同じことをしていても、品が良い人がすることは優雅に見えるし、ふつうの人では人目につきません。それどころか、下品だとか雑などと言われてしまうことすらあるでしょう。このように、品が良い人とふつうの人では、全く印象が違います。
では両者には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、品が良い人とふつうの人の違いについてご紹介します。
品が良い人は、いつも姿勢がきれいです。顔を上げて背筋を伸ばし、足を広げて座るようなこともありません。
一方でふつうの人は、猫背だったり、いつもうつむいてスマホばかり眺めていたり、姿勢がよくありません。
姿勢がいいと何をしていても所作がきれいに見えるものですよね。
たとえば同じ「手を伸ばす」という動きをした時、姿勢がいいとなめらかで優雅に見えますが、姿勢が悪いとめんどくさそうに見えてしまうことがあります。
言葉遣いは、その人の品格が最もよく現れるといっても過言ではありません。品が良い人は、正しい敬語を使って話すことができます。
どんなに打ち解けた会話をしていても、「やばい」「きも」「マジかよ」のような品性に欠けるワードを使うことはほぼありません。
ふつうの人は、丁寧に話すものの、若者が使うようなスラングも普通に会話に織り交ぜて使います。親しみやすくていいのですが、品という点で見れば劣るでしょう。
品が良い人は、自分から「私を見て!」というアピールをすることはほとんどありません。
自己肯定感が高く、他人から「すごいね!」「流石だね」とわざわざ褒めてもらわなくても、自分に満足しているからです。
聞かれてもいないのに、知識をひけらかしたりすることもありません。
ふつうの人は、自分や自分のしたことをアピールしたがります。
承認欲求が抑えられず、SNSへの投稿で充実した毎日を過ごしているとアピールしたり、過去の功績を自慢したり、出過ぎてしまうことがあります。
人に「教えて」と言われると張り切ってしまい、ついつい喋りすぎて空回り……なんてことも珍しくありません。
いただきますやごちそうさまなどの挨拶は、誰もが当たり前にすることです。ただ、品が良い人は挨拶がきちんとできるだけでなく、テーブルマナーまでも完璧です。
品が良い人は、食事の作法がきれいです。
箸の持ち方、フォークやナイフの使い方が正しく、食べるスピードや音を立てない食べ方など、相手を不快にさせない作法で食事をすることができます。
ふつうの人は、食事の作法は概ね問題ないのですが、きちんとした席での食事の作法を知らなかったり、お皿の上に少しだけ料理を残したり、所々に「あれ」というところが見受けられます。
相手の機嫌を損ねるほどのマナー違反ではないものの、スマートではない感じが品性に欠ける印象です。
品が良い人はいつもポジティブです。
仕事で嫌なことがあっても、人から悪意のある言葉を投げかけられても「これは私にとっての学びなんだ」と、ありがたいものとして受け止めることができます。
もちろん、自分の心の中に不満は生まれます。
しかしそれについて騒ぎ立てるのではなく、あらゆるハプニングを成長の機会だと捉えられる柔軟さがあり、それを今後に生かそうと思うことができます。
この落ち着きが、品を感じさせるのです。
ふつうの人は、嫌なことがあったら愚痴や文句を大声で周りに言います。嫌な感情は吐き出すことで軽減されるので、それが悪いことだとはいいません。
しかし、文句や愚痴を言っているうちにどんどんネガティブになってしまい、自分の発した言葉で自分が落ち込んでしまうという悪循環を生み出してしまいます。
このように、感情をコントロールできないガチャガチャとした感じは、とても品があるとは言えませんよね。
他人に礼儀正しく接するというのは、誰にでもできること。さらにランクアップするためには、人を敬う気持ちを持つことが大切です。
品の良い人は、いつも周りの人や目の前にいる相手のことを考えて行動しています。
相手を大切にすることを心がけるだけで、行動が丁寧になり、言葉遣いや発言も変わって、優しく上品になります。
ふつうの人は欲を抑えきれず、自分がしたことへの対価を期待してしまいます。
たしかにこれは当然のことなのですが、このような承認欲求を抑えられないということが「ふつうの人」を脱することができない要因なのです。
ワンランクアップするためには、見返りを求めないことです。「自分がしたいようになると、自然と品のあるふるまいになります。
品の良い人という印象は、仕事でもプライベートでもプラスになります。
ただ丁寧なだけでは、ふつうの人にすぎません。品が良い人は、いつも周りのことを意識して思いやりのある言動をしています。
ですから、ふつうの人を脱するためには、思いを伴った言動を心がけることが大切です。ぜひ実践してみてくださいね。
Written by さあや