まさかのパートナーの不倫が発覚……。目の前が真っ暗になり、まさに晴天の霹靂を言っても過言ではないでしょう。
「そうなったら離婚一択!」と清く別れを選ぶ人もいれば、「もう一度だけ信じたい」と夫婦関係の再構築を選ぶ人もいることでしょう。
実際筆者もカウンセラーとして活動していく中で、再構築についてのお悩みを伺うことも多いのです。しかし、一度破綻したところからの関係性作りは、簡単なものではありません。
今回は不倫が発覚した夫婦の再構築方法について5つお伝えしていこうと思います。
それでは早速、不倫が発覚した後の再構築方法について、順番に5つ挙げていきます。
まずは、不倫に至った原因や経緯を洗い出すことが大切です。
不倫と言っても、ただの出来心なのか、何年も続いていたのか、愛人関係のように金銭的なやり取りがあったのか………など状況によって様々だと思います。
不倫された方からすると聞きたくないことも多いとは思いますが、再構築するのか、離婚するのか決めるためにも事実ははっきりさせておきましょう。
再構築すると決まったのなら、切り替えて水に流すためにも、お互いに納得した形で償いの方法を決めましょう。
不倫関係が何年も及んでいた場合などは、場合によっては弁護士など第三者を交えて決定する必要もあります。
口だけの謝罪だけではなく、償いを目に見える形で残しておくというのが大切です。
再構築していくには、行動を通じて相手に信頼してもらうことが重要です。
しばらくの間は、疑いの原因となるLINEやSNSは定期的に開示するようにしましょう。
また出かける際も、「どこにいるか・誰といるか・何時に帰ってくるか」というこまめな連絡は必須です。
不倫をされた側は、無意識にわいてくる疑いの気持ちを、なんとか書き消そうとジレンマと戦っているのです。できる限り不安要素を与えない行動をしましょう。
物理的に一緒にいる時間を増やして、できる限りスキンシップを取ることが効果的です。
不倫された側は、「自分のことをもう異性として見ていないのでは」という不安を常に持っています。
家族としてだけではなく、デートやスキンシップで異性としての関わりを増やしていくことが大切。
お子さんがいる方は、たまには夫婦2人で向き合う時間を作ることを意識しましょう。
不倫された側からすると、どうしても過去のことを思い出してモヤモヤしたり、イライラする気持ちが止められなかったりする時もあると思います。
そう思ってしまうのは仕方ないことでもあります。しかしそれを全て相手にぶつけてしまうと、最初は申し訳なく思っていた相手も、「こんなに頑張ってるのになぜ分かってくれないんだろう」と徐々に疲弊していってしまいます……。
そうなると、また家庭の外に安らぎを求めてしまうという悪循環になりかねません。できる限り今現在の相手に目を向け、前を見ていくようにしましょう。
再構築は、どうしても負の感情に飲み込まれやすいですし、決して簡単なものではありません。再構築する上で大切な考え方やポイントについてお伝えしていきます。
まずは大前提として、本当に相手との再構築を望んでいるかを冷静に考えましょう。
一度裏切られた傷は、そう簡単に癒えるものではないですし、その過程には苦しさも多いです。
その苦しさを乗り越えてでも、今後の人生を共にていく価値が相手にはあるのか? というところを見極めるのは何よりも大切なことです。
「無理に再構築しなくても他の道はある」ということを頭に入れておきましょう。
再構築をするために大切なのは、「夫婦2人が同じ方向を見ている」ということです。
どちらか一方だけが再構築を望んでいるという状況なのであれば、いくら頑張ったとしても、余計に孤独な気持ちになりかねません。
「これからどんな関係性を築いていきたいのか」というゴール設定をしっかり共有していきましょう。
気をつけないといけないのが、再構築中に喧嘩になった時の発言です。
「私はあの時こんなに傷ついた」「あなたが不倫なんかしたからこうなった」と、全ての原因を不倫につなげて責め立ててしまいがちです……。
言いたくなる気持ちは分かりますが、それを言われてしまうと相手はもう何も反論できなくなってしまいます。
何かにつけて「不倫されたという事実」で正当化するのは再構築が遠のく原因となります。
大切なのは、相手のことを「不倫する人」という疑いの目で見ていくのではなく、「これがあったからこそ夫婦の絆が深まった」という見方をしていくことです。
相手に疑いの目で見続けられるか、信用されている目で見続けられるかで実際の行動も変わってきます。
不倫からの夫婦関係の再構築には「今後の相手を信じきる」という大きな覚悟が必要なのです。
前述した通り、不倫からの夫婦関係の再構築は、決して簡単なものではありません。しかしそこからお互いに努力し合って、「それまで以上に仲が深まった」という事例があるのも事実です。
再構築に必要なのは、今後のコミュニケーションと信頼関係です。
また夫婦だけだと見えない視点に気づいたり、相手をより理解するために、夫婦カウンセリングを利用して第三者の意見を取り入れるのも1つです。
再構築をすると決意したのなら、気持ちと向き合い、今後の人生をより良くしていくための努力が必須です!
Written by 花山こころ