近所の人から「優しい旦那さんでうらやましい」と言われるたび、愛想笑いしかできない……。外では評判のいい夫が、家ではまるで別人という悩みは意外と多いものです。今回は、外面だけいい夫に見られる特徴と、男性心理をふまえた付き合い方を紹介します。
外面だけいい夫の代表的な特徴が、人前でだけ妻をほめることです。ご近所やママ友の集まりでは「いや〜、全部妻のおかげですよ」とにこやかに話すのに、家に帰れば「ありがとう」の一言もありません。
男性は、周りから自分がどう見られているかを気にしがちなんですよね。人前でのほめ言葉は、妻に向けたものというより、周りに向けた「いい夫アピール」の側面が強いんです。
外面だけいい夫によくあるのが、オンとオフの落差が激しいパターン。エレベーターで会ったお隣さんには笑顔で世間話をしていたのに、玄関に入ったとたん真顔でスマホをいじり始めます。
本人にとって家は「気をつかわなくていい場所」。外で使い切ったエネルギーの反動が、そのまま家族に向いているわけです。疲れて帰ってきた日ほど口数が減るなら、外でのがんばりすぎが原因になっていることもあります。
外面だけいい夫は、連絡の返し方にも差が出がちです。仕事仲間からのLINEには数分で返信するのに、妻からの「帰りに牛乳買ってきて」は既読のまま。悪気がないぶん、モヤモヤするんですよね。
義実家に行ったときや友人が遊びに来たときだけ、率先してキッチンに立つのも、外面だけいい夫の典型的な行動です。ふだんは食器ひとつ下げないのに、人の目があるときだけ動きが変わります。
周りから「よく手伝う旦那さん」と見られるぶん、妻のほうが「家ではやらないんです」と言い出しにくくなるのもつらいところ。
外面だけいい夫は、町内会の手伝いや後輩の引っ越しは二つ返事で引き受けます。ところが、妻が「週末、網戸の掃除をお願いしたい」と頼むと「今週は疲れてるから」と断る……。
男性は、外で頼られることに強いやりがいを感じがちです。家の用事は「やって当たり前」で評価されにくいため、後回しにしても平気になってしまいます。
外面だけいい夫の特徴として、言葉づかいの差も見逃せません。カフェの店員さんには「すみません、お水いただけますか」と丁寧なのに、家では「お茶」「タオル」と単語だけで用件を済ませます。
親しい相手ほど言葉を省いてしまうのは、甘えの裏返しでもあります。ただ、言われる側にとっては、家族として大事にされていない感覚につながりやすいものです。
「家でももっとちゃんとして」と正面から責めると、男性はプライドを傷つけられたと感じて意固地になりがちです。おすすめは、外での姿を認めたうえでお願いする伝え方です。
「お隣さんへの気づかい、さすがだね。その優しさ、家でも少し分けてほしいな」くらいの軽さで伝えると、相手も受け入れやすくなります。
「たまには家のこともやってよ」というざっくりしたお願いは、男性にはなかなか響きません。頼むときは、次のように中身をはっきりさせるのがコツです。
・何を:お風呂掃除
・いつ:土曜の午前中
・どこまで:排水口のゴミ取りまで
外での頼まれごとに強い男性ほど、ゴールがはっきりしたお願いには動きやすいんです。
外面がいい夫は、裏を返せば「評価されるとがんばれる」タイプ。ゴミを出してくれた、食器を下げてくれたなど、家での小さな行動にもすかさず「助かる!」と声をかけてみてください。
家の中にも「ほめてもらえる場面」があるとわかると、夫の態度は少しずつ変わっていきます。「ありがとう」より「助かる」のほうが、頼りにされている実感が伝わりやすいのもポイントです。
周りから「いい旦那さん」と思われているので、妻の悩みは理解されにくいもの。友人や姉妹など、「実はね……」と打ち明けられる相手を一人でも持っておくと、気持ちがぐっと楽になります。
夫を変えることばかりに力を注ぐと、妻のほうが先に疲れてしまいます。自分の心を守る場所を確保しておくことも、大切なことです。
外面だけいい夫は、外で「いい人」でいる力をちゃんと持っています。その力が家に向いていないだけ、と考えると少し気が楽になるはずです。
責めるより、伝え方とほめ方を工夫してみましょう。夫の外の顔に振り回されず、自分が心地よく過ごせる距離を見つけてみてください。
Written by 早瀬ゆず