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他責から自責に変わったことで苦悩を乗り越えた。自分に対して目標設定できると環境の変化にも対応できる。

他責から自責に変わったことで苦悩を乗り越えた。自分に対して目標設定できると環境の変化にも対応できる。

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# おうち時間 # オンラインインタビュー

さまざまな業界の方に、オンラインとオフラインの両方の中で生活する「ハイブリッド生活」のベストプラクティスを伺う本企画。

第3弾の今回は、元プロ野球選手・現阪神タイガースアカデミーコーチである今成 亮太さんにお話を伺いました。

 

1. プロフィール

・今成 亮太(いまなり りょうた)

埼玉県富士見市出身で富士見市のPR大使でもある。

高校時代、浦和学院にて2回甲子園に出場。

2005年に北海道日本ハムファイターズに入団し、2012年に阪神タイガースに移籍。

現在は阪神タイガースアカデミーの専属コーチとして活躍している。

▶今成亮太 DIAMOND ALLIANS BASEBALL CHANNEL

・インタビュー企画:株式会社 DIAMOND ALLIANS 代表 栄枝 慶樹(さかえだ けいき)

「人の心を豊かにするカルチャー産業に貢献したい」という理念で、文化人(スポーツ選手・芸能・芸術・伝統文化・ミュージシャン)を対象としたコンサルティング業務及びスポーツ、文化に関連する企画プロデュース業務を開始。海外の富裕層には当たり前となっているファミリーオフィス業務をスポーツ選手・文化人に対して行っている。

DIAMOND ALLIANS HP

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2. インタビュー

ー今成さんと栄枝さんの出会いを教えてください。

今成さん 栄枝さんはもともと読売ジャイアンツ所属の陽 岱鋼(よう だいかん)選手のマネジメントをしていて、日ハム時代に同期入団していた彼からマネジメントしているという話を聞いていたんです。

阪神タイガースに移籍した際も当時一緒にプレーしていた鶴 直人さんからマネジメントの話を聞いていました。

鶴さんから「マネジメントをしてもらっている栄枝さんに是非会ってほしい」と言われて、初めて会うことになりましたが、その際はマネジメントの話は一切しなかったんです。

栄枝さんって何をしている人? どんな人? と逆に興味を持って、マネジメントについてどのようなことをしているのか深く聞くようになり、そこからマネジメントをお願いするようになりました。

栄枝さんから直でマネジメントの話をされたというよりは、周りからの紹介でお会いできた感じでしたね。

栄枝さん はじめは電話で話をしていただけだったんですが、その時からいい意味で緊張なく、ざっくばらんに話すことができたのは印象的でした。

プロ野球選手は、世間体的にもすごい仕事をしている中で、いい意味でのバリアがあるのですが、最初からフランクに話ができたことや、相手の懐にスッと入るコミュニケーション力の高さがあるんだなと感じました。

 

今成さんの明るさ、コミュニケーション力の高さは昔からですか?

今成さん 父親が阪神タイガースや日本ハムでスカウトをしているのですが、昭和の親父という感じなんですよね。その父親の影響で、昔から明るいように、周りを楽しませるように指導されていましたね。

「人前に出たときに恥ずかしがってはいけない。野球をやる以上は根性を鍛えろ。」と言われていました。

なので、自分が何かやることによって周りの人が笑ってくれる、喜んでくれることが素敵なことだなと、幼少期ながら感じていました。

父親は僕のことを子分と思って、その場その場を楽しもうとしていただけだと思うんですけどね。笑

 

ー現役時代の苦悩をどう乗り越えたか教えてください。

今成さん 日ハムにいたとき、なかなか一軍に上がれない時期は苦しかったですね。

「自分を分析しなさい」とコーチに言われ、トータル的に何が足りないのか、何を克服すると一軍に上がれるのか、しっかり自分自身を分析し、改善しました。

しかし、ファームで結果を出してもその頃の日ハムは強かったので、なかなか一軍に上がれずにいました。

そんなときに「12球団のスカウトが見ている。野球は1球団だけではないし、周りが絶対に見ているから気を抜いてはいけない」と言ってもらえたことによって、「ここでしっかり結果を出してアピールすれば他の11球団で一軍としてプレーする可能性があるかもしれない」と、1軍に上がれる可能性を感じることができ、すごくポテンシャルが上がりました。

また、このタイミングで目標設定を明確にしました。それまでは漠然と「一軍で活躍する」という目標だったのですが、「三割二分以上打とう」という明確な目標を決めました。

野球選手は結果の数字が求められるので、明確な数字の目標を持ち、その数字目標に向かって努力するようになりました。

それまでは「なぜ一軍に上げてくれないんだ」と人に対してイライラしていた部分があったのですが、自分自身に責任があると自分に意識を向けることができたことで、外部からの声を聞きながらも自分の軸に合わせてぶれないようになりました。

野球をはじめて3年目から、自分の意識が変わったなと思います。

澤谷 これってまさに、社会人に出て会社で仕事する感じと同じですね。

栄枝さん プロ野球選手は、社会人より社会人だと思います。日本の野球は、上司つまり監督が現場を完全に決めます。

出会った監督で自分の人生が大きく変わりますし、実力以上に営業力とかがある人の方が生き残るというのは多く見てきました。

しかし何より大切なのは、自分に責任をおくということだと思います。

2軍に落ちたり、試合から外されたりしたときに「周りのレベルが高い」「監督が決めたこと」などと他人のせいにしてしまって、自分が置かれている状況から逃げようとすることもあるんです。

しかし、他人のせいにせず自分に目を向け、逃げたいものから逃げずに行動すれば、彼のようにプロ野球選手になれるんだと思います。

 

ー今だからこそ感じる、あのとき頑張ってよかったと思うことを教えてください。

今成さん 幼少期からずっと野球を続けたこと、やめなかったことは財産になったと感じています。今の人は、諦めることが多い気がします。

僕は野球をやっていて、つらいことはたくさんありましたが、やめたいと思うことはありませんでした。

小学生のころから「野球選手になりたい」ではなく「野球選手になる」と思っていましたし、自分にプレッシャーをかけながら日々野球に取り組んでいましたね。

栄枝さん 今成さんは、浦和学院という厳しい規律がある野球の名門校で、キャプテンを務めていました。

浦和学院には野球ノートを付けるというルールがあったのですが、今成さんは野球ノートをちゃんと付けていなかったそうです。

それを見たチームメイトからは、「キャプテンがルールを守れないのであればついていけない」と言われたそうなのですが、そのときの今成さんの答えが本質をついているなと感じました。

「僕はノートを付ける部に入ったわけではない。野球部に入ったんだ。だからここにいるノートをしっかり付けている誰よりもプロに入れる。それぐらいの自負を持って練習しているんだ。」

この話を聞いたときに、今成さんのプロ意識を感じました。

 

ー今成さんにとっての野球の魅力を教えてください。

今成さん 勝利を決める一打、ボールがバットに当たった瞬間の音や感触、いいプレーができたときの高揚感を感じられることでしょうか。あとは、いいプレーをしたことによって多くの人が幸せになってくれる・喜んでくれることです。

現役のときよりも引退したときに強く思いましたね。

引退したときに予想していない人から「お疲れ様」と言ってもらったときに、いろいろな人に勇気や幸せを分けられていたんだなと感じました。

 

ー現役時代のルーティーンはありましたか?

今成さん あまりルーティンはなかったのですが、打席に入るときに絶対に歩いて入ることは意識していました。

あるコーチに「走った後は、呼吸が上がって肩に力が入るから絶対いい打席ができない」と言われて、何があっても歩いて打席に入ろうと決めました。

あとは、朝絶対に湯船につかってストレッチするとか……打席に入るときは左足から、手袋は左手から……とか今思い返すと自然にしていることがルーティンだった感じですね。

自分が気持ちいいなと思うことをやっていましたね。

栄枝さん ゲン担ぎ系のルーティンではなく、自分なりの準備がルーティンになっているんですね。それが全て本質をついているのではないかと思いますよ。

 

ー現役時代と今では夫婦生活は変わりましたか?

今成さん 現役時代は、何も家のことをしていませんでした。家では全く喋らないタイプで、帰ってきて食事してソファーに座って録画している試合を観るみたいな感じでした。

家庭に野球の話を持ち込みたくなくて、奥さんにあまり野球の話をしたことはないですね。今は、現役時代と比べると子供と一緒にお風呂入ったり、たま~に食器洗いや洗濯したりしています。

奥さんには何回かしていないのにしているって言わないでって言われるんですが、何回かはしていますよ。笑


ーコロナの影響で日本中がスポーツの大切さに気付くきっかけになったと思うのですが、実感されていますか?

今成さん これまではスタジアムに何万人というお客さんがきて、一つのプレーに対して一喜一憂して感動を肌で感じられるのが当たり前だったのに、それができなくなって物足りなさを感じます。

一つのことに対して何万人、何百万人という方が喜んだり悲しんだりするのは、スポーツの素晴らしさだと思うので、スポーツが再開したのは前向きにとらえていいのではないかなと思います。

 

ー最後に、今成さんが提唱するオンラインとオフラインの両方の中で生活する「ハイブリッド生活」のベストプラクティスを教えてください。

今成さん 人によって違うとは思いますが、家での過ごし方とか今回を機に変わったと思います。

僕はまず自分をマネジメントしようと思っているのですが、このような自分の目標設定をしてできることから達成していけば良いのではないでしょうか。

自分に対して目を向けていけば、コロナに対して不満を感じることはあまりないと思います。いろいろなことに柔軟に対応することが大切ではないかと思います。

自分に対してさまざまな目標設定ができることで、楽しい人生が送れるのではないのではないかと思います。

 

栄枝さん いいこと言いますね。コロナという外的要因に責任を持っていっても解決はしないから、今の状況の中で自分がやるべきことに柔軟に対応していくということは確かに大事ですね。

3. インタビュアーのまとめ

とても気さくで陽気な今成さん。インタビューの合間には、今成さんと栄枝さんとの絶妙な掛け合いで、何度も笑いポイントがありました……笑

けれども、プロ野球選手として並大抵ではない努力をしてきた今成さんが真剣に語る言葉の一つ一つには、とても説得力がありました。

自分と向き合うことや、自分に対してさまざまな目標を設定することの大切さ。

他責にするのではなく、しっかり自分自身におもきを置くことが、自分の成長につながるのだと感じました。

野球選手に限らず、社会人として生きている私たち一人ひとりが大切にすべきことだと学ぶことができました。

 

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インタビュアー:株式会社リンクバル 商品企画マネージャー 澤谷 拓郎(さわや たくろう)

様々な企画を通じて、過去30000人以上の独身男女の出会いをサポート。現在はタイアップイベントや、新たな商品企画を担当。

 

ライター:株式会社リンクバル 広報担当 出来 千春(でき ちはる)

ニュースで観た街コンを自分で開催したいと、田舎から上京し新卒でリンクバルに入社。約3年間街コンやグルメイベントを開催し、多くの人に出会いの場を提供。現在は広報担当として新たな出会いの場を提供し続けるリンクバルのサービスを世の中に発信している。

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