ボルダリングを始めて約1年過ぎると、自分と同じ時期に始めた人と、グレードの差を感じ始める人も多いでしょう。
「なんで同じ時期に始めたのに……」とブルーな気持ちに。そんな方は、まず「握力」を鍛えてあげることをおすすめします。
今回は、握力には4つの種類があることを詳しく説明し、握力を効率良くトレーニングする方法をご紹介します。
早く強くなりたい! そんな人は「握力」を鍛えよう!
握力を鍛えると、ボルダリングにどう発揮されるのか気になりますよね。
握力を鍛えることで、「保持力・ピンチ力・カチ力・ものを開く力」という4種類の力が養われます。
ここでは、養われる力をひとつずつ詳しくご紹介していきます。
①保持力がつく!
握力を鍛えると、ボルダリングでは保持力アップに繋がりますよ。
初心者課題では保持力を重要視する課題はあまりありませんが、3級や2級など、中級・上級者の課題になるほど保持力がポイントになる課題が多いんですよ。
「ボルダリングが強い=保持力が強い」ということは比例していて、上級者になればなるほど保持力が強いんです。
②ピンチ力がつく!
中級・上級のピンチを触ったことはありますか?
グレードが上がるにつれて、とても悪いピンチホールドがついていることが多いです。「本当にこんなピンチ持てる人いるの?」そう疑問に思う人もいるほど。
その課題を完登するためには、持ちにくいピンチホールドを保持するピンチ力が必要になります。このピンチ力をつけるには、握力を鍛えるのがおすすめ。
握力を鍛えれば鍛えるほど、それに伴ってピンチ力も養われます!
③カチ力がつく!
上級者になればなるほど、かなり薄いカチが登場してきますよね。ジャパンカップはもちろん、ワールドカップの課題でも画面に映らないような小さくて薄いカチが登場したりします。
握力トレーニングをすると、指の筋肉も鍛えることができ、カチ力が養われますよ。と言っても、ただ闇雲にトレーニングしてもカチ力はつきません。
指先でホールドを保持する力に特化したトレーニングを行なうとカチ力はつきますよ!
④ものを開く力がつく!
ボルダリングとは一見関係ないようにも感じるこのものを開く力は、実は非常に重要なんです。
保持力など握る力を鍛えると同時にバランスよくものを開く力の握力も鍛えてあげないと、ケガを引き起こしやすくなるんですよ。
他3種類のようにがっつりトレーニングしなくてもいいですが、鍛えると指のケガの防止に繋がるので、握力を鍛えるときは、他3種類の力と同様に、ものを開く力も鍛えてあげましょう!
「握力」を鍛えるトレーニング方法のご紹介!
ここでは、握力を鍛える2つのトレーニング方法をご紹介します。
バランスよく2つのトレーニングを行なうことで、今まで保持できなかったホールドが保持できるようになるかも! ぜひ鍛えてくださいね。
「ローラーリストボール」を使って手首まで効率良く鍛える!
ローラーリストボールは、パワーボールとも言われているトレーニングアイテムです。
このアイテムを使ってトレーニングすることで、指の力と手首の力をいろいろな方向から鍛えることができるんですよ。
①付属の紐を、アイテム内部にあるボール部分の溝にそって巻きつけます。
②勢いよく紐を引っ張りましょう。
③内部のボールがまわるので、止まらないように手首を使って回していきましょう。
※最初はコツを掴むまで難しく感じます。
④中のボールが暴れるので、指と手の平、手首を使って暴れるのを抑えます。
⑤疲れるまでずっと回し続けましょう。
どんどん回していく時間を増やしていくと効果大!
握力はもちろんですが、保持力や手首、前腕部分もどっと疲れるので、ぜひ体感してみてください。
「ハンドグリップ」は使い方次第で2種類の力を鍛えられる!
ハンドグリップとは、5~60kgの負荷がかけられるトレーニングアイテムです。
ホームセンターなどにも置いてあるので、一度は見たことがあるでしょう。
ハンドグリップには、2つのトレーニング方法があり、握力を鍛えることと、ピンチ力を鍛えることができますよ。
握力を鍛える
①ハンドグリップを持ちます。
②パンプするまで何回も握りましょう。
1日に2~3回くらい行なうのがおすすめ!
ピンチ力を鍛える
①ハンドグリップを指先だけで持ちます。
②ハンドグリップを指先だけの力で挟み込みます。
③挟み込めなくなるまで、行ないましょう。
グレードを上げるには「握力」がポイント!
握力を鍛えると、保持力・カチ力・ピンチ力・ものを開く力が強くなります。
それぞれの力を鍛えてあげることで、今まで持てなかったホールドが保持できるようになりますよ。
一緒に始めた人が自分より一歩進んでいるととても悔しいですよね。
ぜひ今回ご紹介したトレーニングを行なって、一緒に始めた人をグンッと抜かしちゃいましょう!