友人が「キスの相性が悪かったから。」という理由で彼氏と別れました。
そんな理由で別れるのは勿体ないと思いましたが、私は恋愛経験が豊富でないので、キスの相性が合う、合わないもわかりません。
実際にキスの相性ってあるのでしょうか? またキスの相性ってそんなに重要ですか?
(21歳/女性/栃木県/大学生)
ご質問誠に有難う御座います。
人間は何か1つの物事で決断を出来るほど、強い生き物では御座いません。
ですので「キスが悪かったから」という理由だけで別れることはあまりないでしょう。
何となく付き合って。何となく別れる。
人間関係は基本的にそれくらい良い加減なものなので御座います。
しかし、今回のご友人様は「キスの相性が悪かったから」という理由で別れたそうですが、これは一体どういうことでしょうか?
これはおそらくキスが最後の引き金になったのでしょう。例えばご質問者様は大学生のようですが、授業の単位を落としたことがあるでしょうか?
私は不良大学生だったので結構単位を落としたのですが、単位を落とした原因のほとんどが出席不足で御座いました。
それでは仮に13回の講義のうち4回欠席したら不合格になる講義があったとしましょう。
その講義を私が4回休んだ場合、当然不合格になるのですが、それでは1回目2回目3回目4回目の講義を私が休んだ場合、どの欠席が不合格の原因になるのでしょうか?
不合格を決定づけたのは4回目の講義の欠席で御座います。しかし、それは1回目2回目3回目を休んでいたからという理由に他なりません。
もしも最初の3回に出席していたら、4回目の講義を休んでもまだ不合格にはならないのです。
今回のキスの件も、おそらくはこれと同じ構造でしょう。
確かに別れを決断した最終的な引き金は「キス」だったのかもしれません。
しかしそれは、キス以外のところで様々なマイナスを積み重ねてしまっていたからなのです。
もしもキス以外のところでマイナスを積み重ねていなければ、キスの相性が悪いくらいで別れにはならなかったことでしょう。
もちろんキスの相性というものが存在するのは間違いありません。
人間は自分が持っていない抗体を持っている個体を好む傾向があるので、唾液の成分によって好き嫌いもあるそうですし、テクニック的な意味でも相性は存在することと思います。
しかし仮に相性が悪かったからと言って、通常それだけで別れるようなことは御座いません。
せいぜい減点1。13回の講義のうち、1回休んだ程度の問題でしかなかったことでしょう。
逆にもしもキスの相性が良かったとしても、それはそれで加点1程度の話に過ぎません。
4回目の講義に出席した程度の話。それ以外のところで4回欠席していれば、4回目の講義に出ていても、やはり不合格になってしまうのです。
こう言った減点や加点が積み重なり、ある一定のラインを超えた時に人は別れを決意したり、結婚を決意したりするのものでしょう。
誰からに振られた場合、どうしても最後の引き金に注目が言ってしまいますが、多くの場合、最後の引き金は所詮引き金に過ぎないのです。
例えば今回のご友人様の場合。彼氏様がキスのテクニックを学び、キスが非常に上手になったとしても、おそらくそう遠くない未来別れることになっていたことでしょう。
なぜなら、キスの問題の前の時点ですでに3回欠席をしていたような状況なのです。
キス以外のところであと一回何かしらのマイナスを積み重ねてしまったら、やはり別れることになってしまうでしょう。
その時はその最後のマイナスがキスのように引き金となっているので御座います。
Written by ラブホスタッフ 上野