「子持ち様」は、傲慢さや怒りっぽさなどのネガティブな一面が目立つ、子育て中の女性を揶揄して使われる言葉です。
この記事では、子持ち様が傲慢に見える理由と上手な付き合い方を分かりやすく解説しています。ぜひ子持ち様を理解するためのヒントにしてください。
近年、「子持ち様」という言葉が一般的になり、見聞きする機会も増えています。
「子持ち様」とは、子育てを特権のように振りかざし、周囲への配慮を欠いた言動をする親のことを指す言葉です。「子持ち」に「様」の敬称をつけることで、誰に対しても目上の立ち場かのように傲慢な振る舞いをする親を揶揄しているのです。
混雑したトイレで「子どもがいるから先に行かせて」と強引に割り込みながらお礼も言わなかったり、子どもが店の商品を壊しても「子どものすることだから仕方ない」と開き直ったりは、まさに「子持ち様」の典型的な振る舞いといえるでしょう。
子持ち様の言動が傲慢に感じられる背景には、いくつかの理由があります。ここでは、主な4つの理由をピックアップして紹介します。
子持ち様が傲慢に見える理由として、まず挙げられるのが、自己中心的な言動が目立つからです。
子どもは優先されて当然とばかりに順番を抜かしたり、子どもはうるさいものだからと公共の場で子どもを放置したり。
もちろん、ものごとの良し悪しの判断がつかない子どもの言動は、ある程度仕方のないものとして受け入れられるものではありますが、その親である子持ち様の場合はそうではありません。
「子どもはともかく、親が非常識だよね」と、子持ち様自身の評価がどんどん下がってしまうのです。
図々しい振る舞いも、子持ち様に見られる特徴の1つです。「子どもがいるから優遇されて当然」「他の人よりもよいサービスが用意されて当然」というスタンスが、周囲の反感を買ってしまいます。
例えば、子連れだからと常に広い席を要求したり、子ども用の特別メニューがないことに文句を言ったりする行動です。
確かに子育て支援は必要ですが、それを声高に要求することは適切ではありません。「自分たちさえよければいい」という姿勢が透けて見えるため、傲慢に映ってしまうのです。
子持ち様の言動の中でも、特に批判を浴びるのが、子どもの存在を盾にした自己正当化です。
「子どものためだから」と言えば何でも許されると思い込んでいるかのような態度が、周囲の反感を買ってしまいます。
例えば、子どもが他人の所有物を壊しても謝罪せず、「子どもなんだから仕方ない」と開き直る姿勢は、自己正当化の典型例といえるでしょう。
子どもの行動にも責任を持ち、適切に対応することが親としての務めです。本来求められるのは、自己正当化ではなく謝罪と適切な対応です。
子持ち様が傲慢に見える一因として、コミュニケーション不足による誤解も挙げられます。
子育ての忙しさや環境の変化によって社会との関わりが減ると、知らず知らずのうちに周囲との価値観にズレが生じがちです。
人によっては、子育ての大変さを理解してもらえないと感じ、過剰に自己主張してしまうことも。
また、独身の友達の生活リズムや価値観を考える余裕をなくしてしまい、自分本位の要求をしてしまうケースも見られます。
周囲と適切なコミュニケーションを取ることで、解消できる問題があるかもしれません。
子持ち様との関係に悩む独身女性も多いはず。とはいえ、工夫次第で良好な友人関係を保つことは可能です。ここでは、そのためのポイントを3つ紹介します。
子持ち様と良好な関係でいようと思うなら、まずは子育ての大変さを理解し、共感的な態度で接することが大切です。
子育ては24時間365日の仕事。身体的にも精神的にも大きな負担がかかります。「大変だよね」「いつもよく頑張ってるね」といった言葉をかけるだけでも、相手は救われる思いがするでしょう。
ただし、過度な同情は逆効果。適度な理解と共感が、良好な関係の第一歩です。
子育て中の友達とのコミュニケーションは、これまで通りの方法では難しいかもしれません。そこで、頻度や方法を柔軟に調整することが大切です。
連絡手段をLINEやSNS中心にすることで、子育て中の友達も自分のペースで対応できます。子育て中は思うように自分の時間がとれないことを念頭に、相手の生活リズムに合わせた連絡方法を工夫しましょう。柔軟な対応が、関係維持のカギとなります。
子持ち様との関係では、会話の内容にもバランスが重要です。
子育て中は、つい子どもの話題ばかりになりがち。でも、独身の側からすると、それだけでは楽しくないのが正直なところです。
そこで意識したいのが、お互いの関心事をバランスよく取り入れる会話の仕方。例えば、「子どもの話を聞いた後は、自分の近況も話す」といったルールを心の中で設けておくのも一案です。会話を楽しむ工夫が、お互いの信頼関係を深めます。
子持ち様との付き合いに戸惑うことはあっても、決して諦める必要はありません。
「この傲慢さは、日々の疲れの裏返しなのかもしれない」そんな思いやりの心があれば、新たな関係性を育むことは十分に可能です。
とはいえ、一方的にガマンをするようでは、対等な関係は築けません。子育ての大変さを理解しつつも、適度な距離感を心がけましょう。そうすることで、まったく違う環境同士でも心地よい関係を築いていけるはずですよ。
Written by やまだうめ