嘘をつくことは良くありませんが、時には「優しい嘘」で相手のプライドや立場を守らなくてはならないことがあるし、嘘をつくことによって相手との距離が縮まることもあります。
たとえばそれは、どんな瞬間でしょうか?
優しい嘘が必要なシチュエーションについて考えてみましょう。
1. 相手の好きなものを肯定してあげたい時
いくら好きな相手のことでも、1から100まで肯定できるわけではありませんよね。
たとえば、あなたは本当は釣りに興味がないのに、彼がデートで釣りばかり行きたがる時。はっきりと「興味がないから苦痛」と言ってしまえば楽だけれど、あなたと一緒に釣りをするのを楽しみにしていた彼はがっかりしてしまうでしょう。
誰だって、自分の好きなものを否定されるのは辛いものです。
他にも、ほとんど曲を聴いたこともないアーティストのライブ、ルールが分からないスポーツの試合、全くおもしろいと感じないテレビゲームなど。
何から何まで付き合う必要はありませんが、せめて5回に1回ぐらいは相手の趣味にも理解を示し、一緒に楽しめると良いですね。
もしかしたら、彼もあなたのために「優しい嘘」をついてくれているかもしれませんから。
2. 彼が男としての自信をなくしかけている時
仕事がうまくいかない、人間関係でつまずいた、疲れがたまって無気力になっている……男性が男としての自分に自信をなくしてしまう状況はいろいろとあります。
そんな時、追い打ちをかけるように「あなたって、本当にダメね!」と言ってしまったら、彼の気持ちはどうなるでしょうか。
ただでさえ傷ついてボロボロになっているところへ、信頼していた彼女からとどめの一撃をくらってしまうのですから、立ち直れないほどのショックを受けることでしょう。
彼が自信をなくしている時は、本当は「もっとしっかりしてほしい」と思っていても、それを態度に出さず、「あなたなら大丈夫よ」と優しく励ましてあげることが大切です。
男性は良い意味で単純ですから、好きな女の子に「あなたならできる!」と言われれば、本当にそうなれるような気がしてくるもの。
あなたの優しい嘘で、彼を本物のいい男にしてしまいましょう。
3. 過去の恋愛について聞かれた時
男性は、自分の好きな女の子が過去にどんな恋愛をしてきたのかが気になるものです。
そのため、「前の男ってどんな奴だった?」と聞かれたり、時には「ぶっちゃけ、俺って何人目の彼氏?」なんてきわどいところを突っ込まれたりすることもありますが、こうした質問にいちいち正直に答えてしまうのは考えモノです。
質問に正直に答えるのは誠意でもありますが、内容によってはかえって相手を傷つけてしまうことに。
こういうことを聞く時の男性は、たいてい心の中で「俺が一番だと言ってくれ」「付き合った人数はできるだけ少ないと嬉しい!」なんて考えているので、当たり障りなく答えておいたほうが丸くおさまるケースも多いです。
たとえモテモテで恋愛経験が多かったとしても、それを必ずしも正直に答える必要はないのですよ。
4. 他に気になる男性がいる時
付き合っている彼氏がいても、他に気になる男性ができてしまうことってありますよね。
「私って、もしかして浮気性なのかしら……」などと悩む必要はありません。魅力的な男性が世の中には溢れているのですから、多少の浮気心が起きてしまうのは仕方のないことです。
しかし、それを彼に気づかせてしまうのは少し思いやりが足りないかも。
彼と別れてその男性とお付き合いしたいとまで思いつめているならまだしも、ほんの少し「いいな」と思っているだけなら、絶対に気づかせず、自分の心の中にだけしまっておきましょう。
ほんの少しやましいかもしれませんが、彼のほうだけ向く努力をしているうちに、淡い恋心もいつしか消えてなくなるでしょう。
5. できるだけつかないほうが良い嘘とは?
相手の気持ちを思いやるための「優しい嘘」と違い、恋愛においてはできるだけつかないほうが良い嘘もあります。
それは、自分を守るための嘘と、永遠につき続けなければならない嘘です。
「自分を守るための嘘」は、浮気をしてしまっているのにそれを隠して彼とも今まで通りに付き合おうとするなど、誠意のかけらも見られないようなもの。
「他に気になる男性がいる時」の場合とは違い、これは単なる自己保身でしかありません。どちらの男性にも失礼ですよね。
また、「永遠につき続けなければならない嘘」は、相手に気に入られようとして自分の経歴をごまかしたり、必要以上に良く見せようとしたりするものです。
最初はそれでうまくいくかもしれませんが、嘘というのは必ずいつかバレてしまうもの。本当のことが分かった時に彼ががっかりしてしまうかもしれないし、嘘をつき続ける自分も苦しいので、ありのままの自分を正直に見せていきましょう。
6. 優しい嘘がバレてしまった時はどうする?
相手を思いやるための嘘がバレてしまった時は、まず正直に「ごめんなさい」と謝ったほうが良いです。
いくら相手のためだったとはいえ、嘘をついていたことに変わりはないので、そのこと自体を潔く謝罪しましょう。
そして、なぜそんなことをしたのかを丁寧に説明してください。悪気があったわけじゃなく、むしろ自分を守るためについてくれた嘘なのだと分かれば、彼もきっと分かってくれるはずです。
「雨降って地固まる」とも言いますが、嘘がバレたことによって、二人の関係がもっと良い方向に向かうケースも多いですよ!
7. おわりに
恋愛をしていると、しばしば「うわ、どうしよう……」と悩む場面に遭遇します。
そんな時、必ずしも正直な気持ちを伝えることが良いとは限りません。「嘘をついてでも、丸くおさめたほうがいいかな?」と感じた場合は、「優しい嘘」で彼の心を守ってあげてください。
ただし保身のための嘘や、自分を飾るための嘘はNGですよ!