新しい年になって初めて出社するときには、上司や同僚に新年のあいさつをしますよね。新年ですから、「おはようございます」だけでは、物足りなさを感じさせてしまうかもしれません。今回は、仕事始めに好感をもたれるあいさつやマナーを紹介します。
新年の挨拶なのだから、「あけましておめでとうございます」と言うのが正しいのではと思う人も多いと思います。しかし、喪中の人もいるかもしれないので、ここは「おはようございます。本年もよろしくお願いいたします」と言うのが無難です。
どんな相手にも、「本年もよろしくお願いいたします」をつければ、好感を持たれるのは間違いないでしょう。ただし、相手の方から「あけましておめでとうございます」と先に言われた場合は、相手に合わせて「あけましておめでとうございます」と言うのがいいと思います。
仕事始めに出社をすると、デスクの上に年賀状が届いていたり、パソコンにあけおめメールが届いていることもあるでしょう。すでにこちらが出している相手ならば問題はありませんが、思わず失念していた場合は、速やかに返信をしましょう。
ここで大事なのは、返信の文章でくどくどと「出すのが遅れた言い訳を書かない」ことです。年賀状は本来、1月1日に相手方にどどいているのがベスト。
もらってから返信するのは、気が引けますよね。その負い目から「年末はバタバタしておりまして……」などと書き綴りたくなる気持ちはわかります。
しかし、言い訳を書かれれば書かれるほど、相手方はプライドを傷つけられたととってしまうもの。だから、たとえ負い目を感じても、言い訳めいたことは書かず、シンプルな文面、普通の文面を心がけましょう。
もし、あなたがお正月は実家に帰省をしていたり、旅行をしたりしていたとしたら、職場の人におみやげを買ってきましょう。そして、仕事始めのときにみんなに配れば、好感を持たれます。
「お父さん、お母さんはお元気だった?」などと聞かれれば、話も弾むでしょう。お菓子一個でももらえばうれしいもの。地元の名産品なども喜ばれます。
では、帰省も旅行もしなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。その場合も、高価な物ではなくもいいので、「これお年賀です」とさっと渡すといいでしょう。
たとえば、バスソルト、タオルハンカチなどがオススメです。もらった側が、お返しはどうしようと気にせずに済むくらいの、手軽なものが望ましいと思います。
職場によっては、新年会などをするところもあるでしょう。そんなときに、自分をアピールするには、今年の抱負を言うことです。
上司などに、「今年は売り上げに大いに貢献できるようがんばります」などど、今年はこういったことを頑張りたいということを伝えれば、好感を持たれると思います。
あなたの仕事へのやる気をアピールできるチャンスですので、何を目標にするか、どんなことに挑戦したいのかなどを考えておくといいでしょう。
新年会がない場合も、仕事始めの日のあいさつに、ちょっと抱負を付け加えるだけで印象は違います。昨年お世話になったお礼をきちんと述べた上で、今年はこんなことをがんばりたいと伝えましょう。それだけで、「やる気があるんだな」と思ってもらえます。
お正月休み明けは、朝起きるのがつらいもの。でも、新年早々に遅刻をしていたのでは、悪い印象を与えますし、怒られること必須です。仕事始めの日は、いつもよりも早く出社して、社内の空気の入れ替えをしたり、簡単なそうじなどをするといいでしょう。
そんな風にして、みんなが出社してくるのを待ち、新年の挨拶に備えましょう。可能であれば、職場のどこかにお花を飾ったりするといいですね。新しい年の息吹を感じられて、みんな喜ぶはずです。上司のデスクの上、トイレなどが、花を飾る場所としてオススメです。
新年を迎えて、心地よく仕事始めを迎えるには、事前に「やることリスト」を作成しておくことが大事です。
長期休暇をはさむとタスク忘れや漏れが発生する可能性があります。仕事を始める前に、仕事始めの日に何をやるかまとめた「やることリスト」を作成しておきましょう。やるべき業務を整理しておけば、すぐに行動に移せるため、幸先の良いスタートダッシュを切れます。
テキパキ仕事をこなすあなたを、上司も好感を持って見ることでしょう。そうでなくても、仕事始めの日は何かとやることが多くて、忙殺される可能性があります。新年早々残業などにならないように、ぜひ「やることリスト」を作成することをオススメします。
新しい年の最初の仕事の日ですから、挨拶周りにおもむく際は、丁寧な言葉遣いを心がけ、昨年お世話になったお礼を伝えると良いでしょう。上記にあげたことはどれも大事ですが、一番大切なのは、挨拶だと私は思います。
Written by 紅 たき