マッチングアプリを使っている人の中には、サクラの存在や悪質なユーザーの存在に不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
最近のマッチングアプリは安心して使えるものも多いようですが、どんなに運営がセキュリティを強化しても、サクラは少なからず存在しているのが事実です。
そこで本記事では、マッチングアプリにおけるサクラの特徴やサクラの目的について紹介します。
1. マッチングアプリのサクラの特徴とは!?
マッチングアプリに少なからず存在すると言われるサクラ。
サクラには、「①アプリ内のみで活動しているサクラ」と「②アプリ利用者を勧誘する目的で外部からもぐりこんだサクラ」の2種類があります。
どんなに運営が強化してもアプリユーザーの中に紛れ込んでしまうようですが、サクラのやりとりにはある特徴があります。
ここではまず、サクラに見られる特徴的な行動からご紹介していきましょう。
「いいね」はあるのに返事が素っ気ない
自分の掲示板に「いいね」をするにもかかわらず、いざ連絡をしてみると、返事が素っ気ない……。
こういうケースは、①の「アプリ内で活動するサクラ」であることが多いです。
「いいね」をすることで自分の存在をアピールし、あなたとのつながりを持とうときっかけづくりをしているだけで、本当にあなたと特別な関係になりたいとは思っていないのでしょう。
サクラは、いろいろな人に「いいね」をしているため、いろいろな人に返信をしなくてはいけない忙しさから返事が素っ気なくなってしまうことがよくあります。
やり取りがマメすぎる
こちらからメッセージを送ってからいつもすぐに返信がくるのなら、①の「アプリ内で活動するサクラ」かもしれません。
サクラのアルバイトの報酬は、メールの送信や受信の件数よって積み上げられていきます。ですから、サクラがマメにメールをすればするほど、もらえる報酬が多くなるというわけです。
また、相手からメールを受信したときにも報酬が発生するので、相手の気を引くために、これまた頻繁にメールを送ります。
サクラは、「おはよう」や「おやすみ」など、日常のあいさつや他愛もないことで報酬を稼ごうとします。
そのため、中身のない一言ばかりを送ってくるような相手であれば、サクラを疑った方がいいかもしれませんよ。
すぐにプライベートな連絡先を聞いてくる
すぐにプライベートな連絡先を聞いてくるのは、②の「外部からもぐりこんだサクラ」によく見られる特徴です。
マッチングアプリ内の掲示板でやり取りをしようとせず、すぐにメールアドレスやラインIDなどの個人的な連絡先を聞いてこようとする人には気を付けたほうがいいかも。
特に、SNSのアカウントは、誰もがすぐに作ることができ、個人を特定することが難しく、掲示板でのたった数回のやり取りだけで「SNSのID教えて」などと声をかけてくる人がいれば、サクラの可能性があります。
このような人は、掲示板では公表できないような、怪しい内容のやり取りを企んでいるのかもしれません。
マッチングアプリは、ただでさえ不特定多数の人が使っているものなので、個人情報については徹底的に慎重になる必要があります。
「電話してもいい?」と唐突に聞いてくる
これも②の「外部からもぐりこんだサクラ」によく見られるもの。
掲示板でメッセージのやり取りをすると、会話の履歴が残ってしまうため、サクラには不都合です。
ですから、「電話番号教えて」とか「電話してもいい?」など電話で連絡を取りたがる人は、サクラである可能性があります。
それほど親しくなってもいないのに電話をしたがる人に出会ったら、少し考えてから返事をしましょう。
文法や言葉遣いがおかしい
メッセージの文面が、日本語としておかしいとか、言葉遣いに不審な点があるなどの場合は、サクラとして雇われた外国人スタッフが対応しているのかもしれません。
近年では、サクラとしてアルバイトしている人の中に多くの外国人が働いているケースが目立ちます。
たとえば、中国でしか使われない漢字を使っていたり、「~でしたます。」など語尾がおかしかったりするのであれば、サクラかもしれません。
プロフィール写真がキメキメ
プロフィール写真が非常に美人、あるいは、ものすごいイケメンという場合、サクラの可能性があります。
女性の場合は露出が多いのも特徴で、本能的に異性の目を惹きつける写真を載せていることがサクラならではの特徴だといえるでしょう。
マッチングアプリで、第一印象はとても大切です。どんなにプロフィール内容が充実しているよりも、結局、一番印象に残るのは写真。
「異性付き合う時には、性格を重視する」といっている人でも、やはり大半は見た目に左右されてしまうのです。
その心理をついて、サクラとして登録している人のプロフィール写真は、若くておしゃれでイケている人ばかりという傾向にあります。
複数のサイトに同じような名前&写真がある
サクラは、他人のプロフィール写真を無断で使用していたり、違うユーザー名でありながら同じ写真を使いまわしていたりなどすることもよくあります。
「怪しいな」と思う人から連絡がきたのなら、一度その人のプロフィール写真をネットで検索してみましょう。
また、いくつものサイトに同じユーザー名で登録している人も怪しいと思っていいかも。
サクラには、複数のサイトでアルバイトをかけ持っている人も多く、面倒だからと同じ写真&ユーザー名を使っていることも少なくありません。
2. サクラの目的ってなんなの!?
そもそもサクラの目的とは何なのでしょうか。調べてみると、絶対にやりとりに巻き込まれたくない! と思わせるような目的がありました。
さっそくご紹介していきましょう。
自社サイトへの課金を誘導する
マッチングアプリの運営元のスタッフが紛れ込み、自社のマッチングアプリへの課金を誘導するというケースです。
一般会員のように装い、あなたにはじめの何通かメールを送った後、「課金しないとこの後のやり取りはできないね……」などといって、有料会員になることを誘います。
有料会員になって、さらに連絡を取り合おうとメッセージを送った途端、相手が退会しているというのはよくあるケース。この時すでに、サクラは次のターゲットにアプローチしているのです。
他サイトに誘導するため
マッチングアプリには、同業他社のスタッフが潜り込んで登録しているケースがよくあります。
出会った人に「ここよりももっと使いやすい、いいサイトがあるよ」と吹聴して、自社のサイトの顧客として引っ張ろうと企んでいるのです。
また、特定のサイトに新規登録者を紹介することで報酬が発生するアルバイトもあり、紹介者数が多いほど報酬が増える歩合制であることも多いため、自らがサクラとなってマッチングアプリに忍び込み、自社サイトに誘導して報酬をもらえるよう集客を目指します。
営業、マルチ商法目的
営業やマルチ商法を目的にしていることもよくあります。内容は、美容関連商品やエステ、保険商品や金融商品などさまざま。
誰でも親しくなると相手への「情」が生まれますよね。マッチングアプリで出会って親しくなる場合もそうで、その心理効果を狙って、営業を目的とした人がサクラとして紛れ込んでいるのです。
情に訴えかけることで営業は成功しやすくなるということを知っているからこそ、あなたを頼るようなメッセージを送ってくることも多いでしょう。
親しくなると今度は、いよいよサクラの本当の目的「勧誘」が始まります。
メッセージのやり取りの中で「今度セミナーを行うんだけど興味ある?」など、出会いとは関係のないことを言ってくる人は、サクラかも。
また、デート中の会話で保険や金融商品の勧誘をしてきたり、会った後に相手の事務所に連れ込まれて、商品やサービスを売りつけられたりということもあるようです。
風俗業の斡旋目的の可能性も
マッチングアプリに登録する人の中には、真剣な出会いを求めている人だけではなく、ただ「寂しいから」とか「誰でもいいから出会いたい」などという人もいます。
サクラの狙いは、まさにそういう人たちにあります。気持ちが落ち込みがちで、ネガティブになっている人は心が弱った状態。
サクラは、このような落ち込んだ気持ちの人の話を親身になって聞くことで信頼関係を築き、次第に主従関係を作っていきます。
そうなったところで、風俗業への誘いをかけ、断ることができない相手を無理やり業界へ斡旋するのです。
マッチングアプリサイトは、近年安全に使えるようになったとは言われているものの、いまだに悪用する目的で利用している人が多いのが事実。
実際に、マッチングアプリで出会った人に斡旋されて風俗業界に足を踏み入れてしまったという人もいるようです。
3. サクラが多いマッチングアプリの特徴とは
サクラとのやりとりに巻き込まれないためにも、サクラが多いアプリは使用しないのがベター。
しかし、サクラが多いアプリを見分けるにはどうしたらいいか、わからないという人も多いでしょう。
そこで、サクラが多いアプリによく見られる特徴をまとめました。
アプリの評価が極端に高い
アプリの評価やレビューが極端にいいマッチングアプリは、もしかすると、レビュー操作されているかもしれません。
アプリがリリースされて間もないとか、レビューを書いた人数が少数なのにアプリの評価が極端に高い場合は、サクラがいる可能性があります。
アプリの評価を釣り上げて書いているのは、サクラの仕業。
高い評価をつけることで、「どのマッチングアプリをダウンロードしようかな」と探しているユーザーの注目を集めやすくし、自社サイトに誘導しようとしているのです。
このようなサイトには、「アプリに高評価をつけるサクラ」や「アプリ内でユーザーに課金を誘導するサクラ」など複数のサクラが存在することが多く、一度ハマると騙され続けることになってしまうでしょう。
年齢確認システムがない
大手の会社が運営しているマッチングアプリには、年齢認証システムがあることがほとんど。
年齢認証システムでは、登録者の年齢を確かめるために、身分証明書の提示やプロフィール登録をすることが必要になります。
しかし、サクラが多いサイトでは年齢認証システムがないことが多く、誰もが自由に登録することができるようになっています。
身元や年齢を確認しない分、誰が紛れ込んでいるかわからず、信頼性に欠けますよね。中には、登録している年齢と実年齢が違う人がいたり、未成年が登録していることもあります。
万が一、未成年と知らずにデートしお酒を提供するお店に出入りしたり、深夜に連れ回していると、自分が犯罪者になってしまうこともあるので注意が必要です。
年齢認証システムのないマッチングアプリでは、登録のための条件が緩いためサクラが紛れ込みやすく、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
プロフィール登録項目が少なくても使える
マッチングアプリに登録した後に行うのが、自分のプロフィール画面の作成です。
安心して使えると評価の高い大手サイトでは、名前や住所、連絡先などの個人情報のほか、自己PRなどまで細かく記入しないと、相手に「いいね」をつけたり、メッセージを送ったりすることはできません。
しかし、サクラのいるサイトは、プロフィールを細かく記入しなくても、メールアドレスやニックネームなどを登録しただけですぐに気になる相手にコンタクトを取ることができることが多いです。
簡単な登録ですぐに使えるというのはメリットでもありますが、簡単に使えるからこそ多くの危険が潜んでいるということも覚えておかなければいけないでしょう。
運営元が個人事業主など小規模
マッチングアプリを使い始める前に、アプリの運営元をチェックしてみましょう。
運営しているのが個人事業主だったり、よくわからない会社の名前だったりする場合は、一度登録を待った方がいいかもしれません。
運営元が外国人の名前である場合も、注意した方がいいかもしれません。
マッチングアプリは、男女の出会いを目的にしているからこそ、運営元がしっかりしているところの方が安心。
トラブルに巻き込まれたくないとか、真剣な出会いを望んでいる人ほど、大手が運営するマッチングアプリを利用する方が安心できるでしょう。
登録無料や課金制のアプリ
「登録無料」と「課金制」「ポイント制」などの制度が合わさっているアプリは、サクラがいるかもしれません。
誰もが利用しやすいように、まずは「登録無料」として多くのユーザーを募り、サクラを使うことで課金してもらえるように促します。
ユーザーが課金制のサービスに申し込んでお金を払うことで、運営会社とサクラに報酬が発生するという仕組みです。
4. まとめ
マッチングアプリなど、出会いを求める人たちのためのアプリは以前に比べて安全に使えるものが増えました。
しかしまだ、サクラを利用してサイトにユーザーを誘導していたり、営業や風俗業へのあっせんなど、悪質なサイトが存在していることも事実。
とはいえ、マッチングアプリは、日常で出会いがないと嘆く人たちにとって、多くの異性とコミュニケーションを取ることができる便利なツールです。
ご紹介した内容を参考にしてアプリ選びに注意し、ぜひ素敵な出会いを見つけてくださいね。
マッチングアプリでなかなか出会いえない人にはリアルイベントもおすすめですよ!