幸せ恐怖症ってどんなものか知っていますか? 読んで字のごとく、幸せになるのが怖くて不安になる状態の事をいいます。
この幸せ恐怖症について詳しく説明していきます。自分にも幸せ恐怖症の要素があるかチェックしてみましょう。
幸せ恐怖症の心理状態は、幸せな状態が不安でたまらなく、幸せだと心が落ち着かなくて逃げたくなります。男女の比率でいうとおよそ7割近くの女性が幸せ恐怖症になったことがあるというほど身近なのです。
幸せ恐怖症の心理は過去に体験した辛いトラウマが理由で、また不幸になるのではないかと考えてしまいます。幸せであればある分、不幸になった時の苦しみを思い出し、傷つきたくないという心理が働くのです。
自分に対してコンプレックスを持っていると「どうせ私は……」とか「私が幸せになるはずがない」という先入観が自分を悪い方に悪い方に導いていきます。さらに不幸の方が安心するということもあるのです。
幼少期に母親の愛情に飢えていた人は、この幸せ恐怖症になりやすいと言われています。子供の頃大人の顔色を伺いながら生活すると、男性、女性に限らず幸せ恐怖症になりやすいので注意が必要です。
それでは、気になる幸せ恐怖症のセルフチェックをしてみましょう。
①今までにこの世からいなくなりたいと思う程の辛い経験がある(失恋・挫折・トラウマなど)
②幸せになるといつまで続くか不安になる
③自分以外誰も信じられない
④友達から恋人に発展できない(恋に踏み出す勇気がない)
⑤マイナス思考で自己肯定感が低い
⑥一人が気楽で、皆と一緒に楽しむことが苦手
⑦楽しい時間を過ごすと不安になる(そわそわしてしまう)
⑧幸せでもないのに、幸せそうなオーラを出したり、や演技をしてしまう
⑨自分だけが幸せだと申し訳ない気持ちになる
⑩今の幸せが「夢なんじゃないか」と錯覚してしまうことがある
以上の中で1つでも当てはまる項目があれば、幸せ恐怖症の疑いがあります。また、幸せ恐怖症予備軍とも言えると思います。
幸せ恐怖症の原因に、先に述べたように、過去の辛い体験が挙げられます。失恋や挫折、トラウマなどの経験がある人はどうしても不安要素を抱えてマイナス思考になりがちです。この負のスパイラルを脱却するには、自己肯定感を高める必要があります。
自己肯定感とは「自分は必要な人間だ」と思い込むことが大切です。「自分は役に立たない」とか「ダメな人間」だと思っている人が多いので、決して自分を否定せず、こんな自分でも大丈夫と受け入れてみましょう。
毎日の思い込み習慣を作れば、きっと幸せ恐怖症を克服できます。
幸せ恐怖症を克服したいなら、何事もプラス思考で考えることです。たとえ辛い出来事が起きた時にも「ピンチはチャンス」や「この経験が未来の自分を作ってる」などといったプラス思考で接していると、結果的に成功を収めたりします。
今現在、苦しい壁にぶつかっている人も、これ以上苦しい経験は来ないし、自分を成長させる意味がある試練だと思うようにしましょう。考え方を少し変えるだけで、自分の気持ちも楽になってやる気もアップするはずです。
人に「ありがとう」と感謝の気持ちを素直に伝えてみましょう。どんな小さな事でも「ありがとう」を口にしていると、自分自身も周りの人達もとても気持ちよくなります。
感謝をたくさんして、自分も相手も良い気分にさせましょう。そうすることで、次第に嬉しいことが増えてくるはずです。自分が幸せになるのが不安であれば、周りの人達を巻き込んで皆を幸せにしてみましょう。
その行動があなたの幸せ恐怖症を克服してくれるはずです。
Written by KKYOKO