人は、育った環境によって習慣や価値観、物事の考え方などが異なりますが、結婚生活に関しては、それらが似ている者同士のほうが上手くいきやすいと言われています。しかし、自身が育ってきた環境に対して、コンプレックスを抱えている女性は少なくありません。中には、「自分は育ちが悪いから……」という理由で、結婚に踏み切れない女性もいるようです。
そこで今回は、育ちが悪い人の特徴や、育ちが悪い人との結婚で心配されることを解説していきます。
最後に育ちの悪さを改善する方法もご紹介しているので、自分の育ちにコンプレックスを抱えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも「育ちが悪い」という言葉は、育ってきた環境や育てられ方が悪いという意味で使われます。まずは、育ちが悪い女性によく見られる特徴からみていきましょう。
食事などのマナーは、子どもの頃に両親に繰り返し教えられることで、徐々に身についていくものです。しかし、両親がこれを怠って育った人は、大人になっても箸の持ち方が変だったり、ひじをついて食べたり、食べ物が口に入っている状態でしゃべったりということを平気でしてしまう傾向にあります。
言葉遣いは、短期間で身につくものではないため、特にその人の教養が現れる部分。多くの人は、言葉遣いが丁寧な人には「育ちが良いのだろう」と感じ、反対に言葉遣いが汚ければ「育ちが悪いのだろう」という印象を受けます。
「すげー」「うめぇー」なども単なる若者言葉と捉えているかもしれませんが、育ちが良い人ならまず使うことはないでしょう。他にも、敬語を使い慣れておらず、丁寧に言おうととっさに発した一言から育ちがバレることもあります。
親が掃除や片付けをしない人で、常に家の中が汚く散らかっており、その状態になんの疑問も持たずに育ってきたのであれば、子どもも掃除や片付けが苦手になることが多いです。いらない物は捨てるといった概念もないため、部屋やカバンの中は物が溜まっていく一方です。
栄養バランスが偏った食事を与えられ、お菓子ばかり食べていたり、夜遅くまで起きていたりしても注意されずにいると、それが当たり前になってしまいます。不摂生な生活を送っている人は、周りからの信頼も得にくく、「自分の健康管理もできないのだから、仕事も大してできないのでは?」と思われることさえあります。
つづいては、男性に挙げてもらった「育ちが悪い女性との結婚で不安なこと」をご紹介します。育ちが悪いと、結婚にどのような影響があるのかをみていきましょう。
“一般常識やマナーが欠けていると、両親や親戚との付き合いがちゃんとできるか心配。うちの親は、相手の家柄とかも気にするタイプなので反対されそう。”(27歳/公務員)
交際中は、2人の関係だけが上手くいっていれば良かったのに対して、結婚となるとお互いの両親や親戚との付き合いも大切になってきます。家柄や両親との関係性が、トラブルのきっかけとなることもあるのです。
“付き合っている時はサバサバしているところが好きだったので、言葉遣いが悪くても気にならなかったけど、結婚を意識した時にふと、子どもが生まれたらしっかり躾できるのか不安になった。”(30歳/会社員)
自分がどのように育てられてきたかは、子どもへの接し方や育て方に大きく影響します。しっかりとした躾を受けておらず、基本的な言葉遣いやマナーがわからなければ、「子どもの躾もできないのでは?」と思われても仕方ないでしょう。実際に、子どもが生まれてから、教育方針をめぐって対立する夫婦は多いのです。
育ってきた環境を変えることはできませんが、これからの努力次第で未来の自分は変えられます。最後に、育ちの悪さを克服する方法を3つご紹介します。
まずは、自分の育ちが悪いと思われるポイントを把握する必要があります。自分の日頃の振る舞いを振り返ったり、冒頭で紹介した「育ちが悪い人の特徴」をチェックしたりすることで、改善点が見えてきますよ。
自分の欠点がわかったら、次はそれを補うための勉強をします。一般常識が欠けているなら一般常識について、言葉遣いが汚いなら言葉遣いについて、マナーが身についていないならマナーについて、本で学ぶのも良いですし、セミナーなどに参加するのもおすすめです。
周りで育ちが良いといわれている人がいれば、その人の言葉遣いや所作を参考にするのもいいでしょう。最初は真似事でもいいので、きれいな言葉遣いや所作が自然にできるまで続けていくことが大切ですよ。
今回は、育ちが悪い人の特徴や、育ちの悪さが結婚に与える影響、さらにその克服方法についてもご紹介しました。周りから育ちが悪いと思われると、仕事や結婚にも悪影響を及ぼすことがあります。
これまで育ってきた環境を変えることはできませんが、これからの努力次第で育ちが悪いというイメージを払拭することは可能です。「どうせ育ちが悪いから……」と悲観せず、自分の欠点を把握し、それを克服するための勉強や行動をしていきましょう!
Written by 早紀