後輩があまり話してくれない、先輩から仕事が振られない……。このようなときは、無意識のうちに職場で嫌がられる言動をしているかもしれません。そこで今回は、職場で嫌われるコミュニケーションの例を紹介します。会話の中で、無意識に配慮がない発言をしていないか振り返ってみましょう。
会話の流れをぶった切って自分の話を始める、周囲の意見を聞かずに自分の主張を通す人は嫌われます。この話し方をする人は、多くの場合が無意識。職場で嫌われていることすら、気づけていないのです。とにかく自分の主張さえ伝われば、それでOK。このような一方通行のコミュニケーションは嫌われます。
上下関係に厳しすぎる人は、職場で嫌われがちです。上下関係は大切ですが、後輩に威圧感を与えるコミュニケーションは好ましくありません。
上下関係を守りつつも、後輩から先輩へ言わなければならないこと、間違ったことを指摘できる関係がベストです。
自分がいちばん優れている、周囲を下げて自分を上げる上から目線の振る舞いは職場で嫌われています。「これだからダメなんだよね」「あいつは大したことない」など、何様だと感じるような発言ばかり。ときには先輩や上司さえも見下します。
自分を大きく見せることばかり考えていて、見栄っ張りな人は協調性もなく自然と距離を置かれるでしょう。
「いや」「でも」「だって」のように、話し始めが否定の言葉ばかりの人は、職場で話しづらい空気をまとっています。口癖になっており、否定するつもりはないのに「いや」と言って話し始める人がいます。話している相手からすると、否定されていると感じるでしょう。
コミュニケーションの中で無意識に使っているなら、目上の人にも言っている可能性があります。
職場にひとりやふたりは、常に愚痴を言って周囲に同意を求める人がいますよね。愚痴を言った本人はすっきりしますが、一方的に聞かされたほうはあまりいい気分ではありません。
汚い言葉や思ってもいないことを聞かされるのは、心が疲れることに加えて時間の無駄。ちょっとした愚痴はコミュニケーションの一環ですが、愚痴ばかりの人は職場の嫌われ者でしょう。
ちょっと親しくなったからと、家族や恋愛などプライベートに踏み込んでくる人がいます。職場であるため、できるだけプライベートについて話したくない人はいるものです。相手の気持ちを無視して、自分の知りたいという思いだけで質問攻めする人は嫌われるでしょう。
一方的なコミュニケーションで、心の距離感を間違える人は職場ではやっかいな存在です。
先輩や上司にはこびへつらい、後輩は年下には上から目線の人は、職場で嫌われる代表的な人。後輩には「なぜあの人が、上司から好かれているのかわからない」とコソコソを嫌われるタイプです。
後輩から人望がなければ、いざ昇進してもついてくる人はいません。日々のコミュニケーションこそが、信頼や絆を作るポイントです。
あいさつは、コミュニケーションの基本です。しかし、あいさつを無視したりだるそうに返事をしたりする人もいることが現実。だからこそ、気持ちのよいあいさつができる人は好かれます。
ただ「おはようございます」「お疲れさまです」と言えばよいわけではありません。気持ちのよい笑顔があるからこそ、さわやかでいい人の印象がつくのです。
放置はしないがベタベタもしない、ほどよい距離感で接してくれる人は好かれやすいでしょう。仲良くなると話しかける回数や、飲みに誘われる機会が増えます。ただ、同僚とはプライベートでは仲良くしたくない人もいるのです。
職場で、友達のように接してくる人は嫌われがち。会社の同僚としての距離感を守れる人は、多くの人から好かれます。
報連相とは、報告・連絡・相談のこと。仕事を円滑に進めるためのスキルであり、社会人のコミュニケーションには必須です。「こんなことは当たり前だ」と思う人もいるでしょう。コミュニケーションが苦手な人は、悩んだ結果報連相を行わず、後々大ごとになって事実がわかることもあるのです。
この当たり前のコミュニケーションができていれば、信頼にもつながり職場で好かれやすくなります。
職場で嫌われるコミュニケーションをまとめると、自己中心的で周囲への配慮が足りない言動のことです。仕事がうまく進まなければ、ついイライラして迷惑をかけてしまうことがありますよね。ただ職場で嫌われている人は、どのような状況でも自分のことばかり。
当てはまるポイントがひとつでもあれば、職場で話しづらさを感じている人がいるかも。普段の振る舞いを客観視してみましょう。
Written by ayumi