女友達を嫌いになった経験がありますか? 私はあります。楽しい時間を共有できるはずの女友達ですが、ふとしたきっかけで嫌いになってしまうことはあるでしょう。今回は、私が女友達を嫌いになった理由を実際の体験をもとに紹介していきます。
大学時代の友人K子は、お金にだらしがない人でした。実家からたっぷり仕送りをもらっているのに、無駄使いばかりするものだからいつも金欠状態。
食べる物にも困っているというから、うちにあった食料をわけてあげたりしていました。私だってそんなに裕福なわけではないのに、ご飯を作って家に呼んであげたりもしてたんです。
それでもK子は、食べ物だけでは飽き足らず、私に借金を申し込むようになりました。最初は、1,000円2,000円くらいだった金額が、次第に万単位の額になっていったのです。もう付き合い切れないと思ってお金を貸すのをやめたら、以来連絡が途絶えました。
私だけでなくいろいろな友達にお金を借りていたK子。そのお金の使い道は彼氏とのデート代に消えていたことが後に判明し、呆れてしまいました。縁が切れてよかったです。
社会人になってから同じ職場で働くA美と仲良くなり、仕事終わりによく飲みに行くようになりました。A美とは何でも話す仲になり、お互いの恋愛についてもぶっちゃけて話しました。
その当時、私は同僚のM君のことが気になっていて、それをA美に相談に乗ってもらっていたんです。そしてA美の「私がさりげなくM君に彼女いるかどうか聞いてあげるよ」という言葉を信用して頼りにしていました。
ところがある日、職場近くをM君とA美が手をつないで歩いているのを見てしまったんです。後に判明したのですが、A美もM君のことを気に入っていて、私にとられる前にさっさと付き合ってしまおうと思ったようでした。
私とM君をくっつける縁結び役になってくれるのかと思っていたら、とんでもない裏切り者だったのです。M君がA美を好きになったのなら仕方がないのですが、以来A美とはまったく口を聞かなくなりました。
私もY子もお酒が大好き。お酒の話で意気投合して飲みに行くことになりました。
最初はなごやかに楽しく飲んでいたのですが、三件目のお店に入った頃にはもう二人ともだいぶお酒が回っている状態。そしたらY子は、隣の席で飲んでいる若いサラリーマン風の男性に話しかけ、絡み始めたんです。
「ねえ、一緒に飲もうよ~」とか「どこの会社で働いてるの~」などと、男性にしなだれかかりながら話していたので、私が「みっともないからやめなよ」と止めるとY子は私を「うるさい!」と一喝して、その後カウンターで寝てしまいました。
私はY子を引きずるようにしてお店を出て、タクシーでY子の家まで送ったのです。翌日Y子は昨日のことなどすっかり忘れていて、「楽しかったね~また飲もうね!」とニコニコしながら言ってきたので、驚きでした。
もう二度とY子とは飲みたくないと思い、彼女とは距離をおいて疎遠になりました。
S絵は高校時代からの友達でした。社会人になってもずっと付き合っていたのですが、あることをきっかけに疎遠に。それは、S絵に彼氏ができたことです。
二十代半ばで初めて彼氏ができたS絵。もう嬉しくて楽しくて仕方がないって感じでしたが、恋愛っていつでもうまくいくわけではないですよね。時にはケンカをしたり、言葉の行き違いで気まずくなったり……。
彼氏とのことで何か不安や不満が出てくると、S絵は深夜でもかまわず私に電話をしてくるようになりました。悩みの内容は、ほとんどがS絵のネガティブな妄想。彼にLINE(ライン)を送ってもなかなか既読にならないとか、他にも付き合っている女がいそうな気がするとか……。
ネガティブな妄想話を聞いていると私まで鬱々した気持ちになってしまい、S絵からの電話にはもう出るのをやめたんです。しばらく深夜に電話がかかってきましたが、無視し続けたらかかってこなくなりました。
一番簡単な方法は、縁を切ることだと思います。仕事なら嫌いな人とも接しなくてはいけませんが、プライベートの友達なら縁を切れば済む話です。嫌いな人と関わる時間はもったいないですからね。
ただ、縁を切る前に「あなたのこんなところがちょっと……」と正直に指摘をしてあげるのもいいかもしれません。それで友達が反省をして「わかった、直す」というようなことを言ってくれたなら、付き合い続けてもいいかと思います。
もし言っても治らないようなら、その後もきっと同じことの繰り返しなので、思い切って縁を切ってしまいましょう。ちょっとひどいと思うかもしれませんが、そのほうがお互いのためになるはずです。
自分の気持ちに正直になって、友達付き合いで無理をしないことが大切ですね。
Written by 紅 たき