言い訳をする人の心理8選|言い訳をする前に注意することとは?

人はつい自己保身に走ったときに言い訳をしたくなることがあります。しかし、言い訳をすることによって相手にネガティブなイメージを与えることにもなりかねません。

言い訳をする人には様々な心理が働いていますが、素直になり自分の失敗をしっかり見つめることが大事です。

言い訳の意味とは?

言い訳の意味とは?言い訳という言葉を辞書で引いてみると、「自分の言動を正当化する為に事情を説明すること」という意味が最初に出てきます。言い訳とは自分のミスを認めず、他に責任転嫁するなどして責任逃れをする為に用いる方法です。

言い訳は自己の正当化をクローズアップしながら話を進めていくので、ネガティブなイメージが強くなってしまいます。

言い訳と間違えやすい言葉

理由を説明しているつもりなのに、上司から言い訳するなと怒られた経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

このように、「理由」を話しているのに言い訳として受け止められてしまうことがあるのはどうしてなのでしょうか。また、「説明」と「言い訳」はどう違うのでしょうか。

言い訳と理由

「理由」には、物事がそうなった道筋やそうなった事情などの意味があります。

「言い訳」は自己保身や他への責任転嫁を目的としてされるものですが、「理由」は責任を認めた上で、どうしてそのような結果となったのかを相手に説明するために使われるものです。

言い訳と説明

「説明」とは事柄の内容や意味を、よく分かるように解き明かすことです。現状や見通しについての客観的な説明・意見がこれに当たります。

このように、「説明」と「言い訳」との違いは、客観か主観かという点にあります。つまり「言い訳」は主観的な自己保身のための言葉であり、「説明」は、客観的に筋道立った言葉であるといえるでしょう。

言い訳をする人の心理8選

それでも、ついつい言い訳してしまいたくなることもあるでしょう。では、どのような心理が働いている時に、人は言い訳したくなってしまうものなのでしょうか。

1:評価が怖い

1:評価が怖い言い訳をする人の心理として、まず1つ目に、自分の評価を気にしているということが挙げられます。

ミスを犯したとき、今まで自分が受けていた評価が下がってしまうのではないかと怖くなってしまうことがあります。そんな時、何とか評価が下がらないようにする為に言い訳をしてしまうのではないでしょうか。

ですが、ミスは誰にでも起こり得ることであり、むしろその後の対応に誠意があるかどうかで、その後の評価は変わってきます。ミスを犯したことでは、必ずしも評価が下がるとは限らないのです。

しかし、ミスを認めることができず、自己保身の言い訳を繰り返すと、今まで得てきた信頼関係を壊してしまうことにもなりかねません。

2:イライラしている

言い訳をする人の心理として2つ目に考えられることは、「イライラしやすい」ということが挙げられます。イライラしやすい人は、視野が狭く気持ちに余裕がなく、自分の中にある固定概念が強い人が多いという特徴があります。

そのため、イライラしやすい人がミスや失敗をしてそれを指摘されると、冷静に自分の行動を振り返ることができず、ミスなどに対する言い訳をしてしまいがちです。

3:好かれていたい

言い訳をする人の心理として3つ目に考えられることは、「嫌われたくない」ということです。

ミスをすることで、相手に嫌われてしまうのではないかと人から嫌われることに多大な恐怖を感じていると、自分の非を取り繕うために言い訳がましくなってしまうことがあります。

嫌われたくない人は周りの目が気になり、好かれたいという思いが強いのでしょう。しかし、周囲の目を気にしてばかりいると、自身の人生を窮屈にさせてしまうのではないでしょうか。

4:プライドを傷つけたくない

言い訳をする人の心理として4つ目に考えられることは、「プライドが高い」ということです。

「自分は周りの人間とは違う」と周りを見下してはいませんか。プライドが高い人は、自分の能力が高いことに強い自信があるので、指摘されることを簡単に受け入れることができません。

指摘を受け入れれば、プライドが壊れ自信を失ってしまう、他人にそんな自分を見せることが耐えがたい恐怖となっている可能性があります。それに「まさか自分がそんな失敗をするはずはないだろう」という慢心の気持ちがあると、ミスを認めることが難しいでしょう。

5:責任を負いたくない

言い訳をする人の心理として5つ目に考えられることは、「責任感がない」ということです。言い訳というものは、突き詰めてみると根底には責任を取りたくない、責任から逃れたいという気持ちの表れです。

責任感がある人は、最後まで仕事を全うしようと考えるので、ミスや失敗を振り返り、次に同じ状況になっても同じことを繰り返さないように原因を突き止めようとします。

冷静に自分を振り返ることができるので、言い訳するのではなく、理由をしっかりと説明することができます。

6:怒られたくない

6:怒られたくない言い訳をする人の心理として6つ目に考えられることに、「怒られたくない」ということが考えられます。

誰しも自ら進んで怒られたいなどとは思わないものです。ミスや失敗をすれば、怒られることやキツく注意されることは避けられません。怒られたくないがために、自分を守ろうとする心が無意識のうちに働いて、言い訳をしてしまいます。

怒られたくないから言い訳をするという人の多くは、自分が言い訳していることに気付いているはずですから、素直に認めることができれば、自己の成長につながるでしょう。また、相手が激しく怒っている場合は、冷静になるまで少し距離をとるのも1つの方法です。

7:他人任せにしたい

言い訳をする人の特徴として7つ目に考えられることは、「他人任せ」ということがあります。

あなたは何でも他人任せにしてしまっていませんか。何か意見を聞かれてもハッキリと答えず他の人にすぐ同調したり、仕事を任せようとしても自分には無理だと断ったりします。他人任せの人は、責任感や自信がなく、消極的な人が多いです。

このような人はミスや失敗を他の人のせいにしてしまいがちです。ミスが起きれば、「私はやりたくなかったのに」や「他の人がこう言ったから」と自分の責任を他者になすりつけてしまうのです。

8:人間関係にひびを入れたくない

言い訳をする人の心理として最後に、「現在の人間関係を壊したくない」 ということが挙げられます。人は変化を恐れるものです。今の人間関係が自分にとって居心地の良いものであったら、このままでいたいと願うのは自然なことです。

しかし、言い訳をすることで得た居場所は、あなたにとって本当に居心地の良い場所であり続けるでしょうか。言い訳をせず、ちゃんと理由を説明すれば相手は分かってくれるかもしれない、と他者を信頼するということも大切です。

言い訳をする前に注意すること4つ

言い訳をすることはネガティブなイメージを持たれてしまい、自分の評価を下げてしまうことになります。できるだけミスや失敗をしても言い訳をせずに、状況を冷静に説明できる人になりたいものです。

ここからは言い訳がましい人と思われないために、気をつけておきたいことを紹介していきます。

1:素直でいる

1:素直でいる言い訳をする前に注意することとして1つ目に、「素直になる」ということが挙げられます。

言い訳をしてしまう人の多くは、素直にミスや失敗を認められない人や、謝ることができない人が多いです。その場で素直になることができれば、ミスが起きたとしても他の人がフォローしてくれることがあります。

さらに、謝罪し、誠意を見せることで信頼関係を大きく崩すこともありません。評価を恐れるあまりミスを隠すよりも、「素直になる」ことの方がメリットは大きいでしょう。

2:我慢する

言い訳をする前に注意することとして、「時には我慢する」ということも必要ではないでしょうか。自分にはどうしようもなく起きてしまうミスや、失敗は少なからずあります。そのような場合、自分のせいではないのに、という気持ちがあるのは仕方のないことでしょう。

しかしそこで気持ちのままに言い訳をしてしまうと、言い訳がましい人だという印象を与えてしまうことがあります。

無駄に評価を下げることはしてはいけません。言い訳してしまいたい気持ちをグッとこらえて、その時は我慢することも必要です。後にタイミングを見計らって、ことの経緯を説明することもできるでしょう。

3:反省を行う

言い訳をする前に、必ず「きちんと反省する」ということも大切です。ミスが起きると、ネガティブな気持ちになってしまいますし、周りからの評価が一時的に下がってしまうかもしれませんが、次の仕事で取り返すようにすればいいのです。

自身の行動を省みることで失敗の原因を明らかにすれば、同様のミスを起こすこともなくなります。自分の考え方のくせを知ることもできて自己理解、自己成長につながるでしょう。

4:責任を持つ

言い訳をする前に、自分がそのことに対してしっかり責任感を持っているか考えることも大切です。

自分のせいにされたくないと感じると、つい他者に責任を負わせたいがために言い訳をしてしまいたくなるでしょう。もちろん他者の影響もありますが、まずは自分がした決定や行動には自分で責任を持つべきです。

自分に自信がないと、消極的になり、決定や行動を相手任せにしてしまいがちです。まずは「自分のせいにされたくない」「責任を感じたくない」と感じている自分に自覚を持つことで、誰しもが同じ不安を抱えているのだと気づけます。

言い訳をする人との付き合い方

言い訳をする人との付き合い方言い訳をする人はこのように、たくさんの不安を抱えています。自分の失敗を見せられなかったり、できないと言いたくなかったりする人の場合、周りが失敗を許容する環境を作ることで、不安が和らぎ、変わっていくということもあるのです。

しかし、度を越して言い訳や愚痴ばかりを言っている、ということになると、聞いている人が心を病んでしまうということもあります。

この場合、距離を置くことができる場合には距離を置く、もしくは専門の機関などに相談するように促すなどする他ありません。

どうにもならない相手が世の中には必ずいます。そう感じる相手には深入りをしないことが大切なのです。どうしても合わない人とは距離を置き、自分の身を守るようにしましょう。

言い訳せずに素直になろう!

言い訳をしたいと思うことは誰にでもあるでしょう。しかし、言い訳をせずに自分のミスや失敗をしっかりと見つめることができる人は多くいます。

つい言い訳をして取り繕いたくなりますが、周囲にはそれが言い訳だということはすぐにわかってしまうことです。言い訳した人の評価は下がりますし、いいことはないと考えた方がいいでしょう。

言い訳は逆効果ですので、素直になることを心がけるようにしましょう。

Written by 涼夏

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