「大好きな人ができた! でも、彼にはパートナーがいる」そんなとき、あなたはどうしますか? 黙って身を引くか、それとも略奪愛に走ってしまうか……。略奪愛がいけないことだとわかっていても、そう簡単にあきらめきれないのが恋心です。当記事では、略奪愛をしがちな女性の特徴や、その先に幸せになれる未来があるのか? などについて解説しています。
略奪愛とは、「他にパートナーがいる相手を別れさせ、自分が本命に成り上がる行為」です。相手は既婚者の場合も独身者の場合もあります。
相手が既婚者だった場合、「不倫」や「不貞行為」に該当する可能性があります。この場合は法律に抵触するため、もし発覚した場合はなんらかの社会的なペナルティを課せられてしまいます。
一方、相手が独身だった場合、パートナーは「恋人」にあたります。婚約や婚姻をしていない場合はあくまで自由恋愛の範疇ですから、たとえ略奪愛を貫いても法に触れることはありません。
しかし法に触れる・触れないにかかわらず略奪愛に対する世間の風当たりは強く、良くない印象を持たれることは避けられないでしょう。略奪愛を貫いたことによって、身近な人と疎遠になってしまう…… なんてことに陥るケースも少なくありません。
このように略奪愛は、非常にリスクの高い行為です。しかしそれでも、「好きになったら仕方がない!」と恋に突っ走る女性は後を絶ちません。
略奪愛が一般的に「良くないこと」だという認識はある。そうはいっても、この思いを止められない。
愛に生きて愛に散る。そんな人生を突き進む女性の特徴とは?
彼にパートナーがいるとわかっても、どうしても気持ちを抑えることができない。だって私、彼のことが好きだから――!
このように、「人生≒恋愛」になりがちな女性は要注意。略奪愛がいけないことだとわかっていても、自分の気持ちを無理やり正当化して恋に生きることを選んでしまいます。
こうなると周囲からの助言もあまり耳に入らず、気づけば孤立していることも。
なぜか不思議と「他人のもの」をほしがる人っていませんか? 幸せそうなカップルを見るとわざわざ亀裂を入れようとちょっかいをかけ、いざ彼が自分の方を見ると飽きてそっぽを向くのです。
筆者も若かりし頃、知人にそういう意地悪をするタイプの女性がいて、イライラさせられた経験がありますが……
彼女たちは、もしかしたら自己肯定感が低く自分に自信を持てない人なのかもしれません。自分を幸せだと思えないから、他人の幸せが妬ましくおもしろくない。だから邪魔をするんですね。
そして他人のものを奪うことで、「私の方があの子よりも上なんだ」といっときの優越感を得ることができる。その事実が自分を肯定してくれて、自信を持たせてくれるからです。
しかし当然ながら、そこにあるのは本当の愛ではありません。だから相手が自分の方を向いた途端に興味をなくしてしまいます。
略奪愛、つまり他人のものを奪う行為は「良くないこと」だと、多くの人が認識しているはずです。世間一般的な倫理観と言い換えてもよいでしょう。
しかし中には、略奪愛を「良くないこと」だとは思わない、独特な倫理観を持っている人も存在します。例えば「私がちょっとアプローチしたくらいで心変わりするのなら、そもそも大した縁じゃなかったんでしょ」などといった具合です。
自分の気持ちや欲望に忠実に動くうえ、略奪愛に対して罪悪感を持たないので、相手にパートナーがいてもストッパーが働きません。結果的に、略奪愛に陥りがちといえるでしょう。
誰かを泣かせたり、周囲から冷ややかな目を向けられたり。はたまた社会的なペナルティを受けてまでも貫いた略奪愛。
……であっても、幸せになれる可能性はそう高くはないようです。
略奪愛を成就させたということは、「相手の男性は本命のパートナーを裏切って自分のもとへ来た」わけです。
立場が変わり、今度は自分が本命の椅子に座った途端、頭をもたげるのは「次に裏切られ捨てられるのは私では?」という不安。略奪愛で実らせた関係の場合、こうした不安が残りやすいと言われています。
障害のある恋って、はっきり言って盛り上がるし燃え上がります。ドラマティックだからこそのめり込み、「世界中を敵に回してもこの人と一緒になりたい」なんて思ってしまうもの。
略奪に成功するまでにかけてきた時間や労力が多ければ多いほど、「絶対に彼を私のものにする」という激しい気持ちが膨れ上がるでしょう。
しかしいざ略奪愛が叶うと、憑き物が落ちたようになることは少なくありません。障害を含めて相手に惹かれていた、実は純粋な恋心ではなく執着心だった。略奪してはじめて、そんな自分の気持ちに気づくのです。
どんなにラブラブの2人も、いずれ恋の炎は鎮火していきます。かつて確かに「彼がそばにいてくれれば他には何もいらない」と思ったはずなのに、それももう過去のこと……
けれど道ならぬ恋を推し進めてきた結果、気づいたときには彼以外、もう周りに誰も残っていない。そんな孤立した状況に陥ることもあるでしょう。焦ってなくした友情や信頼を取り戻そうと思っても、それは容易なことではありません。
一般的には決して褒められたものではない「略奪愛」。実らせるには長く険しい道が待っていることでしょう。「幸せになれなかった、後悔している」という人が少なくない一方、略奪愛を貫きそのまま生涯添い遂げる人たちだっています。
つまり幸せになれるかどうかは、最終的には自分と相手次第なのだと言えるでしょう。
「彼を好きな気持ち」をひたすら貫いた先に待ち受ける試練やたくさんのデメリットから目を背けず、それでも自分がどうしたいかをよく考える。後悔のない道を歩んでほしいと思います。
Written by 七尾なお