世の中には理不尽なことや、割に合わないことが多いですよね。仕事やプライベートで、しばしば壁として立ちはだかるトラブル。こういったものに直面する度に、「あ~もうやだ、どうしよう」という心境に陥ってしまいます。
が、これらのトラブルって、毎度毎度しっかり解決しなければならないものでしょうか? どうせ生きているうちは、このような経験は何度も何度も訪れてしまいます。
その都度しっかり向き合ってみたところで、それで得られるものって自信ぐらいのもの。残るのは多くのストレスと理不尽に対するフラストレーションでしかないんですよね。
そこで今回は、自分の目の前に迫るあらゆるトラブルから、逃げること。逃げるが勝ちということを、ちょっとだけ説明していきたいと思います……。
何故トラブルに対して真正面から向き合わずに、逃げるが勝ちと主張するのか。その理由はケースバイケースで様々なのですが、世の中には関わるだけ損、まともに対処するだけ損という話だって少なくないんですよね。
例えば、筆者が以前借りていたガレージの管理人さんは、もう10年以上も前にガレージの賃料を何ヶ月か滞納する利用者の対処に頭を痛めたそうです。
結局担当の弁護士に委託して裁判を起こしたのですが、相手方はなんと自己破産しており、全く財産が残っておらず、その為に裁判費用は原告持ちになってしまったとか。額面にして費用は10万円を超えていたそうなので、これは大きな痛手でしょう。
このように、直面したトラブルに真っ当に対処しても、全く割に合わないことは多いもの。しかし、法律上は契約をしっかりと破棄させてからでないと、次の借主を探せません。不自由ですが仕方のない対処でした。
一方で普段、私たちが遭遇する理不尽なトラブルについては、ここまでしっかりとした対処の必要はありません。
理不尽な事態に遭遇しても、それを真正面から解決させる必要もないというわけです。それこそ「解決に向かうまでの努力すらも無駄」と考えて、相手にしない。無視をする。そういう対処も重要ではないでしょうか。
逃げるが勝ちという言葉が何故昔から使われ続けているのか、ということにも繋がると思います。相手にしないって、最強の対処です。