ウキウキのお話を友人から聞きました。彼女にもついに春が来たのです。
彼女は、久し振りに年末の同窓会に出席したのだそうです。その同窓会に、中学の時に転校していった幼稚園からの幼なじみも出席していました。
どうやら彼女にとっては、何となく出席した同窓会が、思いがけずとても楽しい時間となったそうです。
彼女は、家事も万全、おまけにピアニストです。筆者にとっても昔から憧れの女性でした。
おまけに、顔も仕草もかわいらしい女性です。だから男女を問わず久し振りに会った友人たちは、彼女が独身だと知ると、決まって「どうして!? 理想高すぎるんじゃないの?」と言われてしまうのだそうです。
彼女はそんな時、「理想なんて無いも同然よ! 出会いがないのよ。誰か紹介してよ」と誰にでも紹介をお願いしているそうです。そんな彼女ですから、幼なじみの彼から同じことを言われた時にも「誰か友達で良い人いない?」と相談したそうです。
彼だって独身なのですから、当然同じことを言われました。お互いにお願いされる立場になって初めて「友達はみんな結婚している…」という結論に辿り着いて笑ってしまったそうです。そして、話のノリで「縁結びの神様にお願いしよう!」となったのです。
そこで2人は、元旦に縁結びの神様で有名な神社にお参りに行ったそうです。「2人は今年こそ結婚できますように!」と絵馬まで奉納しました。
さんざんのお願いをした後、人混みに押されて彼女が石段から落ちそうになってしまいました。彼はとっさに彼女を助けようと抱きかかえる格好になって、2人一緒に石段から転げ落ちてしまいました。
彼女は彼が下敷きになってくれたのでかすり傷程度でしたが、彼は不運な事に骨折をしてしまったそうです。神社に新年のご祈願に来たのに、彼は神社から救急車で運ばれる結果となり、何とも不運な新年の幕開けとなってしまいました。
彼女は自動車免許を持っていないので、家に連絡して自動車免許を持った父親と妹に迎えに来てもらうことにしました。ここで彼女の家族と彼も再会し、懐かしさのあまり昔話に花が咲きました。おまけに娘を助けてくれたのですから、一層のこと好青年に見えたに違いありません。
彼は東京で働いているそうですが、左脚と左腕の骨折で1ヵ月入院が必要ということになってしまいました。彼女は責任を感じて毎日お見舞いに行きました。
また、彼の両親は退職後、故郷に戻って来ていたということで、病院でふた家族の再会ともなりました。何しろ20年前までお隣さん同士だったのですから、再会をきっかけにお付き合いも自然と再開しました。
こうして彼の入院中に彼女達のお互いの家族から「親戚になれたらいいわね」といった会話がなされるようになりました。親同士で思いっきり盛り上がり、その成り行きで「じゃあ、親孝行でもする?」と彼に言われて、彼女は「それもいいわね。お姑さんと間違いなく仲良しでいられるしね!」と答え、病室で結婚が決まったそうです。
まさに、これが「怪我の功名!」というのでしょう。縁結びの神様が願いを叶えてくれたとしか思えませんよね。