悪気があるのかないのか定かではないけれど、やたらめったら毒舌を吐いては周囲のメンタルをゴリゴリ削る要注意人物、あなたの周囲にはいませんか?
一見図太く他人の目を気にしない印象のある毒舌の人ですが、あえて毒を吐く心理とはいったいどのようなものなのでしょう。
今回は、そんな毒舌の人の心理について徹底解説していきます!
これは他人を貶めることで自分の優位性を担保しようとする心理です。このタイプの毒舌の人は、いつでも人の目を気にしています。
自分が人からどのような評価をされているのかを気にせずにはいられない一方で、自分がそれほど高く評価されるような人間ではないということも知っていますが、プライドの高さからそれを簡単に受け入れることができません。
――本当は人よりも優れた存在でありたい、けれども現実問題としてそれは叶わない。
そんな複雑な心理が、『あえて毒舌を吐くことで周囲をマウンティングする』という無意識の行動を取らせてしまうのです。
これは、『誰にでも毒を吐けるスゴい自分』を演出しようとする心理です。このタイプの毒舌の人は、自己顕示欲、承認欲求ともに強い傾向があります。
このタイプの人にとって、できる限りたくさんの人に『自分の長所や素晴らしさ』を認めてもらうことこそが人生の最重要事項と言っても過言ではありません。
そのための手っ取り早い方法が、『誰にでも臆せず毒舌を吐くことができるスゴい人』として振る舞うことと言えるでしょう。
毒舌を芸に活躍する芸能人をテレビ等で目にする機会も多い現代ですから、自分を大きく見せようとそうした方法を選んでしまう気持ちも理解できないものではありません。
とはいえ、好感度の高い毒舌というのは本来非常に洗練された話術を必要とするものです。
残念ながら、一般人が試したところでそうそう上手くいくはずもなく、むしろ逆効果となる可能性が高いと言えるでしょう。
これは人一倍傷つきやすいからこそ、無意識に先制攻撃に出てしまうという心理です。このタイプの人は他人のささいな言動や視線一つで傷ついてしまう繊細な心をもつと同時に、他人から傷つけられることを何よりも恐れています。
このタイプの人にとって攻撃は最大の防御。毒舌によって自分から仕掛けていくことで相手に一目おかせ、自分への攻撃を防ぐという目的があるのです。
とはいうものの、あくまで自分を守ることが目的の毒舌なので思いがけず相手に反論されようものならたちまちうろたえてしまいます。
時には心がダメージを負い、頭が真っ白になってしまった結果毒舌を通り越したただの暴言を連発し大きなトラブルに発展してしまうといったことも。
毒舌によって取り返しのつかない事態を招く可能性が最も高いタイプと言えそうです。
これは、『毒舌=おもしろい人』と考え、おもしろい人になることで周囲の好感を得ようという心理です。このタイプの人は『毒舌を言える人=おもしろい人』という考えをもっています。そして同時に、『おもしろい人=多くの人に好かれる人』とも考えています。
とはいえ他人に毒を吐くから毒舌なのであり、言われた側が不快に思うボーダーラインを見極めるのはそう簡単なことではありません。
そこを上手く見極めることができる人であれば、思惑通りおもしろい人として認められることができますが、そうでない場合は問題です。
無遠慮に人を傷付けながら、自分ではそれをおもしろいと思っている――あまりお近づきになりたくない人と思われてしまうのは避けられないと言えるでしょう。
このタイプの人が毒を吐くのに特別な理由はありません。本人は素直に感じたままを言葉にしているだけであり、おそらくはそれによって誰かが傷ついているという自覚もないでしょう。
このタイプの人に、「それは言い過ぎでは」と正論を言うとかなりの高確率で「だってホントのことだし」という言葉が返ってくるはず。
気のないまま周囲の人の心をズタズタに切り刻んでいく、回避不能の通り魔タイプです。
いかがでしたか?
一括りに“毒舌の人”と言ってみても、個々のタイプによって全く異なった心理が隠されています。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたの周りの毒舌の人の心理を分析してみましょう。これまで気付かなかったおもしろい発見があるかもしれませんよ。
Written by 安藤うめ