あなたの周りにもいる? 相手から奪うだけの「テイカー」気質な人の特徴5つ

あの人と会ったあとは、なぜかいつもぐったりしている……。そんな相手が、あなたの周りにもいませんか?組織心理学者のアダム・グラントは、人との関わり方を「ギバー(与える人)」「テイカー(受け取る人)」「マッチャー(損得のバランスを取る人)」の3タイプに分けて説明しています。今回は、相手から奪うばかりの「テイカー気質な人」に見られる特徴と、消耗しないための付き合い方を紹介します。

テイカー気質な人の特徴5つ

頼みごとは多いのに、頼まれると「今ちょっと忙しくて」

テイカー気質な人の特徴として、まず挙げられるのが「お願い」の偏りです。資料のチェックやシフトの交代など、自分の頼みごとは気軽に持ちかけてくるのに、いざこちらが頼むと「ごめん、今ちょっと忙しくて」とかわされてしまうのです。

本人に悪気がない場合も多く、「頼れる人がいるなら頼るのが当然」という感覚で動いているのだと思います。ただ、その積み重ねが相手の時間と気力を奪っていることには、なかなか気づきません。

会話がいつの間にか自分の話にすり替わる

テイカー気質な人と話していると、気づけば相手の話ばかり聞いている、ということがよくあります。こちらが「最近、仕事でちょっと悩んでて」と切り出しても、「わかる、私なんてさ」と、話題が相手のほうへ移っていくのです。

話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを満たしているのかもしれません。聞き役が続くと、会話のあとに「自分の話は何もできなかった」というむなしさが残ります。

人の手柄を「私が提案したんだけど」と自分のものにする

テイカー気質な人によく見られるのが、成果を自分のものとして語る傾向です。チームで進めた企画がうまくいくと、上司の前で「あれ、私が最初に提案したんですけど」とさりげなくアピールします。

自分の評価を上げることへの関心が強いため、周りの貢献が見えにくくなっているのです。

上司には愛想がいいのに、店員には横柄

テイカー気質な人には、相手によって態度を大きく変える一面もあります。上司や取引先の前では感じよく振る舞う一方で、飲食店の店員さんには「早くして」と冷たい口調で話すことも珍しくありません。

心理学的には、相手が自分にとって「得になるかどうか」で接し方を決めている状態だと考えられます。こうした場面を一度でも見かけたら、その人との距離感を見直すサインです。

連絡してくるのは、何か必要なときだけ

テイカー気質な人の特徴として、連絡のタイミングにも偏りがあります。実は私にも、何年も音沙汰がなかったのに、突然「久しぶり!ちょっと相談があって」とメッセージをくれた知人がいました。内容は、転職のための推薦状を書いてほしいというお願い。手伝ったあとは、また連絡が途絶えました。

用事があるときだけ近づいてくる相手には、「都合のいい人」として見られている可能性があると思います。

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テイカー気質な人に消耗しないためにできること

頼まれごとは即答せず、「確認して返事するね」と持ち帰る

テイカー気質な人からのお願いには、その場で「いいよ」と答えないことが大切です。「予定を確認して、明日返事するね」とワンクッション置くだけで、引き受けるかどうかを冷静に考える時間がつくれます。

断るときも、「今回は難しいな」と短く伝えれば十分。理由を細かく説明しすぎると、「それならこの日は?」と別の提案をされやすくなります。

手助けするなら、無理なくできる範囲を先に決める

人を助けること自体は、とても素敵なことです。ただ、テイカー気質な人に対しては、「資料のチェックは月1回まで」「相談は30分だけ」など、自分が無理なくできる範囲をあらかじめ決めておきましょう。

グラントの研究でも、成功するギバーは誰にでも与えるのではなく、相手と自分の余力を見ながら与え方を選んでいるとされています。範囲を決めるのは冷たいことではなく、自分を守るための工夫です。

会う頻度と時間を少しずつ減らす

会うたびに消耗する相手とは、無理に関係を断たなくても、距離を少しずつ広げていくことができます。ランチの誘いは3回に1回にする、電話ではなくメッセージで返す、会うときは終わりの時間を最初に伝えておく。

小さな調整を重ねるうちに、相手との関わり方は自然と変わっていきます。空いた時間とエネルギーは、あなたを大切にしてくれる人のために使ってください。

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与える相手を選ぶことは、わがままではない

テイカー気質な人と付き合っていると、「断る自分は冷たいのでは」と悩んでしまうこともあるでしょう。けれども、すべての人に同じように与え続けることは、誰にとっても難しいものです。

大切なのは、自分の時間や気持ちを差し出す相手を、自分で選んでいいと知ることだと思います。まずは「今日はやめておこう」と言える日を、ひとつつくってみてください。

Written by Sara

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