裏ピースサインは写真を撮る際の定番ポーズの1つで、日本では何気なく使われています。
しかし、その裏ピースサインは海外では異なった意味を持っている場合があります。そのため、裏ピースサインを海外で使ったり、海外の人がいる場で使う場合などには注意が必要です。
写真を撮る際のポーズにはいろいろな種類がありますが、そのポーズの中の1つに「ピースサイン」があります。また、そのピースサインにもさらにいろいろな種類があり、手のひらを自分側に向けピースをする「裏ピースサイン」もその種類に含まれています。
裏ピースサインは日本で写真を撮るときの定番ポーズの1つですが、海外では別の意味を持つハンドサインとなってしまうことがあるので注意が必要です。
日本では、「裏ピースサイン」は顔の顎のラインに当てることで小顔効果が得られることから、若い世代の女性を中心によく使われています。
この日本で何気なく使われている「裏ピースサイン」は海外では別の意味を持つことがあります。そのため、海外で写真を撮る際には注意しましょう。
国によっては、「裏ピースサイン」は相手に対して失礼になってしまうこともあります。そのため、海外旅行で写真を撮ったり、海外の人と一緒に写真を撮ったりする際には、「裏ピースサイン」が異なる意味を持つことを事前に把握しておかなければなりません。
「裏ピースサイン」は顎に当てることがありますが、アメリカでは2本の指を立てて口元に持ってくることは、女性に対して卑猥な挑発をする意味に捉えられてしまうことがあります。
そのため、「裏ピースサイン」をアメリカでしてしまうと、非常に下品な印象を与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。
日本では、人に対して中指を立てることは相手を挑発する際のハンドサインとなっていて、非常に失礼な行為です。イギリスでは「日本での中指を立てるハンドサイン」の意味と、「裏ピースサイン」が同じ意味となっています。
そのため、イギリスでしてしまうと、非常に失礼になるので注意が必要です。
オーストラリアも日本とイギリス同様、「中指を立てること」と同じ意味のハンドサインになってしまいます。オーストラリアの方と話す時や旅行でオーストラリアを訪れる際は注意しないといけません。
日本と海外でハンドサインの意味が異なるのは、「裏ピースサイン」に限ったことではありません。「裏ピースサイン」以外にも、海外で使うと意味が異なってしまうハンドサインはいくつかあります。
そのため、気がつかないうちに海外で失礼なことをしてしまわないように、注意が必要なハンドサインにはどのようなものがあるのか知っておきましょう。
「裏ピースサイン」ではなく、「ピースサイン」も写真を撮る際の定番ポーズの1つです。
欧米などではピースサインがビクトリーの「V」を表し、勝利サインとしてポジティブな意味を持ちますが、ギリシャでは、「ピースサイン」が日本の中指を立てるハンドサインと同じ意味となってしまいます。
そのため、ギリシャで「ピースサイン」をすると、相手を挑発したり、侮辱したりする行為となってしまうので注意しましょう。
親指と人差し指で輪を作る「OKサイン」は、日本で承諾などを表すときに使われます。
しかし、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、ドイツ、ブラジル、ロシア、ギリシャ、トルコなどでは性的、侮辱を表す意味となってしまうため注意が必要です。
フランスでは、このハンドサインはゼロを表すことになるため、「OKサイン」をしても承諾の意図が伝わらないことがあるので注意しましょう。
日本で「小指を立てるハンドサイン」は、恋愛や約束などに関する良い意味を持ちます。
しかし、シンガポールやインドネシアなどでは、最低や一番小さいなどの意味を持ちます。また、中国では無能力者や役に立たないことなどを表しているため、相手を非常に強く侮辱をしてしまうことになるので注意しましょう。
この「中指を立てるハンドサイン」の意味は、多くの国で日本と同じように挑発や侮辱などの意味を持ち、国によって挑発や侮辱に対する印象の強さは異なります。
日本では中指を立てても冗談として通ることもありますが、国によっては、たとえ冗談であっても相手が強く挑発や侮辱をされたと感じてしまい、大きなトラブルとなってしまう危険性があるので注意しましょう。
日本では嬉しいことがあると、拳を握って突き上げる「ガッツポーズ」をすることがありますが、パキスタンではこの拳を突き上げるジェスチャーが相手への侮辱を表してしまい、突き上げる側の腕を、もう一方の手で叩いたり、止めたりなどすることもあります。
このジェスチャーは、フランスやブラジルでも相手を侮辱する行為となってしまいます。
そのため、海外のスポーツの場で喜んで「ガッツポーズ」をすると、相手を侮辱してしまうことに繋がることがあるので注意しましょう。
日本では相手に止まることを伝える際に、ハンドサインとして「手のひらを相手に向ける」ことがあります。
しかし、このハンドサインは、ギリシャでは強い侮辱を表すハンドサインとなってしまいます。アメリカなどでも日本同様、相手の行動を止める際に使われることもありますが、相手への拒絶を表す意味になってしまうこともあるので注意しましょう。
拳を握って親指を上に向かって突き立てるハンドサインを「サムズアップ」と言い、良いことがあった時のグッドサインを表すときに使ったりなどします。
しかし、海外では自分のことを指差す場合に親指を使うことがあるので、海外で「サムズアップ」のハンドサインをしてもその意図が伝わらず、自分のことを指差していると勘違いをされてしまうことがあります。
日本では自分を指差す場合に人差し指を使うことが多いですが、海外ではあまり人差し指で自分を指すことがないことを知っておきましょう。
サムズアップとは逆に、親指を下へ向けるハンドサインを「サムズダウン」と言います。
日本では「サムズダウン」をブーイングの際に使いますが、これは海外でも変わりません。また、面白半分で相手にしてしまうと、トラブルへと発展してしまう危険性もあるので注意しましょう。
「エアクオート」とは、両手をピースサインにして、顔の横でピースサインの人差し指と中指を2回曲げるハンドサインのことです。
「エアクオート」にはラッキーなことをあったことを伝える際に、そのラッキーを強調する意味があるため、すごくラッキーであったことを伝えるためのハンドサインです。使うタイミングによっては、意味が伝わらないこともあるので、注意が必要になります。
日本ではあまり馴染みのない「エアクオート」ですが、海外ドラマや映画などで使われていることもあるので知っておくと良いでしょう。
ピースサインのように人差し指と中指を立て、その2本の指をクロスさせる「グッドラック」は、相手の幸運を祈るという意味のハンドサインとなります。
エアクオートと同様に、あまり日本では馴染みのないハンドサインですが、ベトナムで使ってしまうと、相手を侮辱する意味となってしまうので注意しましょう。
「裏ピースサインのような手の形をして、2本の指で自分の目を指し示す」と、しっかり見ているということを相手に伝えて釘を刺すジェスチャーとなります。
このジェスチャーは、いたずらや冗談などの表現として使われることの多いジェスチャーです。
握りこぶしを作って、人差し指と小指を突き立てるハンドサインのことを「コルナ」と言い、バンドのライブが盛り上がったときなどに使われることがあります。
しかし、このハンドサインはサタニストに関する表現がもととなっているため、日常生活の中で使ってしまうと、相手を侮辱してしまう場合があります。
特に、地中海諸国などの国では相手を強く侮辱するハンドサインとなってしまうので注意しましょう。また、日本の影絵や手話などで使われるキツネの形は「コルナ」に似ているため、手でキツネの形を作る際にも勘違いされないように注意しましょう。
恋人や子供を可愛がったりする場面などで、「相手の頭をポンポン」と軽く叩くような仕草をすることがあります。
日本では何気なく行われているこのハンドサインですが、タイなどの仏教国では、頭は非常に神聖な部位とみなされていて、非常に強い侮辱の表現となってしまうので、相手が子供相手であってもやってはいけないジェスチャーです。
相手を見下す表現として受け取られてしまうので注意しましょう。
日本で使われている「手招き」のハンドサインは、欧米圏では日本とは逆の意味を持ち、相手を遠ざけたり、拒絶したりする際に使われています。
もし、欧米圏で「手招き」をしたい場合には、手のひらは下に向けずに、上を向けて自分の方に手招きするように曲げるようにしましょう。
海外には、「エアクオート」や「グッドラック」のように、あまり日本では馴染みがないようなハンドサインもあり、これらだけではなく、様々なジェスチャーもあります。
そのジェスチャーを知らないと、うまくコミュニケーションが取れなかったり、トラブルに発展したりしてしまう可能性もあります。
そのため、海外でよく使われるジェスチャーにはどのようなものがあるのか知っておきましょう。
「シュラグ」とは両手を上げて肩をすくめるポーズをして、無関心や驚き、諦めなどの感情を伝えます。
これは、漫画や映画、ドラマなどではよく見かけるジェスチャーです。そのため、使うことはないが「シュラグ」のジェスチャーを見たことがあり、その意味がわかるという人は多くいます。
「エキサイトポーズ」とは、両手を組んで顔の横に持ってくるポーズのことで、感動や興奮をしたときにその感情を表します。
感動や興奮が強い場合には、組んだ両手をすぐに顔へ持っていかず、まず胸辺りに持っていくこともあります。
「ウォア(whoa!)」は、両肘と両膝を曲げて両手のひらを正面に向け、他者をなだめたり、落ち着かせたりなどする際に使うジェスチャーとなります。「まぁまぁ」や「どうどう」という意味があります。
「シュートミーナウ」は、自分の手をピストルに見立て頭を打ち抜くポーズのことで、疲れた、暇すぎるなどの場合にそのことを伝えるためのジェスチャーです。また、物事を終わらせるという表現をする場合に使うこともあります。
感情や状態を伝えやすい便利なジェスチャーですが、あまり使いすぎると嫌みと勘違いされてしまうこともあるので使い方には注意が必要です。
今回紹介したように、日本で何気なく使われている「裏ピースサイン」などのハンドサインですが、海外ではそれぞれ意味が異なるものが多く存在しています。何気なくしたハンドサインが、誤解を招き、トラブルに発展しかねないこともあります。
海外へ行く際や海外の人と接するときには、相手に失礼なことをしてしまわないようにするためにも、意味を理解し、その時の状況や環境に応じて使い分けるなど、注意してみましょう。
Written by KOIGAKU