ちょっと待った! 『デキ婚』を狙っても失敗してしまうケース 3つ

今どき、入籍より妊娠が先になる結婚は珍しくありません。一昔前は眉をひそめる人もいましたが、最近では中高年層のオバさまでも、授かり婚をさほど驚かずに受け入れてくれます。特に、交際相手がいても結婚のきっかけがなかなかなかったカップルや、35歳前後の女性に対しては、入籍と妊娠が一度に叶う「とてもおめでたいこと」と思われるでしょう。

ただ、子どもができたことで信頼が深まり、結束や責任感が固まる夫婦がいる一方で、「これは、うまくいかないんじゃないの?」と最初から不安感を漂わせるカップルもいます。デキちゃったから安易に結婚を選んだだけ、と周囲から見られてしまうケースだってあるのです。

今回は、離婚しやすい、あるいは幸せな結婚がそもそも実現しない『デキ婚』とはどんなものか、見ていきたいと思います。

① 相手男性に結婚の意志がない場合

結婚願望がそもそもなく、家庭を持つ覚悟もない人と結婚しても、やっぱりうまくいくわけがありません。男性には「生まれてくる命を見殺しにできない」という倫理観が働くんでしょうが、それはつまり「結婚しないとマズい」と追いつめられるということ。本気で結婚を受け入れてはいないのです。そんな状態で嫌々ながら続ける家庭生活に、男性は幸せも満足も見いだせないでしょう。

「妊娠させたのは失敗だった」「あの時のセックスさえなければ、いま自分は自由なのに」というマイナス感情ばかりが募って、夫は家に段々と寄り付かなくなったり、妻への愛情が明らかに冷めたりします。

心根の曲がった男性だと、妻に対して「妊娠するために、何か仕組んだんじゃないか?」と暴言を吐いたりもするようです。事情は何であれ、結婚とは何十年と続くものですから、相手男性に結婚する意志があるのか、家族と共に生きていく覚悟があるのかどうかはしっかり確認するべきでしょう。

② 不倫や2番手の恋をしている場合

元々が男性側に本命がいる恋愛ですから、子どもをネタに彼を引きとめようという考え自体が間違いだといえます。するべきではないでしょう。

妊娠できても結婚できる可能性はとても低く、結局のところ、シングルマザーか堕胎という悲しく厳しい選択肢が突きつけられるケースがほとんどです。また、状況次第では、不倫相手の妻から慰謝料請求をされるかもしれないので、結婚を望む手段としては、非常に危険。妊娠は、三角関係で好きな人を独り占めできる決定打には、まずなりません。

浮気をする男性からすれば、2番手の女性に妊娠を切り出されても困るだけ。「重い」「責任取れない」と手のひらを返したように冷たくなるはずです。

③ 男性、あるいは男女共に年齢が若い場合

社会的にも精神的にも成熟していないと、子どもを育てる過程で必然の苦労、不自由さに耐えられなくなります。そして、父性が目覚めていない男性にとって、赤ちゃんは自分を束縛する邪魔なものにしか思えないかもしれません。

そのため、たとえ最初は納得して結婚しても、家庭生活が早々に破綻したり、両親のストレスが子どもに向けられたりします。子育ては想像する以上に過酷ですし、出産後に「自分は我が子をつねに全力で愛せる」という自信が崩れる人は少なくないようです。

女優の小雪さんが第一子を産んだ後、夜泣きをする赤ちゃんの面倒を見るのが大変で「(自分の子を)かわいいと思えない」と発言しましたが、そう感じた小雪さんは決して酷い人ではありません。そのくらい育児は大変だということなのです。

年齢が若いほど、同世代の友人が自由に遊んでいる様子を見て羨ましくなり、子どもを疎ましく感じがちになります。「妊娠したら結婚すればいい」という発想は実に軽率ですし、結婚や育児をちゃんと理解して全うできる覚悟が持てなければ、しっかりと避妊するべきでしょう。

 

Photo.by.Steve-©-foto

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