ほったらかすのは絶対やめて‼ めまいや頭痛に潜む怖い病気5選

めまいや頭痛は、日常生活の中で時々経験する症状なので、市販薬などを服用してやり過ごしてしまう人が多いでしょう。特に、忙しい毎日を送っていると、そこまで大変な病気とは思わずに、放置してしまうケースもありますよね。しかし、めまいや頭痛には怖い病気が潜んでいる可能性があるため、注意が必要です。

この記事では、めまいや頭痛に潜む怖い病気の特徴やチェック方法などを解説していきます。

めまいや頭痛に潜む怖い病気5選

めまいや頭痛に潜む怖い病気5選

めまいや頭痛は、すいみん不足や疲れから生じる場合もめずらしくありません。それだけに、「また始まった」と慣れっ子になることも少なくないでしょう。しかし、めまいや頭痛は、主に脳の中で起こっている異常が関連しているケースがあるとも言われています。

ここでは、めまいや頭痛が起こり、特に危険を伴う「くも膜下出血」や「脳出血」、「脳梗塞」や「髄膜炎」、「脳腫瘍」の5つの病気を挙げながら、症状や特徴を解説します。

 

参考文献:

めまいを伴う頭痛は危険!可能性のある病気とその対処法 | 大阪の頭痛外来なら『いわた脳神経外科』

第87回 市民公開講座『頭痛・めまい・しびれに潜む脳の病気』

1.くも膜下出血

くも膜下出血は、脳動脈瘤と呼ばれるコブのようにふくらんだ血管が突然破裂し、脳内で出血を起こす病気です。主に、激しい頭痛やめまい・吐き気・嘔吐・物が二重に見える・意識がなくなるなどの症状が現れ、発見が遅れると命の危険もある病気です。

治療が遅れると後遺症が残る可能性もあり、早期発見・早期治療が必要な病気と言えます。

2.脳出血

脳出血は、脳にある血管が破れ、脳内で出血が起こる病気で、主に頭痛・嘔吐・意識がなくなる・体の片側にマヒが出るなどの症状が現れます。

治療をすると命に関わるような危険な状態は避けられますが、後遺症が残りやすい病気の1つとされています。

3.脳梗塞

脳梗塞は、脳内の血管が詰まってしまうことで、血液の流れが滞り、酸素や栄養がしっかりと行き渡らなくなる病気です。放置すると、脳細胞が壊死してしまう怖い病気でもあります。

主に、頭痛・吐き気・手足や顔などが動かしにくい・しびれ・言葉が出ない・ふらつくなどの症状が現れます。

4.髄膜炎

髄膜炎は、ウイルスや細菌などが髄液腔に侵入することで起こる病気で、主に持続する頭痛・発熱・うなじの硬直などの症状が現れます。

特に、細菌性は高熱を伴う強い頭痛があるのが特徴的です。

5.脳腫瘍

脳腫瘍は、名前の通り脳にできる腫瘍のことで、良性と悪性があります。脳そのものにできる腫瘍と、がんが転移して脳に腫瘍が生じるものがあり、良性の場合は手術をしないで治療をすることも可能です。

症状としては、すべてのケースで起こるわけではありませんが、頭痛・嘔吐・けいれんなどが挙げられます。

頭痛やめまいが危険な病気かをチェックする方法

頭痛やめまいが危険な病気かをチェックする方法

次に、頭痛やめまいが危険な病気かどうかをチェックする方法をお伝えしていきます。下記のチェック項目を見て、1つでも当てはまるものがあったら、早めに医療機関を受診しましょう。

・突然、激しい頭痛が起こった
・頭痛の症状が悪化している
・物が二重に見える
・手足や顔などが動きにくい(麻痺)と感じる
・ひきつけ(けいれん)が起こっている
・話しにくさを感じる
・頭がぼーっとする
・発熱がある
・めまいやふらつきがあり平衡感覚が喪失する

これらの症状は、単なる頭痛やめまいと比べて、体に違和感を持つケースが多いと考えられています。

めまいや頭痛は病気を知らせるサイン

ここまで、めまいや頭痛に潜む怖い病気を紹介してきましたが、めまいや頭痛は日常的に経験する不調でもあるので、すぐに大きな病気とイメージがつながらない人も多いかもしれません。

しかし、私たちからは見えない脳の中で異常が起きているときには、いつもとは違う頭痛やめまいという形で体からサインが送られてくることが多いのです。

特に、頭痛は放置すると命の危険が高まったり、治療によって治ってもその後に後遺症が残ってしまったりするケースもあるため、早期発見がなによりも重要になります。

多少ならば我慢できるような痛みや違和感だとしても、その陰には後遺症が残るような大きな病気が隠れている可能性があるので、いつもと違う異変を感じたらできるだけ早く病院で治療をするようにしてくださいね。

「たかがめまいや頭痛」と思わないで

「たかがめまいや頭痛」と思わないで

私たちは、日常の軽いめまいや頭痛を放置してしまいがちです。しかし、今回紹介した「脳出血」や「脳梗塞」、「くも膜下出血」などは、放置すると後遺症として麻痺が残ってしまいます。

つまり、めまいや頭痛は病気を発見するのに重要なサインである可能性があるのです。

そのため、病気のチェック方法も参考にしながら、少しでもいつもと違うめまいや頭痛を感じたら、早めに医療機関を受診し、治療につなげるようにしましょう。あなたのちょっとした気づきと行動が、未来の自分を救ってくれるのです。

Written by 久木田(くきた)みすづ

最近、暴飲暴食気味…? 病んでる人にみられる共通点6つ ▶

久木田(くきた)みすづの他の記事を読む