会っている間は普通に話していたのに、別れたあと、どっと疲れが出る……。そんな相手が、一人くらい思い浮かぶのではないでしょうか。今回は、エネルギーを奪う人に共通する言動と、自分を守るためにできることをお伝えします。
「聞いてよ、また上司がさ……」と、顔を合わせるなり愚痴が始まる。こちらが口をはさむすきもなく、1時間たっても話題は同じ不満のまま……。そんな時間が続くと、聞いている側はぐったりしてしまいます。
愚痴を言うこと自体は、誰にでもあることです。気になるのは、毎回それだけで終わり、こちらの話を聞く時間がほとんどないことだと思います。
相談に乗って「こうしてみたら?」と提案すると、「でも、それは無理なんだよね」「だって忙しいし」と返ってくる。いくつ案を出しても受け取ってもらえないと、話している側には徒労感だけが残ります。
相談の形をとっていても、本当は解決を求めていない場合もあります。それに気づかないまま付き合い続けると、こちらの気力ばかりが減っていきます。
「この前、旅行に行ってね」と話し始めたとたん、「私も先月行ったんだけど」と相手の話題に変わってしまう。気づけばいつも、相手の話を聞く役に回っている……。
こうしたやりとりが重なると、「どうせ聞いてもらえない」と、自分のことを話す気持ちがしぼんでいきます。
「既読なのに返事がない」「最近冷たくない?」と、返信の早さや連絡の回数を気にする人もいます。少し返事が遅れただけで責められると、スマホを見るたびに気が重くなるものです。
私の友人も、毎日のようにLINEを送ってくる知人がいて、返信が半日空くと「怒ってる?」と連絡が来ていたそうです。「通知が鳴るたびに、また何か言われるかもと身構えていた」と話していました。
共通の知人の名前を出しては、「あの人ってさ」と悪口を始める……。同意を求められると否定もしにくく、あいまいに笑ってやり過ごすしかありません。
悪口に付き合った日は、話の内容が後味悪く残るもの。「自分も別の場所で言われているのでは」と感じて、心から楽しめなくなります。
会う前に「今日は19時までなら大丈夫」と伝えておくと、話が長引いても切り上げやすくなります。終わりが見えているだけで、聞く側の負担は軽くなります。
どうしても長くなりそうな日は、「明日早いから」と先に帰る理由を伝えておくと、角を立てずに席を立てます。
ランチのように、もともと時間が区切られた場面を選ぶのもひとつの方法です。
すべての愚痴に親身になってアドバイスしようとすると、こちらが疲れてしまいます。解決を求めていない相手には、「そうなんだ」「大変だったね」と相づちだけで十分です。
深入りしすぎないことは、冷たいことではありません。自分が無理なく付き合える距離を保つための工夫だと思います。
LINEは、すぐに返さなければいけないものではありません。夜は返信しない、仕事中は見ないなど、自分のペースをゆるやかに決めておくと、通知に振り回されにくくなります。
ペースを一定にしておくと、相手もだんだん「この人はこういう返し方をする人」と受け止めるようになります。
「最近返信遅いね」と言われても、「夜はスマホを見ないようにしてるんだ」と理由を一言添えれば十分です。
エネルギーを奪う人と会ったあとは、すぐに次の予定を入れず、好きな音楽を聴いたり、カフェで一息ついたりする時間をとりましょう。気持ちを切りかえる習慣があると、疲れを翌日に持ち越しにくくなります。
それでも会うたびにつらいなら、会う回数そのものを減らすことも考えてみてください。
エネルギーを奪う人の言動は、愚痴や悪口、連絡のプレッシャーなど、日常のささいな場面にあらわれます。話しているだけで気力がすり減ると感じるなら、それは心が少し休みたがっているのかもしれません。
相手を変えるのは難しくても、会う時間や返信のペースは自分で決められます。大切なのは、相手に合わせすぎず、自分の気力を守れる距離を見つけることだと思います。
Written by Sara