皆さんが「あの人は育ちが良さそう」と感じるのはどんな時でしょうか?
「何となく放つオーラから」「おしとやかな所作から」という方もいますが、中には「丁寧な言葉遣いから」という方もいるでしょう。
そこで今回は、育ちの良い人にみられる言葉遣いの特徴と、育ちの良い人が絶対に言わないセリフを紹介していきます。
少しでも育ちの良い人に近づきたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
周りに育ちが良いと感じる人がいるという方に、どのような点でそう感じたのか聞いてみると、多くの人が言葉遣いと回答していました。
以下より、具体的に寄せられたエピソードを紹介します。
「人の意見を否定したり、批判したりしないから。誰にでも同じように接しているし、悪口を言わない」(26歳/女性/会社員)
「言葉遣いが丁寧なところ。誘いを断る時も、まずは誘ってもらったお礼を言うなど人を不快にさせない言い方を知っている」(28歳/男性/教員)
「一緒に食事に行った際、店員さんに『お水をいただけますか?』と言っていた時」(20歳/女性/専門学生)
言葉遣いはファッションやメイクと違い、一日で身に付くものではありません。
日頃の教養が表れる部分だからこそ、品のある言葉遣いをしている人に、育ちに良さを感じることが多いのでしょう。
育ちの良さを感じさせる言葉遣いとは、どのようなものなのでしょうか?
実際に、育ちが良い人にみられる言葉遣いの特徴をみていきましょう。
人によっては相手や気分次第で「お」をつけたり、つけなかったりする方もいますが、育ちが良い人はどの言葉に「お」をつけるべきか正しく理解して使っています。
日常的によく使う言葉の中でも必ず「お」をつけたいのが、箸・風呂・料理・化粧の4つです。
友人同士の会話でも、「箸とって」ではなく「お箸とって」、「風呂行こう」よりも「お風呂行こう」の方が上品に聞こえます。
ただし、何にでも「お」を付ければ良いというわけではありません。
例えば、外来語に「お」をつけることはないので、「おビール」や「おコップ」などは非常に違和感があります。
飲み会などで飲み物を勧める時は「おビールいかがですか?」ではなく、「お飲み物は何になさいますか?」と尋ねると良いでしょう。
「はいはいはい」「うんうんうん」といったように、たくさんの相槌を早く打つ方がいますが、それでは「ちゃんと聞いてる?」「早く切り上げようとしてない?」といった印象を与えてしまいます。
また、「ええ」という相槌も、相手によっては失礼な印象を与える可能性がありますし、「なるほど」も目上の人に対しては使いません。
育ちが良い人は、話の邪魔にならない絶妙なタイミングと頻度で「はい」と相槌を打ち、相手への共感と理解を示します。
日本で昔から使われてきた言葉を「大和言葉」と言います。
大和言葉には、表現に柔らかい印象を持たせたり、さり気ない気遣いを表現できたりするなどの魅力がありますが、時代の移り変わりによって今では使われなくなった言葉もあります。
しかし、育ちが良い人は現代でも自然に大和言葉を取り入れているのです。
日常や職場で使いやすい大和言葉としては、「かしこまりました(分かりました)」や「お手すきの時に(時間の空いた時に)」などがあります。
また、プレゼントをする際に「粗品ですが」という方も多いですよね。
それよりも「ほんのしるしですが」または「心ばかりの品ですが」という大和言葉を使った方が、より温もりのある印象を与えられます。
育ちが良い人が、絶対に使わないセリフも紹介します。
普段何気なく使っている言葉で、お里が知れてしまうこともあるので気を付けましょう。
育ちが良い人は、若者がよく使うような流行り言葉や略語をむやみに使いません。
特に「ヤバい」は本来の危ない・不都合といった状況だけでなく、すごい・楽しい・可愛い・綺麗・格好いいなど、ほぼすべての感情を表現できてしまいます。
そのため、使いすぎると語彙力のない人だと思われるでしょう。
上記のセリフが口癖のような人もいますが、これらは幼稚で自己中心的な印象を抱かせます。
また、否定的な言葉は周りもネガティブな気持ちにさせるため、次第に避けられ、誰からも相手にされなくなってしまいます。
育ちが良い人は、ネガティブなセリフも前向きなセリフに置き換えて相手に伝えることができます。
「でも」と思わず言いたくなったら、その前に「そうですね」と相手の言葉を一旦受け止めるようにすると印象が大きく変わりますよ。
ファッションやメイクにお金をかけなくても、相手に敬意や感謝を込めた言葉遣いができれば、誰でも育ちを良く見せることは可能です。
ただし、言葉遣いは一日で変えることができないため、日頃から意識し続けることが大切です。
難しそうと思う方もいるでしょうが、身に付けてしまえば一生物なので、この記事を参考に、できるところから実践してみてください!
Written by 早紀