不倫からの妊娠、そして結婚に至ることは、結果として無事にゴールを迎えたような気がしますが、果たしてその先に本当の幸せは待っているのでしょうか。
今回は、「不倫からの妊娠そして結婚」の流れをおすすめできない理由についてお話します。
いけないこととは分かっていても、好きになった人に妻がいたならば不倫になります。不倫をする人は「好きになった人に妻がいただけ」と言いますが、妻がいると分かった段階で近づいてはいけないのです。
不倫は、女性側にも男性側にも非があります。どうしても妻から男性を奪った女性の方が悪いイメージがありますが、妻を裏切った男性も同じように悪いのです。
不倫を一度した人は、繰り返す傾向があるのではないでしょうか。人生にたった一度の不倫だったならば、それはもしかしたら浮気ではなく本気だったのかもしれません。
浮気で不倫をする人は不倫を軽く考えているため、一度は懲りても再び繰り返してしまうのです。
不倫相手と結婚したいと思っている人は、結婚できたとしても過去の自分と同じように、再び不倫をされる可能性があると思ってもいいのかもしれません。
また、不倫をしている男性は自分の家庭を壊してまで不倫の関係を続けたいと思っていないことが多いのです。
妻に不倫の事実が知られたら、あっさり不倫相手との関係を断ち切り、家庭に戻っていくこともあります。
不倫をしている人は、男性が妻の元に戻っていった時の覚悟を持っておく必要があるでしょう。裏切られたのは不倫をしている人ではなく、妻なのですから。
不倫から結婚に至るカップルは意外と少ないのではないでしょうか。
普通のカップルならば、相思相愛になれば結婚のハードルを飛び越えることができます。しかし不倫のカップルは、まず「独身に戻る」という高いハードルを越えなければなりません。この高いハードルは二人の力だけではどうにもなりません。
不倫から結婚を目指すとき、高いハードルを越える手段として「妊娠」を使えばいいと思う人もいるかもしれません。
妻は「不倫相手が妊娠した」と聞けば、無視することはできないでしょう。
しかし、妊娠には高いハードルを越える以上に重い意味があります。不倫は当人二人だけでなく、妻や家族も巻き込んでしまうことです。
それに加えて妊娠となれば、まだ生まれてもいないもう一人の人間も巻き込んでしまうことになります。
不倫をする人は社会のルールに違反することを理解し、そのことで傷つく人がいることに気がつくべきでしょう。
不倫によって妻と家族は傷つきますが、不倫関係を解消すれば修復の可能性はあります。しかし生まれてきた人間は、不倫が解消されても何も変わらずに自分の人生を生き続ける必要があるのです。
不倫からの結婚を目指すための手段として「妊娠」を使うことは、不倫以上に傷つく人を増やしてしまう可能性があるのではないでしょうか。
また「妊娠」が結婚するきっかけになってしまうと、男性は「結婚させられた」と思ってしまうかもしれません。
長い結婚生活の中で、何かあるたびに「結婚させられたから」と思ってしまうようでは、幸せな結婚にはならないでしょう。
不倫からの妊娠が、結婚の手段だけとは言い切れません。もしかしたら不倫が浮気ではなく、本気の愛だった人もいるでしょう。
もしも不倫が本気の愛であり、妊娠したのならば一人でもしっかりと育てる強い心を持つべきです。
妊娠が分かったとたんに強気になり、結婚を迫るようでは結果として「結婚の手段としての妊娠」になってしまいます。
「不倫と結婚」と「妊娠」は、全く違う問題です。不倫は二人で解決しようと思えば解決できる可能性もあります。
結婚は不倫が本気の愛になったのならばあり得る話なのかもしれません。つまり「不倫と結婚」は、二人と周囲の考えによっては軌道修正ができる問題です。
しかし「妊娠」だけは周囲も何も関係なく、前にしか進めないことなのです。不倫からの妊娠を希望するならば、結婚や男性をあてにせず「一人でもしっかり育てる決心」をするべきでしょう。
Written by 幸寿