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茶道そのものがマインドフルネス。茶道は真の自分と向き合い、人とのつながりを感じさせてくれる日本の文化

茶道そのものがマインドフルネス。茶道は真の自分と向き合い、人とのつながりを感じさせてくれる日本の文化

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# オンライン # オンラインインタビュー # 体験談

さまざまな業界の方に、オンラインとオフラインの両方の中で生活する「ハイブリッド生活」のベストプラクティスを伺う本企画。

第3弾の今回は、茶道家・ラクロス元日本代表の小堀宗翔(こぼりそうしょう)さんにお話を伺いました。

1. プロフィール

・小堀宗翔(こぼりそうしょう)

遠州茶道宗家(えんしゅうさどうそうけ)13世家元小堀宗実氏の次女。学習院大学卒業後、内弟子として茶の湯の道にすすむ。

一方で現役ラクロス選手、2013年にはカナダのワールドカップに出場、現在は自身の経験を活かし「茶道」と「スポーツ」の融合をテーマに幅広く活動中。

親しみやすいキャラクターで若手女性茶道家として各界より注目を浴びている。

 

・インタビュー企画:株式会社 DIAMOND ALLIANS 代表 栄枝 慶樹(さかえだ けいき)

「人の心を豊かにするカルチャー産業に貢献したい」という理念で、文化人(スポーツ選手・芸能・芸術・伝統文化・ミュージシャン)を対象としたコンサルティング業務及びスポーツ、文化に関連する企画プロデュース業務を開始。

海外の富裕層には当たり前となっているファミリーオフィス業務をスポーツ選手・文化人に対して行っている。

DIAMOND ALLIANS HP

2. インタビュー

ー宗翔さんと栄枝さんの出会いを教えてください。

栄枝さん 「和心プロジェクト」という学習院大学卒の仲間で集まって和心を伝えていこうというプロジェクトをしているのですが、そこで5・6年前に出会いました。

今では、宗翔さんのラクロスチームのロゴマークやユニフォームのデザインを作らせてもらってます。

 

ー茶道の魅力について教えてください。

宗翔さん 一番は、人と人とをつなぐことが魅力だと思います。

茶道を通じていろいろな人をお招きすることもありますし、栄枝さんとの出会いの後、栄枝さんがお知り合いを茶道に連れてきてくださり、私自身新しい人との出会いにつながっています。

はじめての人にたくさん出会えるというのが茶道の魅力だと思います。

また、自分自身と向き合う時間や、味わう・見る・聞く・触る・香りを嗅いだりという五感を刺激する、五感を楽しむものでもあります。

栄枝さん 私も入門させていただきました。茶道に関しては心を磨くというイメージがあります。メンタルを強くすることの大前提に、人として成長することがすごく大切だと思うんです。

それが結果的に成長につながり、向上していくと思います。その点の基本的な心の磨きを得られるのが茶道ですね。

宗翔さん お茶のお点前の中には、清める動作が多く含まれています。

お手前以外にもお茶室に入るまでに、手を洗う、靴下を履き替える、長い距離のお庭を歩かせるということが、世俗のあらゆるものを一つ一つ置いていくという作業となります。

さらにお茶室の中に入るとお点前を通じて自分の中にある汚れを取り、真の自分自身とお茶が向き合う状態になります。

自分自身を磨くという部分に関して、レッテルをはられている自分ではなく素の自分に向き合うことができる、そのような状況に身を自然における場所がお茶室だと思います。

 

ー茶道1回の時間はどのくらいあるのですか?

宗翔さん 皆さんが想像している茶道というのはお茶の稽古のことで、お菓子を食べながらお茶を飲んだり、お茶をたてたりすることで、それ自体は20~30分です。

本当の茶道は茶事と言われていて、だいたい4時間ぐらいかかります。

栄枝さん 4時間と聞くと長いようですが、本当にあっという間に終わってしまいますよ。

茶道をやっている時間は、全てのものを忘れることができ、無の状態になれます。今の現代人にはなかなかないことだと思います。

宗翔さん 普段は外に向けて発信・表現することの方が多いのですが、お点前をしている時は内に内に入っていくような感じで、目の前の一手に集中していくところが自分自身の心に向き合うことにつながっていると思います。

栄枝さん 茶道は、最高峰のおもてなしだと思います。ある野球選手を連れていくことがあったのですが、事前に来る人の情報を集めていました。

器にツバメが書いていたり、掛け軸に選手へのメッセージにつながるような言葉が書かれていたり……全て先生に見透かされているのかと思うほど、その選手に合う準備がされているんです。

来る人をもてなす準備がされていて、人をどうもてなすのが良いのかということを学ぶことができます。

人とのコミュニケーションは、全ておもてなしだと思うのでその精神を磨いていくだけでも世界は変わると思います。

 

ーラクロスをはじめたきっかけを教えてください。

宗翔さん 大学生のときにラクロスに出会いました。単純に楽しいと感じましたし、自分次第で日本代表になれる可能性があるという言葉が心に響いて、ラクロスをするようになりました。

その後、社会人1年目の夏に日本代表としてワールドカップに行くことができました。そのときに、世界と日本とのギャップが大きいことに気が付きました。オーラが全く違いましたね。

アメリカの人は、国の代表として自分の国に自信を持ち、周りからもその国の代表だと認識されているのに対し、日本人は日本の代表として見てもらえていないと思いました。

そのような中、自分がいつも持っていた茶道のお茶グッズを使い世界の選手にお茶をたてたときに、日本の文化であるお茶を体験した選手がはじめて私を日本の代表として認めてくれたように感じました。

この出来事がきっかけで日本文化を知った上で世界と戦うことで、真の日本人としての代表を送り出せるのではないかと思い、アスリートの方に茶道を伝える活動をしようと思いました。

 

ー茶道とラクロス、両方をやっているからこその魅力を教えてください。

宗翔さん アスリートは孤独だと思います。プロであればあるほど怪我すれば選手生命が絶たれてしまう、仲間がいながらも代表になるためのライバルでもある……この気持ちは自分自身がアスリートだから分かる感情だと思います。

そんなときに自分自身と向き合う時間や、チームの絆を深める時間として心の支えとなる場所になればいいなと思い、茶道をアスリートの方に伝えています。

 

ー茶道は、上品な女性がするものというイメージがあるのですが、内側からでる女性らしさから上品さを感じるのでしょうか?

宗翔さん そうですね。女性がすると女性らしさ、男性がすると男性らしさに紐づくのかと思います。

茶道をすると物事の本質が捉えられると思います。スポーツにもルールがあるように、茶道の場合はモノを傷つけない、相手のことを思いやるというルールが所作に現れています。

堅苦しいと言われている所作ですが、必ず意味があります。茶道のルールを学ぶことが、自然に所作の美しさや身のこなしにつながるのではないかと思います。

栄枝さん 茶道とか華道とか、花嫁修業といいますか、敷居が高いものと思われがちですが、心を磨くうえでとても気軽にはじめられるので、是非多くの人にはじめてほしいですね。

 

ー茶道とマインドフルネスが共通していることはありますか?

宗翔さん 茶道そのものがマインドフルネスだと思っています。

栄枝さん 人間が生まれ持ったものが五感だと思っています。その五感を研ぎ澄ますことは意識しないとできません。

茶道を通して、日常の当たり前を一つ一つ五感で感じ、五感を研ぎ澄ますことで、自分の新しい能力に気付くことができ、今を大切にする生き方につながるのではないでしょうか。

 

ー最後に、宗翔さんが提唱するオンラインとオフラインの両方の中で生活する「ハイブリッド生活」のベストプラクティスを教えてください。

宗翔さん 私が生活する上で心がけていることが「明珠在掌(みょうじゅ、たなごころにあり)」です。

宝物はあなたの手のひらにあるという意味なのですが、人間は外にばかり目を向けていろいろなことを考えてしまいますが、本当の宝物は自分自身の手のひらの中にあります。

元気に生きていること、家族がいること、もうすぐ夏がくることなど、小さなことを宝物と思えることが大切だなと思います。

原点を大切にし、当たり前ができない今だからこそ、目の前のできることにしっかり向き合い、集中することが大事だと思っています。

3. インタビュアーのまとめ

茶道は、日常でなかなか感じることのできない五感を研ぎ澄ますことで、素の自分と向き合うことができる素晴らしい日本文化だと感じました。

そして、何より茶道を通じて人とのつながりが広がり、深まるということも知ることができました。

コロナの影響でオンラインで茶道を教える機会ができたという宗翔さん。海外の方にもオンラインで茶道の魅力を伝えているそうです。

私たちもオンラインで世界中の人とつながれるよう、さまざまなイベントやサービスを提供しています。

オンラインでのコミュニケーションが増えたからこそ、世界の人とも簡単につながれるようになりました。

形は違えど同じくつながりの場を作るものとして、宗翔さんと一緒に何か新しいつながりの場を作れると嬉しいです。

人とのつながりはもちろん、一度自分を見つめなおす機会をつくりたいと思う方は、是非宗翔さんがもてなす茶道を一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

▶松島先生のインタビューはこちら

▶お笑い芸人カトゥーさんのインタビューはこちら

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インタビュアー:株式会社リンクバル 広報担当 出来 千春(でき ちはる)

ニュースで観た街コンを自分で開催したいと、田舎から上京し新卒でリンクバルに入社。約3年間街コンやグルメイベントを開催し、多くの人に出会いの場を提供。現在は広報担当として新たな出会いの場を提供し続けるリンクバルのサービスを世の中に発信している。

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