新卒時代に飲み会の席で先輩や上司に嫌われないよう、努力した方も多いのではないでしょうか。
そこで、最低限のマナーとして知っておいて損はない「飲み会の暗黙ルール」をご紹介します。令和時代にはない、暗黙のルールもあるかもしれません。あの頃を懐かしみながら読んでもらえると幸いです。
出だしから印象最悪になりたくないですよね。
日本の飲み会では「時間厳守」が非常に大切です。社会人として当たり前と感じるかもしれませんが、「遅れても大丈夫」という上司も言葉も間に受けないでくださいね。
飲み会の開始時間に遅れることは、他の参加者や幹事に対して失礼な態度にも当たるので、5分~10分前には到着する気持ちで挑んでください。
席順にも暗黙のルールがあります。
ビジネスの場合では、上司や年配の方は奥や壁際の「上座」に座るのが一般的です。若手や新人は「下座」に座ることが多いです。
忘年会シーズン、関係なく座席に座りたいと言う上司もいるかもしれません。ですが隣同士で座らせてはいけない暗黙のルールも中にはあるので、席順は意識するようにしましょう。
乾杯の際、自分のグラスを相手のグラスよりもわずかに下に位置させる文化があります。下の位置で乾杯をする意味は、相手への敬意を表し、日本特有の礼儀作法の一つとされています。
特にビジネスの場などで、上司や先輩、クライアントと乾杯する際には、このマナーをなるべく意識するようにしましょう。
自分より年上の人や、目上の人のグラスが空になっていたら、さりげなくお酒を注ぐもしくは注文をしましょう。
ただし、グイグイと強制的にお酒を強要しないこと。相手が飲みたくない場合もあるので、気遣いが重要です。
「何か飲まれますか?」と一言声をかけてメニュー表を渡すだけでも、気遣いの点で好印象です。
お酌を受けたら、必ずお礼を言いましょう。「ありがとうございます」の一言が、飲み会のムードを良くします。
また、お酌は回り方にも気をつけて下さいね。全員に均等に回るようにするのがポイントです。
飲み会の席では料理が大皿で提供されることがほとんどです。取り箸を使うなどの配慮が必要になってきます。
また、自分の分を最初にとるのではなく、目上の方から取り分けるようにしましょう。
お酒の適量を守ることも大事です。酔い過ぎてしまうと、マナーを忘れたり、迷惑をかけたりすることがあります。
自分の限度を知り、適量で楽しむことが大切。お酒が強くない場合は、無理せずソフトドリンクを選ぶのも賢い選択です。
飲み会の終わり方にもマナーがあります。時間が来たら、自然と会を切り上げるのがポイントです。長引かせすぎると、参加者の中には帰りたいと思っている人もいるかもしれません。
主催者や幹事が「そろそろ時間ですね」と言うのが合図。スムーズな終わり方は、次の飲み会につながる礼儀です。
割り勘が基本ですが、幹事がまとめて支払うこともあります。また、上司や先輩が若手を気遣って払うことも。支払い方法は事前に確認しておくとスムーズです。
お金の扱いはデリケートな問題なので、丁寧に対応しましょう。
ご馳走になった際は「ご馳走様です」の一言は忘れないように。きっと次回もご馳走をしてくれるはずです。
飲み会の暗黙のルールは、実は裏を返せばルールに則れば乗り越えやすいという捉え方もできます。
年に数回ある会社の飲み会も、卒なくこなせたらカッコイイですし、自分を守るためにも知っておいて損なしです。
Written by KOIGAKU