感受性が強いという方、いらっしゃいますよね。
映画を見たり小説を読んだり音楽を聴いたり、そんなときに人とは違った範囲まで味わうことができるのが感受性の強い人の特徴です。
ですがその反面、感受性が強いからこそ普通の人以上にストレスを感じてしまうのも事実なのです。
感受性とは呼んで字の如く、外から受ける刺激(ドラマなどの娯楽作品や、人との会話などから感じる感情)を、受け取る力や感度のこと。
そして感受性が強い人というのは、言ってしまえばアンテナから拾える電波の種類が多いということ。
その分多くの情報を外から受け取ることができますが、受け取る情報は必ずしも良いものばかりではありません。
ストレスになってしまう情報まで受け取ってしまう、という短所もあるのです。
感受性を英語でいうと、「Sensitive」や「Sensible」、「good listener」になります。
どの英単語を使うかは、どんな場面でどういう人を対象に使うのか、で変わってきますよ。
例えば、繊細な人やこまやかな人だと使うときは「Sensitive」で繊細さを表現します。アートや詩のような芸術に関することで感受性を表現する場合には「Sensible」を使います。
「good listener」は他の人の相談にすごく共感してくれる人、同感してくれる人に対して使う、と3つの英単語で使い分けます。
感受性が強い人のことを「HSP」と呼ぶこともありますよね。
「HSP」とは「ハイリー・センシティブ・パーソン」のことで、周囲の人や状況に対して繊細に反応してしまう人、人一倍繊細な人のこと。
「ハイリー・センシティブ・パーソン」はとても繊細な気質の持ち主。他の人よりも周囲の細かいことに気づいて気になってしまったり、他人の言動で傷つきやすいです。
そういう人のことを「HSP」と分類しています。ですがこれはあくまでも持って生まれたその人の気質や性格であり、けして病気ではありませんので安心してくださいね。
それでは次に、感受性の強い人の特徴を記載していきたいと思います。
人から「感受性強いよね」と言われたことがある人、自分で「感受性が強いのかもしれない」と疑問に感じたことがある人、ぜひチェックしてみてください。
自分で「私、感受性強いの」と言うのはなんか恥ずかしい感じがしますが、チェックしてみることで自分の感受性の強さを知ることができますよ。
感受性が強い・豊かな人は自分以外の「人の気持ちを汲める」人のこと。
辛い経験をしてしまった友達がいたら、その人の辛さを自分のことのように感じてしまう。相手のことを深く理解し、共感と愛情を持って接することができます。
口にはされない、表に出てこない気持ちを受け取ることにも長けていて、相手の表情や視線からその人の状況を察してしまう。
こういった特徴から、「思いやり深い人」や「気配り上手な人」、という周囲の評価を受けることがありますよ。
他の人は気づかないようなことに気づいている人、いますよね? 感受性の強い人は他の人よりも周囲の些細な変化にも気づきやすく、気づいたことから感動を発見する人。
他の人よりも気づく回数が多いので、他の人よりもたくさん感動する。時には、「オーバーだな」と言われることもある。
逆に「細かすぎる」、と文句を言われることも。でも、感受性が強い人は多くのことに気づいてしまう。
気づいてしまったことに反応せずにいられない、感動せずにいられない、そんな特徴があります。
感受性の強い人が多そうな職業と言えば、なにか作品を作るクリエイティブなお仕事。
絵であったり音楽であったり、もしくは小説であったりと、世に残る作品を見渡してみると、その作者はけっこうナイーブで繊細な人が多いイメージ。
芸術家は変わり者が多い、とも言われますよね。そして同時に、感受性の強さも伺えるはず。
クリエイティブ方面であれば、そこまで努力しなくとも「なんとなく」でそこそこできてしまうセンスを持っていたり。感受性が強いからこその長所だと言えます。
感受性が強い人は、他人から向けられた感情にも敏感なもの。怒っている人の怒りの感情を必要以上に感じてしまって疲れたり。
もしくは他人から傷つけられたことを覚えており、ちょっとした古傷になっていたり。辛いのは、感受性の豊かな人が感じていることを、周囲の人は「些細」だと考えていること。
感受性の強い本人にとっては辛いことや大変なことなのに、そうではない人にとっては「そんなことで?」となりやすく。そしてそんな周囲の反応にも、傷ついてしまいます。
感受性が強い人は、周囲の環境に左右されてしまうことが多いもの。
そしてそれは、精神的な面でも周囲の状況・環境の変化の影響を受けて左右されやすいという意味になります。
それが長所でもあり短所でもあるわけで、悪い環境や嫌な雰囲気に飲まれてしまうと、ドッと疲れてしまうなんてことも。
もしくは、見知らぬ場所で見知らぬ人と関わった後はドッと疲れるという場合も。
逆に良い環境であれば、感受性が豊かなことを生かして新たな発見をしたり。上手く人間関係を築くことができたりもするのです。
感受性が強いこと・豊かなことで周囲から受ける影響が大きいこともあり、感受性の強い人は一人の時間を好んだり、自分の時間や自分の居場所を確保したがります。
いつも一人でいたい、というわけではありません。人と会話したり、お出かけしたりを普通に楽しむこともできるのです。
が、だからと言っていつも誰かと一緒にいたいというわけではなく、絶対に確実に、一人になれる時間を確保したい気持ちもあるのです。
一人になれる時間や一人になれる場所は、感受性の強い人にとっての避難場所みたいなものです。
感受性が強い人は自分の周囲の物や人をとても大切にします。自分の持ち物に深い愛着を持ったり。
友達や恋人、という大切な存在に対してはとても愛情深い行動をとったりします。
仲の良い人に対しても共感を持ちやすく、一緒に泣いたり怒ったり。相手が忘れてしまったようなことでもきちんと覚えていて、忘れずに大事にしていることも。
友達付き合いは確実に、「広く浅く」ではなく「狭く深い」付き合いを好む傾向がありますね。
多くの友達を作るより、心から信頼できる人がいれば嬉しい。そんなタイプです。
他の人の気持ちや感情に敏感な分、感受性の強い人は自分自身のワガママや我を通しにくいです。
ワガママを言いたい場面、自分の我を通したい場面があっても、ついつい相手のことを考えてしまって実行に移せません。
その結果、自分の気持ちではなく相手のことばかりを考えて動いてしまい。結果的に、自分の我を通したりワガママを通したりすることができません。
しかし相手が喜んでいれば自分も嬉しくなるため、必ずしも悪い訳ではありませんが。ちょっと流されやすい、自分の意思を貫くのが苦手な面があります。
感受性が強い人は他人の感情にも敏感なので、相手と接するときに高圧的な態度をとったりすることはなく、とっても謙虚に振る舞います。
基本、相手が嫌がるような態度はとりません。礼儀正しい人です。ただ、自分がそうやって礼儀正しく振る舞っていても相手もそうだとは限りませんよね。
時には無礼な振る舞いを返される、失礼なことをされることも。そんなことがあると、感受性の強い人には強いストレス。深く傷ついてしまい、人との接し方に悩んでしまったりもします。
一見、流されやすい人や押しの弱い人と思われがち。でも実は、感受性の強い人は自分の感情には忠実なので、しっかり自分自身の意見を持っている。
自分の意思や意見がなくて流されている、という訳ではありません。感受性の豊かな人は自分の気持ちに正直なので、本当は自分の気持ちのままに行動したい。
でも、周囲のことを考えてそうしないだけなのです。自分の我を通すことは苦手です。でも、けっして自分の意見がないという訳ではないのです。
感受性が強いこと・豊かなことでは多くのメリットやデメリットを受けることになります。
どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか紹介します。デメリットがあるからといって、感受性が強いことを改める、なんて無理。
でも、どんなメリットがあってデメリットがあるのかを知っていれば、そのことを思い出して気をつけることはできるかも。
自分はもしかしたら感受性が強いのでは? と考えている方、ぜひ見てください。
色んなことに気付けること・些細なことでも感動できること・人の気持ちに寄り添ってあげることができること・他人に配慮してあげることができること。
感受性が強い人には、今回紹介した範囲でもこれだけのメリットがあります。他の人に対して優しく思いやりを持って接することができること。
愛情深く接することができるということは、相手にも同じように接してもらいやすくなること。
けして一方的なだけではないので、メリットですよ。他にも、誰も気づかないようなことに気づいて発見できること、のように芸術関係にもメリットが。
人に流されがちなこと・ストレスを感じやすいということ・自分の感情を人に伝えるのが苦手なこと。
感受性が強い人の特徴のところでも紹介したように、こういったデメリットがあります。人の気持ちに敏感なことから、人との対立を避けがち。
そのため自分の意思を通すのが苦手で、自分の気持ちや考えを説明することもちょっと苦手にしている、そんな感じ。
人と上手くやっていってるつもりでも、気づかないうちにストレスを貯めすぎちゃうことも。
自分のことはついつい後回しになりがち。そんなところが、感受性が強い人のデメリットですね。
さて今回は「感受性の強い人の特徴と、感受性が強いことによるメリット・デメリット」についてのお話でした。
自分は感受性が強いタイプなのか、どの程度強いのかチェックしてみることができましたか?
感受性が強いということは、短所でもあり長所でもあります。良いことばかりではないけれど、けして悪いことばかりでもない。
上手く感受性の強さを活かすことができたら、自分の仕事に役立つこともきっとある。自分の特性や性質を理解して、それにあったライフスタイルを目指していきましょう。
Written by センチネル