結婚や出産といったライフイベントをきっかけに専業主婦になる女性も少なくありません。
専業主婦になる動機は人それぞれ違うと思いますが、女性の中には「専業主婦になりたい」と考えている人もいることでしょう。
そんな「専業主婦になりたい」あなたのために、専業主婦が向いている人の特徴について紹介していきます。
1. 専業主婦の定義
専業主婦とは、
就業せず、家事に専念する女性。多くは、税制上課税所得に達せず、扶養家族とみなされる妻のことをいう。
出典元:大辞林 第三版
とされています。
2. 専業主婦になりたい人ってどれくらいいるの?
女性の社会進出が珍しいものではなくなった現代において、「専業主婦になりたい」と感じる女性はどれくらいいるのでしょうか。
共働き世代は年々増加
まずは共働き世代の増加傾向についてご紹介します。
内閣府による調査によると、共働き世代は年々増加傾向にあると言われています。
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方においても、それを反対する者の割合は増加傾向にあります。
「賛成」44.6%
「賛成」12.5%
「どちらかといえば賛成」32.1%
「反対」49.4%
「どちらかといえば反対」33.3%
「反対」16.1%
この調査以前の結果(平成24年10月調査結果)と比較すると、
「賛成」
前回51.6%→今回44.6%
「反対」
前回45.1%→今回49.4%
となり、「反対」とする人の割合が増えていることが分かります。
性・年齢別に見たときには、20歳代と50歳代の女性で「反対」とする人の割合が高くなっています。
参考文献:女性の活躍推進に関する世論調査 調査結果の概要 世論調査 内閣府
専業主婦になりたい人は……?
共働き世代が増加傾向にあり、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えに「反対」とする意見も多いのが現状です。
しかし「専業主婦になりたい」という意見が0というわけではありません。
博報堂生活総研が行った2018年の調査によると、「今後してみたいことは何ですか?」という質問に対して「専業主婦になりたい」と答えた人の割合は25.8%となりました。
この結果は、1998年に行った初回調査から1.1%ダウン、2016年に行った前回の調査からは2.6%ダウンとなりました。
しかし興味深いのは年代別での割合です。20代では、全体よりも高い31.7%の人が「専業主婦になりたい」と答えているのです。
3. 専業主婦に向いている人
「専業主婦になりたい」と思う女性は0ではないということが分かりましたが、人には向き・不向きというものがあります。
「専業主婦願望があっても、やってみたら向いていなかった」という人も少なくありません。
そこで専業主婦に向いている人の特徴をご紹介します。
家事が好き
専業主婦の定義は”就業せず、家事に専念する女性”となっています。
「家事が好きで、家事をすることで達成感を味わえる」、そんな人は専業主婦に向いています。
家事はいわゆる仕事とは違い、外側からの評価は得にくいもの。
しかし評価されるより、「家族のため」だったり、「生活のため」に行う家事に喜びを感じられるなら、専業主婦として向いていると言えるでしょう。
一人が好き
専業主婦になると、夫や家族が外にいる間、一人で家にいることになります。
もちろんご近所さんとコミュニケーションをとることはできますが、基本的には一人の時間が多い専業主婦。
でも、そんな一人の時間を楽しめる人であれば、専業主婦に向いていると言えるでしょう。
「大好きな家事にコツコツと向き合う時間が好き!」なんて人は、専業主婦が天職に感じられるかもしれません。
自分で時間管理ができる
自己管理ができるか否かも、専業主婦の向き・不向きには大きく影響します。
仕事とは違い、自分で自分の時間を管理する必要がある専業主婦。
自由な時間についついダラけてしまうようでは、家事が面倒に感じられるかもしれません。
4. 専業主婦に向いてない人
専業主婦に向いている人の特徴が当てはまらないのであれば、向いていないと考えてもいいのではないでしょうか。
そのぐらい、専業主婦に向いている人の特徴は特徴的なものばかりです。例えば、
・家事が好き
・一人が好き
・暇な時間を有効活用することができる
・外に出ない時間も楽しめる 等
家事がめんどくさいと感じるのであれば、”家事に専念する女性”である専業主婦は苦痛になることでしょう。
一人の時間が耐えられない、時間の管理が苦手という人も、空いた時間と向き合うことが多い専業主婦はきつく感じるかもしれません。
お金に負い目を感じる人は、専業主婦に向いていない
「専業主婦になってみたら向いていなかった」という女性のインタビュー記事によると、夫が稼いだお金に対して負い目を感じる人も専業主婦に向いていないということが分かります。
専業主婦になって、自分でお金を稼げなくなったというのも私はストレスに感じていましたね。何を買うにしても「これ買おうと思っているんだけど」と夫に相談することになる。自分でお金を稼いで、もっと自由になりたいなと思いました。
引用元:念願の専業主婦 なってみたら私には向いていなかった(3/3)
「夫が稼いだお金は、生活するために必要な経費」のように潔く考えることができ、しっかり管理することができる女性であれば問題ないでしょう。
しかし、夫の稼ぎや自分の現状を通じて、お金に罪悪感を感じる場合には共働きを選ぶことをおすすめします。
5. 昨今の専業主婦事情
最後に、専業主婦を取り巻く厳しい現実について紹介します。
金銭的に現実的ではないのが現状!?
専業主婦になるということは、「就業は夫に任せる」ということです。そして夫婦二人であっても、子供がいても、生活にはお金がかかります。そのお金は、夫一人の収入で賄わなければなりません。
しかし仮に年収1,000万円の男性と結婚したとしても贅沢な暮らしはできないのが現状です。
「贅沢な暮らしをするつもりはない」という女性であっても、年収800万円を稼ぐ男性ですら少数なのが現状です。
国税庁が行った平成28年度民間給与実態統計調査によれば、男性の平均年収は521万円。
ライフスタイルにもよりますが、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」は、金銭的に現実的でないのが現状なのです。
参考文献:平成28年分民間給与実態統計調査結果について 国税庁
リスクの高さを知っておこう
仮に稼げる男性と結婚し専業主婦になったとしましょう。しかしそれでも専業主婦にはリスクが伴います。
まず夫が事故や病気で働けなくなったり、何らかの理由で退職したり、離婚を申し出されたとき、経済的な面であなたを支えるものはすべてなくなります。
家事をキャリアとして捉えてくれる会社は限られてしまうはずですから、再就職も困難を極めます。
また結婚した男性からモラルハラスメントやDVを受けたとき、離婚したくても、その後の経済的な苦しさから離婚を選べない女性の存在もあります。
6. <まとめ>専業主婦を求める男性との出会いを目指して!
専業主婦に向いている人の特徴だけでなく、専業主婦の厳しい現状についても紹介させていただきました。
「専業主婦になりたい」という人を怯えさせてしまったかもしれませんが、専業主婦になりたい人を応援したいからこそ紹介しました。
厳しい現実を知っておくことで、冷静でいられると考えたからです。
「専業主婦になりたい!」という人は、専業主婦に向いている人の特徴を極め、専業主婦との結婚生活を求める男性との出会いを目指しましょう!