「その服、すごく似合ってるね」「プレゼン、とても分かりやすかったよ」こんな言葉をかけられたとき、思わず「いえいえ、全然…」と口にしていませんか?
実はほめ言葉の受け取り方ひとつで、周りの人があなたを見る目が驚くほど変わるんです。今日から「いえいえ」病とサヨナラして、あなたの隠れた魅力を思い切り輝かせましょう。
自分を認める小さな一歩が、周りからの信頼を深め、好きな人の目にはもっと魅力的に映るようになります。その第一歩は、たったひと言「ありがとう」から始まります。
「その髪型素敵だね」と言われて「あ、これ?全然たいしたことないよ〜」なんて答えてしまうこと、ありませんか?
この反射的な否定グセ、実は多くの女性が無意識に身につけてしまう”自分を小さく見せるクセ”なんです。
「いえいえ、たいしたことないです」というひと言。謙虚さを示そうとしているのに、実はほめてくれた相手の気持ちを拒絶していることがあります。
「そのネイル、すごく可愛いね」と言われて「これ、全然適当にやっただけだよ〜」と自分の努力や工夫を否定すると、相手は「あなたの素敵な部分を認めようとしたのに拒まれた」と感じます。
まるで心を込めて選んだプレゼントを「要らない」と突き返されたような……。
ほめ言葉は心の贈り物。それを受け取らないと、いつの間にか心の距離が開いてしまうんです。
「いえいえ、私なんて全然…」と言ってしまうのはなぜ?
「ほめられたら何か返さなきゃ」という変な義務感。「調子に乗ってると思われたくない」という周りへの意識。そして「あの子の方がずっと素敵なのに、なぜ私が……」という比較。この3つが合わさって、つい「いえいえ」が口から飛び出すんです。
「このプレゼン良かったよ」と言われても「たまたまうまくいっただけ」と思ってしまう。これは、自分の実力や努力を「運のせい」にして、自分の価値から目をそらしてしまっているんですね。このような思考が、ほめ言葉を素直に受け止められない原因になっています。
ほめ言葉を「ありがとう」と受け取ることは、自分を大切にするための第一歩。そして不思議なことに、自分を認め始めると、周りの人もあなたの価値に気づき始めます。
「ありがとう」とシンプルに返すだけで、あなたの中に小さな変化が生まれます。「私にもいいところがあるんだ」という気づきが、「新しいことに挑戦してみよう」という行動に変わるでしょう。
また、ほめられたポイントは「あなただけの隠れた才能」かもしれません。「文章、わかりやすいね」は、あなたの説明力への称賛。「センスいいね」は、あなたの感性が人の心を動かせる証拠。
私たちは意外と自分の強みに気づいていないもの。他者からのほめ言葉は、あなたの埋もれた才能を掘り起こしてくれる宝の地図なんです。
「ありがとう」の言い方ひとつで、あなたへの印象は大きく変わります。
さまざまなシーンでの「ほめられテク」を身につけて、どんな場面でも魅力的に振る舞えるようになりましょう。
仕事でのほめ言葉、あなたの返し方次第で「頼れる存在」にも「自信なさげな人」にもなります。
上司から「このデータ分析、すごく分かりやすいね」と言われたら、目を見て「ありがとうございます。見やすさを意識しました」と端的に答えるのがベスト。長々と説明せず、自分の工夫を簡潔に伝えるだけで十分です。
同僚から「いつも段取りがいいね」とほめられたら、「気づいてくれてありがとう。スムーズに進むとみんな気持ちいいからね」と返してみて。感謝と共に、チーム意識をさらっと伝えることで、信頼感が生まれます。
つまり、「いえいえ」と謙遜するよりも「ありがとう」と言える人の方が周囲の信頼を得られるということ。自分の価値を認められる人こそ、仕事での評価も上がっていくんです。
女友達との会話は、ありのままの自分を出せる場所。でも「ありがとう」の言い方ひとつで、関係がもっと深まります。「その髪型すごく似合ってるね!」と言われたら、「ありがとう!思い切って切ってみたの。実は失敗したかと思ってた」と素直な不安も含めて伝えるのがベスト。
完璧な自分ではなく、ちょっとした弱さも見せることで、リアルな親しみが生まれます。手作りのお菓子を「おいしい!」とほめられたら、「うれしい!実はYouTubeで見つけたレシピなの。今度一緒に作ろ!」と具体的に提案。「いえいえ、たいしたことないよ」より、次の楽しい予定につなげる方が絆も深まります。
好きな人からのほめ言葉は特別。ドキドキしても、言葉を素直に受け取ることで、あなたの魅力は何倍にもなります。
「その服、すごく似合ってるね」と言われたら、少し照れた表情で「ありがとう。気に入ってもらえてうれしい」と目を見て答えるのが効果的。この時、相手の目をほんの2〜3秒見つめると、言葉以上のメッセージが伝わります。
「話していて楽しい」と言われたら、「私もそう思ってた。特にあなたの〇〇の話、すごく興味深くて」と具体的に返して。ただの社交辞令ではなく、彼のどんな話が心に残ったかを伝えることで、「ちゃんと自分の話を聞いてくれている」と感じてもらえます。
目線や表情、声のトーンも大切。少し顔を近づけたり、会話の中で自然な距離感を作ったりする小さな工夫が、言葉以上に二人の親密さを高めます。ただし、自然体が一番魅力的なことを忘れずに。
最後に今日からすぐに実践できる、ほめられ上手になるための3つのポイントをお伝えします。まずは「ありがとう」と笑顔で返すこと。これが基本中の基本。
次に、ひと言プラスするとグッと印象に残ります。「そう言ってもらえてうれしい」「あなたからそう言われると励みになる」など、相手の言葉を大切にするひと言を添えて。
最後に、会話を広げるきっかけにすること。「実はこれ、先週読んだ本がきっかけなんです」と背景を少し話したり、「あなたの服も素敵だよ」と自然に返したり。
ほめ言葉をきっかけに、より深い会話が生まれて関係性も豊かになりますよ。
さあ、「ありがとう」の魔法で、明日からのあなたの人間関係をもっと輝かせていきましょう!
Written by 神崎 涼