ガーベラの花言葉をご存じでしょうか。ガーベラにはポジティブな意味の花言葉しかないので、贈答としても安心して使えます。色によって特別な花言葉を持つ色もあるので、贈りたい気持ちに一番あった花言葉を持つ色のガーベラを探して贈ってみてはいかがでしょうか。
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ガーベラは、南アフリカ原産の多年草です。キク科の花で、開花時期は年に2回あります。4月~6月と10月~11月に1本の茎に多数の花をつけてくれる花です。
ガーベラには多数の品種があり、サイズも色もバラエティに富んでいます。切り花として用いられることも多く、花束に使われることも多い花です。
花言葉とは、花や実などに象徴的となる意味を持たせた言葉のことです。バラが「愛」の象徴として用いられたり、スミレが「忠実」の意味で使われたりするシーンを目にしたことがある方も多いでしょう。
花言葉は単純な象徴だけでなく、1つの花で複雑な意味を持つものや、花の色によって全く異なる意味の花言葉を持つ花もあります。
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ガーベラには「希望」という花言葉と「前進」という花言葉があります。そのほかに「神秘」や「光に満ちた」という花言葉もあります。
ガーベラの花言葉は、いずれも前向きで明るいイメージです。ポジティブな花言葉と表裏一体の関係でネガティブな花言葉を持っている花もありますが、ガーベラに関してはネガティブな花言葉は一切ないので、花束をプレゼントする際も安心して使えます。
良い意味の花言葉を持っている花でも、良い意味と背中合わせのような悪い意味も持ち合わせている花もあり、こうしたネガティブな花言葉を「裏花言葉」と呼ぶこともあります。
桑やクロユリなどは、怖い裏花言葉のある花なので、贈り物にする際は注意が必要です。ガーベラに関しては、ガーベラ自体の花言葉にも色別の花言葉にもネガティブな内容がないので、深いことを気にせずに贈れる花です。
ちなみに、桑には「ともに死のう」、クロユリには「呪い」という裏花言葉があります。
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ここでは、ガーベラの色によって異なる花言葉を紹介します。ガーベラは品種も色も多様ですが、よく見かける7色についての花言葉を紹介していきます。
花を贈るときや、花を飾って自分のモチベーションを高めたいときなど、花言葉を考えて色を選んでみるのも花選びが楽しくなります。
赤いガーベラには「神秘」という花言葉があります。「神秘」は色と関係なくガーベラの花言葉としても使われます。赤のガーベラには他に「燃える神秘の愛」「前向き」「限りなき挑戦」といった花言葉もあります。
ガーベラ全体の花言葉を踏まえたうえで「赤」という色から受ける情熱的なイメージも反映した花言葉になっています。
ピンクのガーベラには「感謝」「崇高美」「崇高な愛」「思いやり」といった花言葉があります。ピンク色から、優しさを象徴として取り込んだ花言葉になっています。
ピンクという色と花言葉から、女性に贈るのに適しています。花言葉からも花の色味からも優しさが伝わるでしょう。
白いガーベラは、「希望」「律儀」「純潔」という花言葉を持っています。
「希望」はガーベラ自体の花言葉でもありますが、白いガーベラは「白」に象徴される「純」や「清廉潔白」なイメージから「律儀」や「純潔」も花言葉となっています。
黄色いガーベラは、「究極美」「究極愛」「親しみやすい」「優しさ」などの花言葉を持ちます。黄色のガーベラは、西洋では「優しさ」や「暖かさ」のほか「日光」という花言葉もあり、太陽をイメージする花として扱われています。
オレンジのガーベラには、「神秘」「我慢強さ」「冒険心」という花言葉があります。西洋では「あなたは私の輝く太陽」や「忍耐」という花言葉で使われます。
花言葉の「あなたは私の輝く太陽」は英語で「You are my sunshine」と表現されることから、オレンジのガーベラは贈答用として使われることも多い花です。
ガーベラの「青」は、自然界にはない色で、一般的に自然界にない色の花言葉はつけられていませんが、青いガーベラの花言葉は「神秘」がつけられています。
「神秘」は、全ガーベラの花言葉としても使えますが、自然界にない人工色のガーベラに神秘性を見出して使ってみるのも良いでしょう。
紫色のガーベラも自然界のガーベラには存在せず、人工的な色です。人工色のガーベラには一般的に色特有の花言葉はないので、ガーベラ全体の花言葉を思い浮かべて使いましょう。
ガーベラ全体の花言葉にも、色別の花言葉にもネガティブな花言葉はないので、花言葉がわからない色のガーベラでも安心して贈答に用いることができます。
ガーベラにはネガティブな花言葉がなく贈答に適していますが、どのような形で扱うことができるのでしょう。ここではガーベラアレンジの種類を紹介します。
贈る相手に合ったアレンジ方法で贈れるように、ガーベラのアレンジ方法と特徴を覚えておきましょう。
ガーベラは花束にアレンジされることも多い花です。一般的な花束のほか、茎を短く切った小型のブーケタイプの花束として売られていることもあります。
ガーベラの花は明るいイメージを与え、花言葉にも前向きな内容があるので、お祝い用や卒業、退職の餞としても適しています。花束に使う花は生花なので、自宅では花瓶に飾る必要があります。
あまり花を飾るのが好きではないという人に贈ると、多少なりとも相手の負担になることも考えられます。花束は花好きな人に贈るようにしましょう。
ガーベラはドライフラワーにすることも可能です。ドライフラワーにすると、生花とは違った色合いを楽しめます。
ガーベラのドライフラワーは鮮やかな色が残るので、ポプリの彩として使うこともできます。ただし、ドライフラワーにしたときのガーベラの香りは強くないので、香りの強いほかの花と混ぜるか、香料で香りをプラスしましょう。
ガーベラはフラワーアレンジメントにも活用できます。フラワーアレンジメントは、給水スポンジに色とりどりの花を挿して整える、西洋風の生け花ともいえるアレンジ方法です。
フラワーアレンジメントは、自宅でもそのまま飾ることができます。花を部屋に飾りたいけれど、水をまめに変えるのが面倒臭いという人にはおすすめのアレンジ方法です。花瓶にセンス良く飾れないという人は、花屋でアレンジメントを作ってもらって飾れば部屋が華やぎます。
ガーベラの花言葉について紹介してきましたが、花言葉だけでなくガーベラという花自体に興味がわいたという方もいるでしょう。ここでは、花言葉以外のガーベラに関する豆知識を紹介します。
ガーベラを切り花としてではなく、自分で育ててみたいと思った方は、ここで紹介する豆知識も参考にして育てられそうな環境か、種まきから始めるのか苗を購入するのかなどについても検討してみてください。
誕生石は、生まれた月ごとに象徴となる宝石が決まっていますが、誕生花は生年月日によって花が決まっています。ガーベラが誕生花とされる誕生日は、2月11日と8月1日、10月12日などです。
ほかにも、3月16日、5月9日、6月9日、7月1日、8月27日、9月27日、10月1日、10月8日、10月24日、11月2日、11月21日、12月30日の誕生花とされていることもあります。ガーベラは7月、10月、11月の誕生花として紹介されていることもあります。
「ガーベラ」という名前は、この花を発見した植物学者の名前に由来しているとされています。ガーベラの花を発見したのは、ドイツのゲルバーという植物学者で、日本には明治末期から大正初期頃に持ち込まれました。
ガーベラは、日本における別名として大千本槍とも呼ばれ、日本に持ち込まれた当時は花千本槍や花輪とも呼ばれていました。日本では4月18日を「ガーベラの日」と設定しています。これは、「よい花」の語呂合わせに由来しています。
ガーベラは本来多年草ですが、寒さに強くないため1年草として楽しむ人も多く見られます。日本の気候でガーベラを多年草として楽しむためには、ガーデンガーベラという気候変動や病気に強い品種がおすすめです。
一般的なガーベラの開花時期は4月~10月で、ガーデンガーベラは早春から晩秋とされています。苗を購入して育てる場合は、つぼみが多くついているものを選びましょう。ガーベラは日向の水はけの良いところで育て、夏は朝か夕に、冬場は日中に水をあげるようにします。
ガーベラには多くの品種があり、品種によって咲き方も異なりますが、概ね中心の芯の周りに多くの花びらがつく菊に近い咲き方をします。ガーベラはキク科の植物なので、菊の咲き方と似ています。
ガーベラには「一重咲き」「半八重咲き」「八重咲き」「スパイダー咲き」「カール咲き」「ポンポン咲き」のような咲き方があります。
ガーベラとして代表的なものは一重咲きです。ガーベラには花びらの枚数が多く、ダリアのような豪華な咲き方もあり、八重咲と呼ばれています。花らしくないマリモ状の花をつける「変わり咲き」に分類されるものもあります。
ガーベラの品種は、切り花として使われるものだけでも2,000種類以上あるといわれています。切り花としては、1輪の大きな花をつける「高性種」という種類が適しており、茎の長さは30~40cm程度あります。
鉢植えで楽しむなら、あまり大きくならない「ミニ ガーベラ」とも呼ばれる小形種のガーベラが適しています。庭に植えるなら「ガーデンガーベラ」と呼ばれる、寒さや病気に強い品種が良いでしょう。
花は美しく、親しい人に贈りたいと思うことが多いものの「花言葉」を知らずに贈って相手に不快な思いをさせてしまう危険性もあります。ガーベラにはネガティブな花言葉が一切ないので、気に入った色や形を選んで、贈りたい気持ちをそのまま届けられます。
自分の気持ちを花言葉に載せて贈りたいのなら、ガーベラ自身の花言葉に加え、色別の花言葉を考慮して贈ることをおすすめします。
Written by 焼肉ハナコ