独身の時とは変わってしまった… 子持ちは視野が狭いと言われる理由4つ

SNSを見ていると、「独身VS子持ち論争」を見ない日はないと言っていいほど。

独身者の「子持ちの人は視野が狭い、自分だけ大変と思っているのでは?」というニュアンスの投稿に、「結局子どもがいない人にはこの気持ちは分からないだろう」という子持ちの反論……。

コメント欄は永遠に答えのない論争を繰り広げています。

結局のところ、やはり子持ちは視野が狭くなりがちなのでしょうか?また、そうなってしまう理由にはどういった背景があるのか考察していきたいと思います。

やっぱり子持ちは視野が狭くなりがちなのか?

やっぱり子持ちは視野が狭くなりがちなのか?

こればかりは人によりますのでYESともNOともはっきり言うことはできません。

子どもができても様々な視点で物事を考えられる人もいますし、逆に独身であっても視野が狭く自分の見方でしか考えられない人もいます。

しかし批判を恐れずに言うと、子ども中心の生活になり、傾向として独身時代よりも視野が狭くなる人も多いのは確かです。

身軽に出かけることができた独身時代と比べ、子持ちになると出かけるのも一苦労。

日々家事や育児に追われていると、新しい見方をする余裕がなく考えが固執し、視野が狭くなることは十分考えられます。

子持ちは視野が狭いと言われる理由4つ

子持ちにも様々な考えの人がいるにも関わらず、一括りにして「視野が狭い」と言われがちです。それにはいくつかの理由があります。

①配慮してもらっていることに気づけない人がいるから

子持ちが一概に「視野が狭い」と叩かれる理由として、配慮してもらうことを当たり前だと感じ、周りに対する気配りができていない人がいるせいだと感じます。

SNSの投稿で「子持ちの友達と遊ぶ時は予定も全て向こうに合わせて、場所も向こうの最寄り駅まで行ってフードコートで食事…… 仕方ないのはわかるけれど、なんだかなぁと思ってしまう」という投稿を見かけました。

嫌なら会わなければ良い、というのは一旦ナシにして、投稿者の言いたいこともわかるなと思いまいました。

相手に合わせるのが嫌というよりも、「配慮してもらって当たり前」という態度をとられるのがモヤモヤするのでしょう。

子持ちになり近所のフードコートに行くだけでも精一杯…… そうなると相手がしてくれている配慮の気持ちにまで気を回すことができない人も中にはいます。

「子持ちは自分のことしか考えられなくて視野が狭い」と言われる原因は、そんな余裕のなさから生まれてしまう可能性もありますし、元々そういう人だったという場合もあります。

②子持ちの友達同士でしか遊ばなくなるから

②子持ちの友達同士でしか遊ばなくなるから

上記に挙げたようなことも原因で、やがて子持ちは子持ち同士で子どもを交えて遊ぶことが多くなります。

そうなると話題はファッションや話題のスポットなど世間のことよりも、子どものことや家庭のことなどが中心になり情報収集のカテゴリーや興味も変わっていきます。

しかし、子持ちと言う同じ環境の人と一緒にいる方が楽な分、違う世界の価値観に触れてアップデートする機会も減ります。

そうなると独身時代の友達からも、「視野狭くなったよね」という印象を持たれてしまうのでしょう。

③他のことに目を向ける時間と余裕がないから

家事に育児さらに仕事もしていたら、単純に他のことに目を向ける時間も余裕もない、ということも大きな理由でしょう。

独身の時は自由に使えていた時間も、子どもができるとそうはいきませんし、休日も家族の用事や子どもの習い事で1日が過ぎていきます。

そうなると次第に、自分自身がどんなことに興味があるのかを考えることすら減ったり、「時間もないし疲れてるしまぁいいや」と自分のことは後回しになってしまいます。

気づけば自分の世界の9割が家と職場になり、独身時代の友達も減り、「狭い世界に住んでるな……」と子持ちの人自身も視野の狭さを実感する時もあるのです。

④子どもがいる幸せを押し付けてくる人がいるから

子持ちの人の中には、「子どもがいないとかわいそう」「早く結婚して子ども作った方がいいよ!」なんて独身に対して余計なおせっかいを言ってくる人もちらほら……。

幸せいっぱいで気持ちがハイになっているからだとは思いますが、自分の幸せの物差しで他人にあれやこれやと言ってくるのは本当に余計なお世話です。

そうなると独身側も、「子どもがいることが全てと思うなんて、やっぱり子持ちは視野狭いわ」と言いたくもなるのです。

幸せの形は人それぞれだということに気づけない人は、そう思われても仕方がないでしょう。

子持ちも独身もお互いの状況を想像して視野を広げよう

「子持ちは視野が狭い」と言われる理由をお伝えしてきましたが、その背景には環境的要因もあれば、一部の子持ちの人の発言や行動が原因の場合もあるということです。

子育ては体力的にも精神的にもエネルギーが必要ですし、神経も使いますから、一時的に視野が狭くなってしまうことも自然なことかもしれません。

だからと言って周りの配慮の気持ちを蔑ろにしたり、人に考えを押し付けるのは良くありません。

子持ちであろうと独身であろうと、自分と違う立場の人の状況や心情に心を馳せて考えることが、視野を広げることにつながるはずです。

Written by 花山こころ

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