幸せな結婚には、2人の相性の良さが欠かせません。実は、この相性に大きな影響を及ぼしているのが『育ちの違い』です。育ちの違いとは具体的にどんなものなのか、育ちの違いが原因で結婚後に揉めやすいポイントと合わせて確認していきましょう!
『育ちの違い』というと、『=経済的な豊かさの違い』と思われがちですが、必ずしもそうではありません。幸せな結婚をするためのヒントとして、『育ちの違いを見極めやすく、結婚後に揉める原因にもなりやすいポイント』を整理していきましょう!
金銭的に厳格な家庭で育った人と、ルーズな家庭に育った人とでは、身に付けている金銭感覚が大きく違うのが一般的です。
金銭感覚に大きなズレがある場合、楽しい旅行を計画してみても「せっかくの旅行なんだからちょっといいホテルに泊まりたい」「もったいない。ホテルは安全に寝られれば十分」と、スムーズに決めることができません。
何かにつけてお金で揉めてしまっては、結婚生活も幸せとはほど遠いギスギスしたものとなる可能性が高まります。金銭感覚にまつわる育ちの違いは、あらかじめしっかりと確認しておくのがおすすめです。
育ちが違う2人は、生活習慣についても何かとお互いのズレを感じるものです。具体例としては、『あいさつの習慣』『洗濯の仕方』『タバコやお酒などの嗜好品』『友人との付き合い方』などが挙げられるでしょう。
物心ついたころから身に付けてきた生活習慣は、家庭の中であたりまえのものであるだけに、自分自身で「おかしい」とは思えません。結婚して一緒に生活をした場合、お互いに「どうして○○なんだろう」「もっと△△してくれればいいのに」と、ストレスを感じる可能性が高いのです。
『掃除の仕方や頻度』『歯磨きのタイミングや頻度』『入浴・シャンプーの頻度』『トイレのあとの手洗い』のような、衛生観念にまつわる育ちの違いは、嫌悪感や苛立ちの原因となります。ズレが大きい場合には、幸せな結婚を遠ざけてしまうでしょう。
世界一大切な存在であるはずの結婚相手を「不潔だ」「汚い」と感じることがあるとすれば、感じた側にとっても、感じさせた側にとっても不幸でしかありません。幸せな結婚生活を望むのであれば、あらかじめしっかりとチェックしておきたいポイントです。
食習慣も、育った家庭や環境によって、ズレが大きくなりやすいポイントの一つです。具体的なポイントとしては、『食事マナー(クチャラー・スマホを見ながらの食事など)』『食事の量・素材・栄養バランスに対する考え方』『食事の頻度や時間帯』などが挙げられます。
食習慣も家庭によって違いが大きく、同時に自分自身が基準となりやすい要素です。お互いのズレに違和感や不満を覚えやすいポイントとして心に留めておきましょう。
中には、お互いの育ちの違いを理解しながらも、「どうしてもこの人と結婚したい」と望むケースもあります。育ちが違う人と幸せな結婚をかなえるための秘訣を紹介します。
育ちが違う相手と結婚をして、大きなトラブルになってしまう場合、その原因の大半は「自分が正しい」という考え方にあります。まったく違う家庭環境で育った者同士、そもそも育ちは違って当然です。
例えば衛生観念にまつわるズレは、『衛生観念に乏しい人と一般的な人』との間でのみ起こるものではありません。『衛生観念が一般的な人と極度に神経質な人』との間でも起こります。
育ちが原因のズレは、絶対的なものではなく、あくまでも相対的なものです。この点を心に留めておくことで、お互いを理解しようと努力でき、結果として幸せな結婚をかなえることができるでしょう。
お互いの育ちの違いにまつわるズレを理解し、歩み寄ろうと努力ができさえすれば、いずれ問題は解決します。
とはいえ、お互いのズレを埋めるには、やはりある程度の時間が必要です。育ちによる習慣や価値観は、心身に深く染みついているものだけに、「お互いに歩み寄ろう!」と決めたからといって、その瞬間に解決できるようなものではありません。
お互いの不満が解消できるレベルまで歩み寄るために必要な時間は、問題の深刻度やお互いの性格によって大きく変わります。「すぐに解決はしないけれど、この人と幸せになりたいから努力し続けよう」というスタンスでいることが、結果的に幸せな結婚への最短距離となるでしょう。
育ちの違いは、お互いの相性に直結します。つまり育ちの違いが大きい場合、2人の相性は悪く、幸せな結婚をかなえることは難しいのが現実です。
もしも、「それでもこの人と幸せになりたい」と望むなら、時間がかかることを踏まえた上で歩み寄る努力をしなければなりません。「正しいのは自分」という考え方は避け、あくまでもお互いのズレを小さくするすることを目指しましょう。
中には、自分自身に歩み寄る気持ちがあったとしても、相手にはないケースもあるかもしれません。そんなときは残念ですが、幸せな結婚をかなえるのは非常に困難です。自分自身の未来のためにも、思い切って相手の手を離す決断をする必要があるでしょう。
「この人のために努力しよう」という気持ちを持てる2人だからこそ、育ちの違いを乗り越えられる点を心に留めておくことが大切です。
Written by やまだうめ