その考え古すぎる…若い世代が思わず引く「時代遅れ発言」3選

時代遅れな発言と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。身近な誰かが発した、むっとする言葉かもしれないし、あるいは、テレビで耳にする「失言」かもしれません。いずれにせよ、多くの人を不快にさせる発言に変わりないわけですが、年齢を重ねるほどに自分が口にしてしまうリスクも高まります。

そこで今回は、時代遅れな発言とはどのようなものかを考察し、言いたいことの本質を変えずに上手に言い換えるポイントを紹介します。

そもそも、時代遅れな発言とは?

そもそも、時代遅れな発言とは?

「時代遅れ」の意味を調べると、「その時代の傾向や流行などについていけず、取り残されていること」とありました。こうして聞くと、流行遅れとも言い換えることができそうです。

しかし筆者の肌感として、「時代遅れ」には単なる流行遅れとは少し違ったニュアンスが含まれるような気がしています。例をあげると、5年前に流行ったファッションをいまだ好んで着ている人を見て「古い」「流行遅れ」とは感じても、「時代遅れ」と嫌悪感を抱く人はそう多くはないのではないでしょうか。

そのように仮定すると、「時代遅れ」には単なる「流行遅れ」にはない、もっと根深い問題があるように感じます。

時代遅れな発言3選

そもそも、時代遅れな発言とは?

ではここで、時代遅れとされがちな発言を3つピックアップしてみましょう。

長時間労働を是とする

1989年の新語・流行語大賞に「24時間戦えますか」がランクインしました。当時筆者は子どもでしたが、テレビCMを見て「大人はちょっと具合が悪いくらいじゃ休めないんだ」と感じたのを覚えています。

休日返上で長時間、何なら徹夜も辞さない働き方が良しとされた時代が、確かにかつての日本にはありました。

しかし国ですら「働き方改革」を掲げ、企業の残業を減らすことを推奨している今、そうした長時間労働を是とする発言は、時代遅れと言わざるを得ないでしょう。

男尊女卑

日本には、女性と比べ男性の方が優れているという男尊女卑的な思考や、「男性はこう、女性はこう」と性別によって役割や嗜好を固定化されることが長くありました。今もまだ、そうした思考が完全になくなったとは言い難いのが現状でしょう。

しかし年々、そうした考え方は変化しています。例えば「結婚したら女性は家庭に入るべき」なんて、今の時代に堂々と言う人はそういません。学生が性別にかかわらず、スラックスとスカートを選べる学校もあります。

ここで誰かが、「女は夫が仕事から帰るまで起きて待っていて、温かいご飯と風呂を用意しておけばいい!」なんて発言したら、「時代遅れな発言だ」と指摘され、炎上することは必至でしょう。

多様性を認めない

多様性という言葉が叫ばれるようになって、久しいですね。どこまでを多様性の範囲として認め合うか、などの議論がしばしば巻き起こりますが、ここではとくに触れません。

とにもかくにも、さまざまな人たちが、さまざまな場面で生きやすくなるのはとても素敵なことだと言えるでしょう。

時代遅れな発言について調べたとき、「会議で発言しない人はそこにいないのと変わらない、価値がない」といった論調は時代遅れだという主張を見つけました。

会議の場でアイデアを出すには、その場で考えてすぐに意見を出す瞬発力が必要です。周りの人に興味を持たせるプレゼン力も欠かせないでしょう。どうしても、そういう人に対して「仕事ができる」というイメージが持たれやすいです。

しかし中には、後からじっくり考えて良いアイデアを出すタイプの人もいます。会議で発言できなくとも、結果的に案が出せるならそれで良しとするわけです。

瞬発力がある人も、じっくり考えられる人も、みんな違ってみんないい。こうした考え方が主流になりつつある今、「~でないとダメ」という固定観念に縛られていると、いつの間にか「時代遅れ」の人になってしまうかもしれません。

言いたいことがすんなり伝わる、言い換えポイント

言いたいことがすんなり伝わる、言い換えポイント

とはいえ、年長者側にだって言い分はあるでしょう。「俺たちの若い頃は……!」と言いたくなることもありますよね、きっと。しかし、それでは若い世代には伝わりません。むしろ「時代遅れも甚だしい」と煙たがられてしまうでしょう。

言いたいことをきちんと伝えるには、決めつけをやめることと、ポジティブな言葉に言い換えることが大切です。

決めつけをやめる

「長時間労働が普通だった」「女は家庭に入るのが当たり前」など、時代錯誤な固定観念をベースに発言して良いことは1つもありません。

昔は良かったと過去を懐かしむのではなく(1人でノスタルジーに浸るのはOKですが)、「今、時代は変わっている」ことを念頭に発言する意識を持つことが大切です。

ポジティブな言葉に言い換える

例えば「~すべき」を「~すると良い、助かる」などに言い換えるだけで、伝わり方がまったく変わります。

今日中に終わらせなければならない仕事が残っていたとして、「残業してでもやるのが当たり前だろ!」と言ったのでは反感を買います。が、「悪いけど、どうしても今日までに終わらせないと明日の会議に間に合わない。あと30分だけ残って仕上げてくれないか」とお願いするのでは、受け取り方が違います。

面倒でも、こうしたポジティブ変換を心がけてみましょう。

まとめ

決めつけをやめる

年齢を重ねるほど人生経験が増えます。それはとてもすばらしいことですが、反面、時代に合わせて自分のアップデートをしていかないと、あっという間に時代遅れな人間になるリスクも。

知らないうちに時代遅れな発言をして、白い目で見られちゃった…… なんてことのないよう、気をつけていきたいものですね!

Written by 七尾なお

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