「ソロ男」という生き方、羨ましいのか? 羨ましくないのか?

「ソロ男」と呼ばれる独身男性が増えているのを皆さんご存知でしょうか? 「そろお」でも「そろおとこ」でもなく、「そろだん」と呼びます。

未婚率が高くなり、結婚しなくなっている理由として、「男女の経済格差が狭まる(男性に頼らなくても女性が生きていける)」「男性の貧困(経済力がない男性は結婚できない)」「世話焼きおばさんがいなくなった(お見合いがなくなるためモテない男性は結婚できない)」などが挙げられますが、ソロ男はどうやらそれらとは違う人達のようです。

ソロ男って何?

「ソロ男」=「独身男性」と考えがちですが、違います。ソロ男は以下のような男性であると定義されます。
 
・独身の20代~50代の男性
・独立して生計を営む
・結婚する意志が「今はない」
 
つまり、親のすねをかじるニートや、結婚したいけどモテない男性(結婚の意思あり)は「ソロ男」の定義から外れることになります。
 
売れ残りそうな男性はソロ男ではないということです。言い換えると「独身貴族」を謳歌している男性がソロ男です。
 
今は結婚したくないけれど、いざ本気で婚活すればすぐに相手が見つかりそうな人達です。こうした「ソロ男」は昔ではちょっと考えられませんでした。ソロ男って何?

独身率が1%の頃にはソロ男はあり得ない?

今話題になっている「男性の生涯独身率約25%」という数字は「①ソロ男+②モテない男性+③病気や障害などで結婚をしていない男性」を足した数字と言えます。
 
しかし、今から50年前、昭和40年ころの独身率は男性で1%代前半でした。そのころの独身率は「女性>男性」であり、男性の方が結婚していました。
 
独身率1%台ということは、おそらく上でいう③に該当する男性のみが結婚していなかったと考えられます。
 
①⇒ソロ男、独身貴族として生きる選択肢はない、家族、世間がそれを許さない
②⇒お見合いによってモテない男性は救済
 
というわけで本人の意思に関係なく、健康に家庭生活を営める男性(女性も)は、結婚しないと生きていけない世の中だったと考えられます。
独身率が1%の頃にはソロ男はあり得ない?
<参考元>
生涯未婚率の推移(男女別)|内閣府男女共同参画局
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html

ソロ男は羨ましい? 羨ましくない?

今の結婚圧力はかつてとは比べ物にならないくらい小さくなりました。私がかつて働いていた職場の上司にも、結婚したことがない「ソロ男」が何人もいました。
 
結婚しなくても出世には影響していなかったのですから、「家庭を持って一人前」的な価値観は今の企業文化にはなさそうです。
 
だとすると、ソロ男で生きていっても別に本人の勝手ではないか? と思うわけです。
 
結婚したかったけどモテなかった私から見ると、誰でも結婚できた(させられていた)50年前の方が羨ましいのですが、ソロ男から見ると今の時代の方が生きやすいのでしょう。
 
ソロ男を羨ましく思うかどうかですが、個人的には私は羨ましくありません。ただ、ソロ男として生きられる今の世の中は、素晴らしいと思います。
 
いろいろ調べると、いわゆる「草食男子」はソロ男に該当する人が多いようです。つまり「なんで結婚しないの?」と言われるタイプで、「やっぱ結婚できないよね」というモテない男子とは違います。
 
そして「ソロ男」の中には、LGBTや「ノンセク」(異性に性的感情が湧かない)、「Aセク」(LOVEの感情を生まれつき持たない人)も少なくないと思われます。
 
そういう人にとっては、結婚圧力がなく自分らしく生きられる社会は羨ましくもあり、当然のことなのかもしれません。
 
「ソロ男は欠陥品ではない」「羨ましい、羨ましくないではなく当然の権利」だと結論付けられます。
 
「今結婚したくない」だけで、結婚したくなったらモテるでしょうね。ソロ男は羨ましい? 羨ましくない?

まとめ

「ソロ男」とは、「今結婚したくない」「家族から独立して生活している」「経済力がある」「20代~50代」の男性を指します。

昔の人から見れば羨ましいのかもしれませんが、自分らしく生きる当然の生き方なのかもしれません。私はソロ男を肯定的に解します。

Written by 松田(松本)謙太郎

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