――男の人ってなにを考えてるのかさっぱりわからない。そんなふうに感じたことはありませんか?
けれども実際のところ、男性の心理を理解できないと悩む女性より、女性の心理が理解できずに頭を抱えている男性の数のほうがはるかに多いのだとか。
そんな男性を混乱させる女性の言動の中でも、今回はカップル間で特にありがちなもの5つについて詳しくご紹介していきます。
「彼女とのデート、映画とカラオケどっちでもいいっていうからカラオケにしたら、帰り際に『見たい映画があったのに』だって。全然どっちでもよくないじゃん」
この『どっちでもいい』、女性はついつい言ってしまいがちですよね。
彼のことが好きだからこそ、彼の好みを優先してほしい、彼に楽しんでほしいという気持ちが先走って反射的に「どっちでもいいよ」と言ってしまう、けなげな女心と言えるでしょう。
「だったら最後まで貫いてくれ」と、男性陣に言われてしまいそうではありますが(笑)
けなげに頑張って見せるけど、ついついエゴが出てしまう。それもまたご愛敬。男性には、ぜひともそう思っていただきたいものです。
「別れようって言われて、ツライけどしかたがないから受け入れたら、いきなり号泣しながら罵詈雑言。いや、フラれて泣きたいのこっちでしょ? 意味がわからない」
これは、おそらく本気で別れたいと思っていたわけではないんでしょう。
ついつい出来心で彼の愛情を試してみたら、思いがけずあっさりと別れを受け入れられてしまってパニック!! のパターンだったと思われます。
きっと彼女は「イヤだ、別れたくない!」って彼に言ってほしかったんでしょうね。勝手ではありますが。
少し関係がマンネリ化してくると、なにかしらカマをかけて彼の想いを試してみたくなる。その気持ち自体はとてもよく理解できます。
「自分の仕事がかなり押しちゃって、女性の同僚に少し手伝ってほしいってお願いしたら、いいよって引き受けてくれたのはすごくありがたかったんだけど……そのあと一日中不機嫌なのはなんでなの?」
その女性は、頼まれたら断れないタイプなんでしょうね。
きっとそのとき、彼女自身も忙しかったり、あるいは体調が悪かったりと、人の仕事を喜んで引き受けられる状態ではなかったんでしょう。
けれども、頼まれた以上断れない。なんでこのタイミングでわたしに頼むんだ空気読め。それが彼女の本心だったのではないでしょうか?
その本心が、抑えきれず態度に現れてしまったものと思われます。
まあ、場合によっては仕事量や体調関係なく、単純に仕事を増やされたことに腹が立っていただけかもしれません。
いずれにせよ、一旦引き受けた以上は気持ち良くまっとうするのが社会人としてのマナーと言えるでしょう。
「彼女がすごく機嫌悪くて、理由を聞いても教えてくれない。理由がわからなきゃ対処しようがないし、隣で不機嫌オーラ全開にされると正直コワい。その日はとにかく早くデートを切り上げて帰りたかった……」
生理前だったんでしょうか。
生理周期にともなうホルモンバランスの変化により、感情を思うようにコントロールできなくなってしまったり、極端に攻撃的になってしまう女性というのは珍しくありません。
ただ、彼氏相手であっても理由をかたくなに言わないとなると、原因は別のところにありそうです。
おそらく、そのとき彼女がイライラしていた原因は、何気ない彼の言動にあったのでしょう。
彼自身はそれにまったく気付いていない。それどころか、彼女のイライラの原因が自分にあるとは夢にも思っていない。
一方彼女のほうは「わたしのイライラの理由を察して対処すべき」と思っている。非常にありがちながら、理解し合うことは難しい男女のすれ違いと言えそうです。
「彼女とケンカすると、毎回過去の僕の失態や不満を次から次へと責め立ててくる。いや、今更言われてもどうもできないし、なんでそのとき言ってくれないの?」
これもよく言われることですよね。
男性は、不平や不満があればその場で伝えて解決する。一旦解決したら根にもつことはない。
女性は、不平や不満はできるだけ飲み込み、胸にしまう。積もり積もって限界に達すると大爆発するが、爆発したからといってなかったことにできるわけではない。
他者への共感や協調性に重きをおく女性は、言葉にしない気持ちを察する能力に長けています。
協調を重要視するからこそ、なるべくもめごとを起こさないようある程度のことはガマンしますし、相手の気持ちを考えるからこそ、直接相手に不満をぶつけることも控えます。
一方、男性にとって『伝えられていない気持ち=存在しないもの』。そんな女性の気持ちを察することはそもそも不可能と言えるでしょう。
男性が『察する』ことができない以上、女性側の歩み寄りなくしてこの問題は解決することはないと言えそうです。
いかがでしたか?
男女の心理にはそもそも大きな違いがあり、その溝を埋めることは簡単なことではありません。
だからこそ、心の底から通じ合えたと感じたときの喜びは言葉にできないほど大きなものとなるのでしょう。
ぜひ男性女性それぞれの心理を理解して、大切な人との関係をより良いものへと育んでいってくださいね。
Written by 安藤うめ