「友達が少ない」ことを悩んでいる人は少なくありません。かく言う筆者も、圧倒的に友達が少ないタイプです。
「友達100人できるかな♪」なんて歌があるように、友達は多い方が良いという風潮がありますが、そうとも限らないのです。当記事では、友達が少ない人の特徴や周囲から持たれる印象に加え、友達が少ないことのメリットなどを紹介していきます。
友達が少ないといっても、「あえて友達をたくさん作らない」のと「作りたいけどできない」のは根本的に違います。まずは友達が少ない人をいくつかの特徴に分けて紹介しましょう。
他人とのコミュニケーション能力に長けていて会話上手な人の周りには自然と人が集まります。そういう人は、友達を作ろうと意識しなくてもどんどん友達ができているんですよね。
一方、コミュニケーションが苦手、会話が苦手という引っ込み思案タイプの場合はこうはいきません。なかなか「知り合い」から「友達」にステップアップできないうえ、相手からは「見えない壁」を感じられて一定の距離を置かれがちです。
仲良くなるまでに時間がかかるタイプ、とも言えるでしょう。
こちらはあえて友達をたくさん作らないタイプ。友達が多い人の周りはいつもにぎやかで楽しそうな反面、自分一人の時間が作りにくそうだと感じることはありませんか?
今日はAさん、明日はBさん、週末はCさん……と常に予定が入っていると、人によってはそれを「楽しい」よりも「疲れる」と感じてしまうのです。
それよりも自分の好きな映画を見たり読書をしたり、マイペースに時間を使いたいという人にとって、たくさんの友達というのは必要ないのかもしれません。
突然ですが、友達ってどこから友達なんでしょう?
人によって定義が違うので、一度会話したら友達かもしれないし、グループで食事に行けばそこから友達かもしれない。もしかしたら、深い話ができない相手は友達とは呼べない、と考える人もいるかもしれません。
友達になることへのハードルが高ければ高いほど、その人にとって友達は少なくなります。当然ですよね。
彼氏ができると途端に友達付き合いが適当になる女子っていませんでしたか?
友達との先約があったのに、彼氏から誘われたらそちらを優先するような。理解のある女友達なら多少は大目に見てくれるでしょうが、それが続くと周りからはどんどん愛想を尽かされてしまいます。
はたと気づいた時には「周りに友達が全然いない……」なんて悲しいことになっていたりして。
当然のことですが、皆から「この人とは友達になりたくない」と思われる人は友達が少ないです。
たとえば自己中心的で相手の気持ちを考えず自分勝手な振る舞いをする、ネガティブ発言が多すぎて距離を置かれている、など。その人自身に何かしらの問題がある場合ですね。
とくに自己中タイプは自分に原因があることにまったく気づいていないのがネックでしょう。
友達が少ない人に対して、周りの人はどう思っているだろう? このように気になることはありませんか?
けれど、多くの場合、わりと皆「他人のことなんてどうでもいい」ものです。「あの人は友達が少なくてかわいそう」なんて考えている人はかなり少数派。ほとんどの場合は気にしていないでしょう。
むしろ、他人の交友関係を見て「友達が少なくてかわいそう」なんて考える人の方こそ、考え方を少し改めた方がいいですよね。
ただ、「いつも同じ人と一緒にいるな」という印象を持たれると、他の人と仲良くする気がないのかもしれない、と思われる可能性があります。
そうするとますます友達ができなくなるので、もしあなたが「もっと多くの人と知り合い、友達になりたい」と思っているなら、特定の人とばかり一緒に過ごすのはやめるか、対外的にそう見えないよう工夫すべきでしょう。
あまり良い印象を持たれない「友達が少ない」人ですが、実はメリットもちゃんとあるんです。
友達と過ごす時間が少ない分、自分自身のために多くの時間を割くことができます。趣味に没頭したり、資格取得のために勉強したり、ダイエットに励むなんてのも友達が少ない方がやりやすいでしょう。
一緒にお出かけする、ご飯を食べに行く、飲みに行く……そんな予定が入りにくい分、お金は貯まりやすいはず。
その分自分のために目一杯お金をかける人もいるので、必ずしもそうとは限りませんが……。
ただ、あまり乗り気でない飲み会のために払う会費と、自分の趣味のための投資であれば、同じ金額を使うのであっても後者の方が明らかに満足度は高いですよね。
友達がたくさんいることを「広く浅い交友関係」とするならば、友達が少ないのは「狭く深く」と言えるはず(もちろん、広く深くという人もいるでしょうが)
遊びたい時に声をかければ必ず誰かがつかまる、という関係にももちろん憧れますが、限られた人と長い時間をかけて深い絆を築く関係性も、決して悪くはないですよ。
今回は、友達が少ない人の特徴やメリットについて紹介しました。
筆者自身は友達が決して多くない人生を歩んできたので、メリットもデメリットもどちらも感じていますが、年齢を重ねて思うのは「友達がたくさんいなくても、楽しく生きられる」ということ。
むしろ年齢を重ねると、友達同士で予定を合わせるのが非常に困難になるため、いかに「一人で楽しめるか」を重視する生活にシフトしつつあります。
友達が多くても少なくても、そこに優劣はありません。どうしたら自分が楽しくストレスなく暮らせるか、そこを意識してみてはいかがでしょうか。
Written by 七尾なお