不倫ならではの恋の終わり方に、「誰かが暴露して終わる」という形があります。人に告げ口された、本人から暴露されたなど人それぞれ。今回は不倫の暴露についてのエピソードを紹介します。名誉毀損にあたる暴露もあるので、「暴露したい……」と考えている方も、チェックしてくださいね。
「職場で出会った6歳年上の先輩から連絡先を渡され、プライベートでのデートに誘われて交際に至り、3年。職場の女性同僚から「あの人既婚だよ。」と教えられ、初めて自分が不倫関係だったと知りました。彼とは結婚の話も進んでいたため、当然のように破談となりました」(23歳/女性/会社員)
女性側は何も知らずに不倫に加担してしまっていたケースです。3年もかけて育み、結婚も考えていた恋が、不倫だったとは…… お気持ちお察しします。不倫であると相手に隠して関係を持つのは、1番フェアでないといえるでしょう。そんな姿を周囲はしっかり見ていますよ。
「職場の上司と社内恋愛をしていたが、デートはいつも夜だった。昼間はドライブか私の家が多かった。ある日、申し訳なさそうな顔をして『実は結婚している。子どもができたから、今後会えない』と言われ、別れる事になった」(29歳/女性/会社員)
「私が高校生の時、学校の先生と付き合っていました。デート中に本人から『私は旦那がいるの』と暴露されたのです。でも私自身『高校生と付き合うくらいだから、別にも相手はいるのかな』とは考えていた最中でした。さらにその後にも他にも彼氏がいると言われ困惑。ですがその後付き合い続け旦那とは離婚し、彼氏とも別れてくれました」(28歳/男性/フリーランス)
不倫関係とは知らずに関係を持ち始め、本人から暴露されるといったケースもありました。筆者の知り合いにも、不倫をしていた人がいましたが、最終的には皆、配偶者が優先されました。後者のように、「配偶者と別れてくれた不倫」はかなりレアケースでしょう。
いずれにせよ、複数人と同時に付き合える人には浮気グセがあります。暴露によって、すっぱりと縁を切れるならその方が良いのかもしれません。
「40代男性です。職場の派遣社員と不倫関係にあったことを、別の派遣社員に人事部門に密告されてしまいました。彼女だけ、たまたま会ってしまったことがあるので間違いありません」(48歳/男性/会社員)
「当時私が勤めていた職場の同僚の女性が、同じく職場の同僚の既婚男性とホテルで逢引していたため、駐車場での2人の様子を写真に収めて上司に報告しました」(37歳/女性/会社員)
社内不倫は、当事者以外の誰かがリークするパターンもよくあります。どちらかが人から恨みを買っていたり、単なるおもしろ半分だったり……。社内で目立つ行動をしていれば、なおさら暴露される可能性は高くなるでしょう。
規模が比較的小さな会社であれば、噂が全体に広まるのにも、そう時間はかかりません。
「不倫相手の配偶者が、仕事の取引先の人でした。不倫がバレて私の会社の上司にバラされてしまいました」(44歳/男性/会社員)
不倫相手の配偶者から会社に暴露されてしまったケースもあります。この場合、強い復讐心で、できれば降格や離職に追い込みたいという気持ちを持っていたのかもしれません。
不倫の恋が終わるだけではなく、
・社内の立場(人事評価)が悪くなる
・会社に居づらくなく
といった生活への弊害も生じます。
もし「自分の配偶者の不倫を暴露したい」と考えた場合には、その後の自分の生活や慰謝料を請求したときのことまで想定して、冷静に対処すべきでしょう。
不倫は勧められるような行為ではありません。しかし、当人同士以外の不倫の暴露は名誉毀損に当たる可能性があるので注意が必要です。
名誉毀損は次の通り、定義されています。
「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。」
例え傷つけられた経緯があったとしても、不特定多数に相手の社会評価を低下させる事実を広めた場合は、成立してしまいます。
・会社の同僚や友人が集まる場所
・TwitterやInstagramなどのSNS
人に知れ渡ってしまう場所での、不倫の暴露は訴えられる可能性があります。冷静になり、避けた方が良いでしょう。
「悪いことだと分かってはいたけど……」と不倫を始めてしまう人は、筆者の周囲だけでも、意外に多いと感じます。
しかし、不倫の暴露だけでなく、その結末はほとんどが悲しいものばかり。恋が醒めれば、不倫相手によって第三者に暴露されてしまう可能性も考えられ、おいしい蜜であるとは言い難いでしょう。
また第三者の不倫を知って「暴露したい」と考えている人にいたっては、本当に暴露する必要があるのか、誰に伝えたいのか、慎重に考える必要があります。保身のために慎重になりましょう。
Written by 田中なお