「あの人、デリカシーがない……」
普段何気なく使っている「デリカシー」という言葉。あなたは正しい言葉の意味を理解して使用していますか?
なんとなく言葉のニュアンスは分かるけれど、正直なところよく分からない!
そんなあなたのために、今回は「デリカシー」という言葉の意味と、デリカシーがない人の特徴と改善法までご紹介します。
「デリカシー」とは、英語の「delicacy(デリカシー)」のことで、神経が細かな様子や、気配りの繊細さといった意味です。
つまり、「デリカシーがない」とは、「気配りができない」「配慮がなく失礼である」といったシーンに使用される言葉です。
「デリカシーがない」のほか、「デリカシーに欠ける」と表現されることもあります。
「デリカシーが(まったく)ない」に比べると、やや柔らかい表現になりますが、配慮がなく失礼であること、気配りが行き届いていないことには変わりありません。
仕事や学歴、健康、お金に関する話題は、できるだけ口にしたくないもの。
でも、デリカシーのない人は「どこの学校行ってたの?」「いくら稼いでるの?」「持病はどう?」など、プライベートな話題をズケズケと聞いてきます。
たとえ悪気がなくても、そっとしておいてほしい話題を振られると、「デリカシーのない人だな」と思ってしまいますよね。
体型や容姿に関する発言は要注意!
「ちょっと太った?」「今日のメイク濃くない?」「ファッションが体型と合ってないね」など、人が気に障るようなことを口にすると、「デリカシーのない人」に認定されてしまいます。
ちなみに、男性に対する「薄毛」「メタボ」「体臭」批判もNG。率直な意見だとしても、外見や容姿に関する話題は避けておいた方がよいでしょう。
相手の話には一切耳を傾けず、一方的に自分の話ばかりしていると、「自己中心的」「デリカシーのない人」だと思われてしまいます。
間違っても相手の話を遮って自慢話をしたり、わかったようなふりをして話を横取りしたり、周りの視線を集めるような行動をとってはいけません。
自己顕示欲が強すぎると、周囲から鬱陶しがられてしまいます。
人前でゲラゲラ大声を出して笑ったり、オナラやゲップをしたり、食事中にクチャクチャと音を立てたり……。マナーや行儀の悪い人は、デリカシーのない人だと言われてしまいます。
ちなみに、言葉遣いや身だしなみが良くない人もダメ!大人として最低限のマナーやルールは守るよう心がけましょう。
人が落ち込んでいたり、真面目な話をしているときに冗談を言ったり、大口を開けて笑ったり。デリカシーのない人は、その場の雰囲気を壊すような発言・行動をとってしまいがちです。
「KY」だと指摘されたことのある方は要注意!無神経な言動にはくれぐれもご注意を……。
気が向くままに話をするのはとっても危険!いつ相手の地雷を踏んでしまうかわかりません。たとえ親しい間柄でも、余計なひと言を口にしないよう細心の注意が必要です。
また、発言する前にあらかじめどのような返答があるのか想像してみましょう。
会話のキャッチボールを楽しむためには、相手との距離感・空気感を上手くつかまなければなりません。
「KY」「デリカシーのない人」だと指摘されないためには、相手の顔色をうかがうこと、周りをよく見て会話をすることが大切です。
また、話をするときは相手の目を見てアイコンタクトをとることも忘れずに!
話し相手に「デリカシーのない人」だと思わせないコツは、聞き上手になることです。
じっくり話を聞くことで、相手がどんな話をしたら喜ぶのか、悲しむのか、イラッとするのか、手にとるようにわかるようになります。
すると、自然と相手を「喜ぶこと」を与えられるようになるため、デリカシーのない人だと思われるリスクを回避ことができます。
デリカシーのない人と話をしていると、「ちょっと変わっているな」「気に障ることを言われた」と感じるはず! 無理をしてお付き合いを続けていると、思わぬ傷を負うことがあります。
「おかしいな」と思ったら、少し距離を置いてお付き合いするのがベスト。必要以上の関係を持たないよう心がけましょう。
デリカシーのない人に対して、「ここだけの話だけど……」なんて軽々しくヒミツを口にしてはいけません。
プライベートな情報を与えすぎると、聞かれたくなかったところまでズケズケと土足で上がってくることがあります。
自分の情報だけではありません。共通の友人の情報もうっかり漏らさないようご注意を!
デリカシーがないと感じてウンザリするのは、相手に期待しすぎているからかもしれません。
「なんで?」「どうして?」と相手を責めるのではなく、「そういう人なんだ」と割り切ることも大切です。デリカシーがない人だと認識しておくことで、ある程度心構えもできるはずですよ。
デリカシーがない人のペースに合わせていると、イラッとしたり、精神的にダメージを与えられることも……。
デリカシーがない人に振り回されないためには、相手に主導権を与えないことが重要です。
妙な言動があったときには、上手く切り返して話を遮るなど、遠回しに「あなた、デリカシーがないわよ」と教えてあげましょう。
「デリカシーがない人」は批判ばかりされがちですが、実は大きなメリットもあるんです。
たとえば、誰に対しても思ったことを口にするのは、裏表がない証拠。社内の派閥などに囚われずにお付き合いをしたいときには、デリカシーがない人とウワサされがちな人に話を聞くと、率直で対等な意見が聞けるかもしれません。
また、他人にズケズケと意見するデリカシーがない人は、自分に対する発言にも寛容な傾向があります。
つまり、こちらも思ったことを口にしても笑顔で応えてくれる可能性が高いということです。上手く向き合えば、気を遣わずに腹を割って話せる相手になるかもしれません。
ちょっとした言動がきっかけで、あなたも「デリカシーがない人」に認定されてしまうかもしれません。
今回ご紹介したデリカシーがない人の特徴とデリカシーがない人にならないためのコツをもう一度見直しておきましょう。
Written by mook