顔も見たくないというように、許せない相手がいるとき辛くなります……。何故、怒りを感じてしまうのでしょうか。今回は、なかなか許せない人の原因と対処法についてご紹介します。考えるだけでムカつく相手がいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
まず初めに、なかなか許せない人の原因や心理についてご紹介します。
自分が正しいと思い込んでいると、なかなか相手を許すことができません! むしろ、相手が誠心誠意を持って謝るべきだと考えている節があります。嘘をつかれたり、裏切られたりすると、悲しい気持ちになります。被害者意識も芽生えやすいと言えるでしょう。
友達に相談する上でも「あなたは悪くない」と優しい言葉をかけてもらえると、自分は正しいと感じて、ますます相手を許せなくなります。
相手を許すと、自分が折れた形になるので、損したような感覚を味わうことがあります。怒りの感情はまだあるにもかかわらず、急に手放さないといけないところも腑に落ちません。
ぽっかりと心に穴が空いたような感覚を覚えることもあるでしょう。そこから対等な関係を取らなければならないところも、損したような感覚があるので、なかなか相手を許せないということがあります。
自分に自信がないと、なかなか相手を許すことができません。気持ちに余裕が持てず、寛容な態度を取れなくなります……。
劣等感があると一つのものに執着することが多いです。過去の苦い体験を思い出して、モヤモヤとした感情になることがよくあります。自己肯定感が高い人ほど、さまざまなものに意識が向きやすく、許せないという感情も時間が経つにつれて薄れることがあります。
怒りの感情を表に出していない方も、なかなか相手を許すことができません! 無意識の部分に、いつまでも引っかかるものがあります。
「良い子でいるべき」「怒りの感情を人に見せてはいけない」というように、真面目な方が当てはまります。許せない相手に嫌われたくないからこそ、強く出られないという方もいるでしょう。
無意識に追い込んだ気持ちは、上手に発散しないと、事あるごとに主張していくことがあります。
続いて、許せない気持ちを抱えたときの対処法についてご紹介します。
許すことを最終目標としないことです。今以上に頑張らないといけないのはストレスが溜まります。
また、納得できない気持ちがあるのに、無理して許そうとするほど反発したくなります。時折、許せない気持ちに感情が支配されそうなときは「今、怒っている」と認めることから始めてみてください。
客観的に自分を見つめると冷静さを保てます。感情的になるほど、さらに怒りも増してしまうことがあるので気を付けていきましょう。
許せない気持ちを表に出すことです。平気なふりをして胸の内に抱えたままでいても、事あるごとに振り回されてしまうことがあります。
一番良いのは、許せない相手に表現することです。「辛かった」「謝ってほしい」という気持ちを自分なりに伝えることが大切です。
また、難しい場合は、信頼できる人に相談という形で、自分の素直な気持ちを打ち明けてみてください。客観的に自分の感情を振り返ることもできます。
他にも、許せない気持ちを創作などの趣味に注いでいくのも良いでしょう! 何らかの形で気持ちを表現できたとき、楽になれることがあります。
許せない相手がいつも近くにいるとき、怒りの感情も増します。できる限り距離を置いて、自分の人生には関係ないものとするのも一つの方法です。会う頻度を減らすのも良いでしょう。SNSでも無意識にアカウントをチェックしないように気を付けてください。
距離を置くほど、許せない相手を考える機会も減ります。少しずつではありますが、時間をかけて、怒りの感情を手放していけます。
許せない相手のことを常に考えてしまう場合、充実した毎日を過ごすように、自分の人生に集中していきましょう。何かに夢中になるほど、許せない相手が心の中に占める割合が少なくなります。
良い人間関係を築いたり、楽しい趣味を見つけたりと、自分が幸せになれることを中心に物事に取り掛かるようにしましょう。充実した毎日を過ごすほど、許せない相手の存在が小さくなり、怒りに振り回されることも減ります。
今回は、なかなか許せない人の原因と対処法についてご紹介しました。怒りの感情を表に出せないと、いつまでもモヤモヤした気持ちを抱えることがあります。
無理に相手を許さなくて構いません。自分の人生に集中するように、充実した生活を送ると相手の存在が小さくなり、怒りに振り回されることも減ります。また、相手の存在が目に入らないように、できるだけ距離を取ることが大切です。
Written by 森野有