相手より上のポジションに立って、自分の優位性を自慢したり主張したりする行為は「マウント」と呼ばれています。見栄の張り合いをする人たちの造語には「マウンティング女子」「マウンティング男子」などがあります。
自分の優位性を示す対象にはいろいろありますが、世の中には「学歴」でマウントをとってくる人がいます。
そこで本記事では「学歴マウント」に着目。学歴や大学名を自慢したがる人の心理や、学歴マウントをしてくる人への対処法を紹介していきます。
1. 学歴マウントとは?
学歴マウントは、学歴という物差しで他人を測り、自分が高学歴であることを強調したり、相手の学歴を見下したりして、相手より優位な立場に立とうとすることを指します。
2. なぜ学歴マウントをとるのか?
学歴に限りませんが、マウントをとる人の背景にはさまざまな理由が考えられます。
自分を大きく見せて、注目されたいから
相手に認められたい気持ちが大きい、承認欲求が強いという理由が挙げられます。プライドが高い人、自分が一番であることを望む人に多いようです。
このような人の場合、「無意識で」マウンティングを行っていることが多く、相手が不快な気持ちになっていることに気づいていないことも。
勝ち負けや優劣に強いこだわりがあるから
マウントをとりたがる人の中には、人一倍他人への競争意識が強い人もいます。
他人を全員競争相手として、極端に言えば敵として見ている人は、自分が劣っているという不安を解消するために、マウンティングに躍起になるようです。
競争意識が強いこと、それ自体は決して悪いものではありません。
競争意識の強さが自己成長するための努力につながるのであればいいのですが、自分が優れているか劣っているかをはかるために、他人の学歴を勝手に持ち込んでマウントをとってくるわけですから、やられた方はたまったものではありません。
他人を見下すことで、自尊心を満たしたいから
実は強い不安を抱いていて、他人を見下すことでそれを解消したい、自尊心を満たすためにマウントをとることで安心したい場合も。「自分よりも格下の人がいる」と思うことで安心感を得たいタイプです。
他人を見下すことで優越感を味わうことができる、格下の他人を支配できる、と考える人は、他人に見下されることに不安を覚えているからこそ、「見下される前にマウントをとって優位に立たなければ」という思想にとらわれる人も少なくありません。
3. 学歴マウントをしてくる人の対処法
最後に対処法をご紹介していきます。
ご紹介する対処法は、学歴マウントをしてくる人に真っ向から対抗できる、精神的に強い人向けから順にご紹介していきます。
しつこく学歴マウントされてしまうと、精神的にまいってしまうこともありますよね。そんな人は後ろに記載されている「距離を取る」を実践してみてくださいね。
気にしない
学歴マウントは聞き流すもの! 学歴マウントを無視する、という対処法です。
学歴マウントをしてくる人の中で、自分を大きく見せたい人に効果的な方法ではないかと考えます。
自分を大きく見せたい人にとっては、反応が返ってこないわけですから、マウントをとる気が起きなくなることが期待できます。
似たような対処法に「わざと無視する」「気づかないふりをする」もあります。
学歴マウントをしてくる人の優越感を味わいたい気持ちにショックを与えることはできると思いますが、ショックを与えられていることに気づかない、無意識のうちにマウントしてくる人はしつこくマウントを繰り返してくるかもしれません。
その場合には、マウントをしてくる人にショックを与えようとするより、次に紹介する大人な対応がおすすめです。
あえてリアクションする
あえてリアクションする、という大人な対応です。
この方法をすることで、かえってマウンティング行為に不快感を感じていることを気づかせることもできますし、周りの空気を悪くせず、マウンティングによる被害をなくすことにつながります。
相手を傷つけない方法でもあるので、マウントしてくる人の中で勝ち負けにこだわりがある人なら、満足してそれ以上言ってこないかもしれません。
はっきり伝える
はっきりと「迷惑です」と伝えるのは、強いメンタルが必要なのでは? と思われるかもしれませんが、他人を見下すことで自尊心を満たしたいタイプの場合、マウントをとることで自尊心を高めているわけですから、元々は気弱な性格だと考えられます。
「迷惑です」とはっきり伝えるだけで、その人がマウントをとることで築いてきた自尊心は崩れていくことでしょう。
距離を取る
さまざまな対処法をご紹介してきましたが、一番の対処法は距離を取ることだと考えています。もし距離を取れるのであれば、距離を置き、関わらないことをおすすめします。
物理的な距離が取れない場合には、マウントしてくる相手とは業務上必要な話題だけを口にするなど、必要以上に付き合わないことをおすすめします。
4. まとめ
学歴マウントをしてくる人への対処法は、マウントをしてくる内容が学歴でない場合にも効果があると思います。
さまざまな対処法をご紹介しましたが、文中にも書いた通り、無意識でマウンティング行為をする人もおり、反応しようがしまいがお構いなしにマウントし続ける人もいることでしょう。
マウントされて嫌な思いをした人は、やはり距離を取り、関わらないことをおすすめします。